監査役BLOG

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WNIウェザー

WNIウェザーニュースという会社があります。 カスタムの気象情報を提供する会社で、いつの日にか株式投資を始めるならと関心をもった会社の一つですが、2015年6~11月の連結営業利益は前年同月比11%増の17億円程度と規模は小さい会社です。

気象情報の販売先は船舶に最適な航路情報を提供する事業だそうです。 つまり船舶による輸送業界のコストは燃料、風向きや海流を考慮し最適航路を選んで航行することが燃費や航行時間の短縮などに大きな意味を持ちます。

この夏、北海道にオートバイでツーリングに行きましたが、帰りの船でたまたま知り合ったオートバイのツアラーの父親が舞鶴⇔小樽の航路を持つ新日本海フェリーに努めておられて、運航コストのかなりの割合が燃料費にであることを教えてもらいました。

数年前にまだ新しい船を新造船に変えたことがありましたが、老朽化していないのになぜ船を入れ替えたのか疑問に思っていました。 理由は燃費を改善するためだったそうで、もともと採算面で厳しいフェリー業界で石油の値上がりや燃費の悪さは死活問題、それで新造船に入れ替えたそうです。

新日本海フェリーの舞鶴⇔小樽間は時速54㎞、20時間強の高速航行ですが、大型タンカー等の巡航速度の遅い船舶は多くあると思います。 もし航行速度をあまり求められない船舶に風を受ける装置を付ければ風の力で燃費は改善するはずです。 何十年か前にタンカーに金属製のセイルを付けて風の力を利用するタンカーを新聞で見たことがありますが、その後そのような装置を付けた船の話題は聞いたことがありません。

帆船であれば経験と勘に頼りジグザグ走りながら風を拾って航行しますが、もし風向きの詳細データを機小会社が船に送信するサービスを始めたらコンピュータ操船で随分燃費を下げて航行することが可能となります。 もしそれが趣味のヨットであればン専用船舶ナビゲーションシステムとレーダーをリンクさせ、衝突を回避しながら自動運転でどこでも行けるようになるし、大きなセイルで高速艇であればちょっとしたレースで勝てるかもしれません。

自動車の燃費競争は熾烈を極めますが、航空機や船舶などの燃費競争はまだまた緩い気がします。 たまたま現在は石油価格が下落し、アメリカでは燃費の悪い大型車両がよく売れていて、データねつ造した某ヨーロッパ車の中国での売り上げは事件発覚後も対前年比増加と言われています。

燃料価格にかかわらずできる燃費改善、それが冷暖房などであっても真剣な改善を図らなければいけないと思います。

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[他業界]

ドンキホーテへの誤解

このブログでも何度か紹介しましたが、当社は業態として小売業、そのためよその小売業に関心があり、よく見学に行きます。 何か買うこともあるのですが、何かを買う目的が無く、今まで気づかなかった自分にとって有益な商品はないか、見に行きます。

と思っていましたが、実際にはほかにも見学の目的があったようです。 それが自分でも気が付かなかったので、実際に気が付いた時は驚きでかつ新鮮です。

小売業は商品を仕入れて販売するわけですからどのような商品を仕入れるのか、その店のセンスやグレードになります。 百貨店で千円以下のジーンズを販売しないでしょうし、コーナンでベンツを扱うことはないでしょう。 それでも小売業で商品だけに着目すれば『おや!』と思うことはよくあります。

コーナンでペットの販売、コンビニで衣料品、特にカッターシャツ、ドンキホーテで生鮮食品や高級ブランドの時計や鞄、私は『おや!』と思ってしまいます。

次に気になるのが商品のディスプレー、一番わかりやすいと私が思うのは東急ハンズ、一番わかりにくいのはドンキホーテ、一番高いと思うのはデパート、ハルカスでウォーターマンのボールペンの替え芯を1本買うと800円、プレゼントされたそのボールペンは直後に書けなくなり、替え芯を買いに行ったのですが、ボールペンの替え芯、しかも初めからかすれるようなボールペンの替え芯が800円は割高感に満ちています。 しかしそれが低下なのでしょう、そもそもあまり売れないメーカーですから割高になるわけです。 しかし、デパートならあるだろうと思っていってやはり取り扱いがあり、それも高額、やっぱりデパート、と思ってしまいます。

要はデパートで扱う商品はどのようなものか解り、ほぼ売り場も解ります。 取扱商品の数は圧倒的に多く、見て回れば感心することもあろうかと思うのですが、私は感心することの少ない小売業です。

では何か無性に見に行きたい筆頭はといえばドンキホーテ、ドンキホーテの店舗には驚安のポスターが貼ってあるので、ディスカウントストアーのイメージがあります。 驚きの安さは何に対して安いかというと、いわゆるナショナルブラントで定価設定されていて、そのディスカウント率の大きい店と思っていました。

しかし、ドンキホーテではもちろんナショナルブランドのディスカウントを行っていて、近隣店より安いのですが、得体のしれないものが安いのです。 たとえば柿ピー、亀田製菓がナショナルブランドですが、聞いたこともないメーカーでむちゃくちゃやすい柿ピーが売られていました。 中国製でないことを確かめて購入したらおいしいのです。

このように有力メーカーの商品に比べて驚きの安さがあり、品質が見劣りしない、しかし半年後には店頭にない商品が数多くあります。 バッタものなのかもしれません。

ドンキホーテの創業者、安田隆夫著の『情熱商人』を読んでみてそのコンセプトが判りました。 氏はドンキホーテの競争相手はウォルマートでもコンビニでもない。 当社は『ワクワク・ドキドキ』感を提供している、だから究極のライバルはディズニーランドかもしれないといっておられます。 このコンセプトにすっかり嵌った私は週に一回はドンキホーテをのぞき、何か面白く安いものがあるか探し回っているのです。

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[他業界]

[会社運営]

接待ゴルフ

 

私は二年ほど前に一年ほどゴルフをしていました。 さほど面白いとは思わないまでもある人に誘われて始めたのですが、いままでやったことがなかったので熱心に練習しました。

幸いゴルフの友人もできて、頻繁にゴルフをするようになって子供のころに痛めた親指の付け根が痛み出し、コップが持てないほど傷んだのできっぱりやめました。

ところが仕入れ先からゴルフに行きましょうというお誘い、固辞したのですが『前に約束したでしょう』と言われ『そんなこと約束したのかな』と思いながらも『一度だけ』と言われてお受けすることにしました。

クラブなど道具はないので以前自分が使っていたものを友人に差し上げたのですが、それを借りて練習に行き、何とかボールが当たるようなので納得して行きました。

場所は遠く、車で送迎付きです。 私は車がないので現地集合できません。 大阪で集合し、徳島県まで行くのですが、車の中で仕事やプライベートの話で盛り上がり、今まで違いお互いの距離感が近づいたように思います。

宿についてからも深夜まで酒を酌み交わし、(私は食事の時の酒で酔いが回って寝てしまいましたが)それなりに盛り上がったようでした。

ラウンドでは私は予定通り散々なスコア、ラウンドの最中は私の場合プレーに集中してあまり話しませんが、相手も気を使うことなく、つまりは慣れておられるのでプレーに気が向いておられました。

昼食後後半ラウンドはスコアも少しまとまりだしてゴルフそのものも楽しくなり、双方にとって良い機会であったと思います。

私自身は接待したりされたりは好まないほうですが、取引先と一歩踏み込んだ話をするときに食事をすることはたまにあります。 その時お酒も少し入りますが、接待という認識はほとんどありません。 費用が税務上接待交際費になるのでそうだと思うぐらいです。

接待と言えば密談や私的利得の意味合いを感じることがありますが、個々の細かな取引内容を契約書に認める習慣がない以上、このような信頼感の醸成は必要になります。

帰りの車では取引先の方と二人で長時間車で話をし、働くことだけが日々の生活の中でゴルフくらいはやっても良いのではという話になりました。 この人もゴルフが特に好きというわけではなく、ではほかに何かやりたいことはと聞いても特に無いという返事、取引先の中で私が比較的気が合うのかこのような機会は大切にされたいようです。

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[他業界]

公務員給与

人事院は2014年度の一般職国家公務員の月給とボーナスを7年ぶりに上げたそうです。 増額は3000億円、それが景気を下支えする効果があるとか、ないとか話し合われています。

国債、つまりは国の借金が1000兆円を超えて国家のデフォルトがささやかれている中で国を会社に見立てた時に社員の給与を上げるというものです。 通常民間企業では考えられないこと、デフォルトになれば人事院に日本航空を再生させた稲盛氏を起用することになるのでしょうか。

同窓会で年収など下世話な話題になった時、一番収入の多いのは国家公務員、同期には上場会社職員もいます。 だから現行水準が決して低いとは思いません。

次に仕事内容ですが、実際に役所に行って窓口でスマートな仕事ぶりとは思えません。 やたらに紙が多く、説明は解りにくく、そんなに煩雑で多くのルールを作らなければならないのか、公務員の仕事はもっと単純化し、ユーザーである国民が自分で理解できる制度にしなくてはならないと思います。 解りやすく納得性のある行政の運用があり、それなりに接遇能力の上がった公務員がそれなりの所得を得るのは納税者として納得できますが、多くの役所で納得のいかない職員を多く見かけます。

最近目に付くのが業務の一部の外注化、公務員でない職員が窓口で応対してくれます。 意゛前に比べるとはるかに接遇が良くなりましたが、奥に座る公務員は仕事をしているのかどうかわからない人が多いように見受けます。 企業でもそういう人がいて悩みの種ですが、給料が税金で出ているとなると一言言いたくなるのは人情でしょう。

害虫やパートの導入で一見人件費が下がっているようですが、実態として国家公務員給与水準と民間給与水準の差額を利用しているだけで、その多くが国が問題にしているパート職など不安定雇用です。

どことは言いませんが省庁によっては7割方の職員を解雇し、民間企業委託してはどうでしょう。 もしくはすべて民間企業に委託すればどうでしょうか。 もしくは海外効率的な事務をしている国に委託してみては。

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[他業界]

電子書籍

私の趣味と言えば本を読むこと、読むスピードが遅いので決して多読ではありません。 また、好奇心は強いほうだと思いますが、小説で新たな作家への挑戦はあまりしません。

贔屓の作家、北方謙三氏ですが、の作品を何度もよみなおします。 氏の作品は文学作品というより娯楽作品と思われますが(この区別は好きではありません)、読むたびに新鮮で考えさせられます。 氏は多作で、読み返す作品が多く、それも贔屓にする理由です。

贔屓の作家がいる読者は新刊が出ると書店の平積みの時に購入しますが、私は図書館で借りることにしています。 もし本を購入したら北方氏の作品だけで本棚がいっぱいになってしまいます。

世の中には本を買い集める人がいて、保管に困っている場合も多いと聞きます。 今読んでいる『老前整理』(坂岡洋子氏)で定年時に5万冊の蔵書がある人の話が書かれていました。 私は現在61歳になりましたが、30歳から31年間毎年平均50冊の本を読んだとして1550冊になります。 5万冊がいかに大きな数字か実感しました。

老前整理は自分が死んでから遺族に遺品の整理をさせるのはあまりに酷な話のようで、自分が認知になる前に持ち物を整理する話が書かれています。

仕事人間の男性は懸命に取り組んできた仕事の書類を何十もの段ボール箱に詰めて保管しているとか、70歳になっても現役しだいのスーツ50着を保管しているとか、の人の思いのこもったものを必要なくなったのだか捨てて、ごみ屋敷にしないという話が書かれています。

私の母は88歳、居室はごみ屋敷になっていて、すでに手が付けられません。 私はというと一部の衣類を除き、過去の思いのものは捨ててしまい、持っている荷物は少ないほうです。

たとえばかつて山登りに熱中しましたが、山の道具で使えるものは人にあげ、使えないものは捨ててしまいました。 その他の趣味のものもほとんど捨ててしまいましたし、本は数冊が本棚にあるだけです。 それでも経営する会社の決算書やもうすることのないテニスのラケット、ウェア、シューズなど、革靴も丁寧にはくのでたくさんあります。

しかし家財は同年代の男性では少ないほうだと思いますし、新たにものを買うのも少ない方です。 つまり荷物は増えていません。

アマゾンが月額$9.99で電子図書キンドルで60万冊読み放題というサービスを始めるそうです。 一台のタブレットに60万冊はアップルのアイポッドを連想します。 もしアマゾンと提携して、専門図書〇〇冊読み放題などのサービスができてくれば大学の先生や研究者などは家に本の無いスマートな環境になるでしょう。 先ほどの5万冊の蔵書を持つ職を定年で辞した男性は『そもそも収集癖ですか?』と聞かれかねません。 また5万冊の購入費用は専門書であることを考慮して1冊平均5千円とすれば2億5千万円にもなります。

このような省資源のサービスは印刷業界には逆風かもしれませんが環境にも良い話ですし、今後進んで行くと思われます。 スーツなどもクールビスが発展してなくなって行けば私が老後を迎えるころは家に荷物がなくなる時代が来るかもしれません。

『老前整理』に書かれていた中に整理対象が人間関係もと書かれていました。 義理の人間関係を断ち切っても痛痒はなく、死に際し、葬儀などのセレモニーも不要になるかもしれません。 私の死に葬儀が行われるか想像できませんが、葬儀が行われるとして棺桶に入れられるのは北方氏の代表作ではなく使い込んだキンドルかもしれません。

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[他業界]

タニタ

東京に出張し、体重計メーカーの株式会社タニタの谷田社長に面談してきました。

社内で「カフェ」をやってみたいという話が持ち上がり、カフェよりレストランのほうが良いのでは、ヘルシーなメニューで評判になればと考えたときタニタ食堂が思い浮かびました。

体重計メーカーが食堂をやるのも不思議だし、よく知らない者として素朴な疑問からタニタの社長に聞いてみようと思いました。

ネットで調べると映画にもなっているらしく、時代の寵児となった社長が関西の零細企業の好奇心に会ってくれるものか、ダメもとで頼れるところに依頼したらあっさり1時間の面談をしていただけることになりました。

ネットで調べると従業員が千数百人、大企業です。 出張の前の日は興奮して寝つきが悪く、まるで小学生の遠足と苦笑いでした。

繋いでくれたのは銀行、タニタの担当支店法人営業部の副部長がアテンドしてくださいました。 ホールで待っているとき、「当行の取締役でもめったに会えないのですよ、谷田社長は自らの事業が国民の健康を改善するという理念でやっておられます」、この一言でますますテンションあがりました。

立派な社屋の立派な面談室、秘書を伴って現れた社長は気さくな方でした。

調べればわかることを質問して驚いたことがいくつかありました。 社長は現在41歳、6年前の35歳で社長就任、実父の先代に一切頼ることなく体質改善、売上増をこの6年で成し遂げられました。 それも過大な投資をしてなしえたのではなく、知恵と勇気と時代を読む決断で一躍有名になり、シェアを伸ばし、社屋を建て替えられたそうです。

その会社の規模は製造工程の作業員を除けば200人、失礼ながら町工場の域です。 中小企業が知恵と決断で日本で有数の有名企業になられたわけですが、私にとってアップルのジョブズのように思えました。

慎重な方でことさら有名をてこに過大な投資をするでもなく、地道で慎重に経営の舵取りをされる姿勢が話の端々に伺えました。 私はヘルシー食のレストランを薬局と高齢者介護の事業をやっている会社が行えば評判になるだろうと単純な発想でしたが、谷田社長の場合はそもそも体重計が健康維持・増進の指標として位置づけ、社員にダイエットを進め、社員の年間医療費が同業他社より少ない事実を教えていただきました。

このように素晴らしい発想で成功して有名になり、事業に貢献できていることに谷田社長の大きさを感じました。

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[他業界]

[会社運営]

№1

各商品分野の首位の調査を日本経済新聞社が行いました。 箱に入って販売されるもの、家電などは首位企業や上位企業のシェアが大きいようです。 洗濯機は首位が日立で30.6%、2位がパナソニックで24.9%、かつて斜めドラム洗濯機をパナソニックが出して、その乾燥方法がヒートポンプつまりエアコン付の製品を高価格帯で発売した時は「いったい誰が買うのか?」と思いました。

しばらくして中国で販売増で生産が追いつかない記事を見てもっと驚きました。 せいぜい3~4万円の洗濯機が30万円ほどするのです。

私は最近洗濯機を買いにゆきましたが、やはり日立が売れ筋№1、2位がパナソニック、モデルチェンジ直前で値引き率も大きく、パナソニック製品にしました。 実売価格はメーカー希望小売価格の半値以下、発売後1年未満の話です。

パナソニックの中村邦夫元社長が新製品の世界同時販売を提唱していましたが、発売時に希望小売価格で売れるのであれば、発売後1年経過して販売される場合に比べて1台当たり約15万円の利益がメーカーおよび販売会社に残ることになります。

恐るべき事態です。 200万円の車が発売後半値になるならみんな発売後1年は買い控えるでしょうね。 2年前に家電量販店で洗濯機の機能を聞いていたら日立の製品はほとんどアイロンがいらないほど乾燥後の仕上がりが良く、しわがありません。 パナソニックの洗濯機はしわだらけです。

それが今回両社に違いがないとのこと、さらに日立は乾燥方式がヒートポンプから熱風に変えてヒートポンプ方式と同じランニングコストに改良しています。

このような製品比較はネットで数多く出ており、これらビッグデータを処理して改良した企業が今は勝利をつかむように思えます。

私も何か買い物をするときにネットで評価を調べたりしますが、素人の個人評価は個々にはあまり信頼できないように思います。 しかし何万という評価から傾向がつかめます。 日本のモノづくりはこのような風評から改良を加えて品質向上につながるでしょう。

私は掃除機はダイソンのものを使います。 音は大きく、重たく、コードリールの性能は悪いですが、ダイソンが売れ出してからパナソニックが発売したサイクロン掃除機はぱっとしない性能でした。 独創的なものは作り出せなくてもよその真似をして改良を加え、オリジナルより少し高性能なものを作るのが日本企業、販売戦略にたけた家電メーカーにはこの傾向が強いように思います。

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[他業界]

量販店対ネットショップ

洗濯機と冷蔵庫を見に家電量販店に行きました。 洗濯機は縦型と斜めドラムとに分かれ、乾燥方式は電熱とヒートポンプ、大変複雑な機構です。

大型斜めドラムの洗濯機の発売時の定価は約30万円、毎年9月ごろモデルチェンジするので今は一番値引きできる時期だそうです。 製造は中止しているので選択肢は限られます。

半値近くなっているので購入即決、さらに冷蔵庫を買うので上乗せ値引きをしてもらいました。

帰宅後、ネットショップで価格を調べると量販店のほうが少し安くなっていました。 ネットショップのショウルームが量販店と言われており、家電量販店の業績も今一つ芳しくありませんが、量販店側もいろいろ研究しており、数パーセントの違いなら量販店で購入する方が得な場合もあります。

まず商品比較の説明は的を得ており、自分の必要とする物がわかります。 サイトの説明や口コミで商品を判断できません。 そもそも安いからと言って的外れの商品を買っても仕方がないですから。

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[他業界]

電子書籍

採用面接で「本を読むか?」と質問します。 若い人であればほとんどが本を読む習慣がありませんので「全く読みません」と言う答えが返ってきます。 本を読むことにどれだけ意味があるかは別にして、今、社内で活躍している人は何らかの本を読んでいます。

あえて理屈を言えば本を読むことで、活字の羅列から書かれている情景や抽象的な概念まで想像し、イメージしなければいけないのでそのような能力が養われるということでしょうか。

最近読んだ『ビックツリー』(佐々木常夫氏著)に多読に意味を持たないという発言がありました。 著者は病気の家族を看病しながら上場企業で昇進を果たし、社長になり、本を書いたという多忙な日々の中での経験談です。 しかし読書を否定するわけではなく、行動を優先せざるを得なかった事情を抱えておられたと思います。

出版業界が電子化に向かっているようです。 出版物が電子化されて読み手はパッドの中に多くの書籍を収納して随時読むことができる利便性に関心が行きがちですが、作者や出版業から見れば出版コストがかからないのでたとえ人気がない作家でも出版することができます。

そのような理由から多くの電子出版を行う業者が出てきて、販売されたものがヒットし、紙の書籍になるそうです。 今は売れるならやはり紙になるのでしょうか。

紙の出版であればコストがかかり、売れない本は膨大な赤字に繋がりますから小説であれば多くの文学賞の選考でフィルターがかかり、受賞作が出版されてそれなりに売れるわけですが、売れない場合もよくあるようです。

専門家の評価と一般読者の評価の違いと言ったところでしょうか。 しかし電子書籍であれば400部しか売れなかったものから10万部売れたものまであるそうです。
当然出版数は膨大に増加するわけですから、読者としては読むべき本を選ぶのに苦労します。 速読術を身に着け、なにが意味の深い出版物かの解説が出版され、それをもとに読むものを決めてゆくことになるでしょう。

私も日本経済新聞の出版物の解説をもとに読む本を選んでいます。

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[他業界]

[経営]

組織学習

イノベーションの実例解説を読んでいたら組織学習の解説が出てきました。 方法は二種類あり、シングル・ループ学習、ダブル・ループ学習があるそうです。

シングル・ループ学習=前提条件(仮説)→戦略立案→実行  結果が良くなければ戦略立案に戻り、この繰り返しでループをえがくというものです。

ダブル・ループ学習=前提条件(仮説)→戦略立案→実行  結果が良くなければ前提条件(仮説)に戻るというものです。 仮説を変えてループを進み、結果を見て仮説に戻るというものです。

実例としてレストランの集客増は「女性客を増やす」という仮説を立てます。 戦略としては女性受けの良いメニューの充実→サラダバーの設置、しかし女性の集客が上手くゆかなければ戦略に戻り今度はスイーツを充実させる、それでもだめなら内装を女性向けに変えると方法を変えてゆき、女性の集客の仮説は変えません。

ダブル・ループではサラダーバーが女性集客につながらなければ仮説である「女性客の増加」をたとえば「男性客の増加」に変えて、大盛り自由にするとかです。 これでだめなら仮説を年寄りの集客増に変えて低カロリーメニューなどを設定してゆきます。

事例は、仮説の変更も戦略もわかりやすくするために平凡にしてあります。 以前紹介された王将(中華料理チェーン)の一番流行っている店の戦略は腰から下の高さの掃除を徹底することでした。 王将などは床が油でべとついていて、さらに濡れていたりすると滑ります。 ここを徹底して掃除することで集客増につながったらしいです。

私も参考にさせてもらい、薬局の床を毎朝徹底して掃除しています。 床にたまったほこりは歩くと一定の高さに舞い上がるそうで、それが落ちてきたときに展示している商品に積もります。 床に置いたパソコンの本体冷却ファンはほこりを吸って冷却能力が低下します。

最近、当社のケアマネージャーが高齢者が集えるカフェを運営したいと言ってきました。 「カフェ」なるものは私の世代では喫茶店、そんなものなんで薬局がと思いました。

一方で薬剤師から服薬指導の一環で管理栄養士を雇ってほしいと言われました。 私個人としては慢性疾患の患者向けに特別食の弁当宅配が事業化できないかと考えたことがありました。

よく考えてみるとすべてのことはつながる可能性を秘めていて、高齢者、食事制限のある慢性疾患の方が集えるレストラン、タニタ食堂は目的は多少違ってもイメージとしては重なるものがあります。

タニタは体重計を作っている会社ですが、タニタ食堂の運営で一躍有名になった会社でメーカーとしてはさほど大きな会社ではありません。 いろいろ調べてみると大阪市内の某大病院ではタニタのメニューを30食/1日限定で提供しているそうです。

タニタの事例は体重計を拡販するためのダブル・ループの成功事例として奇抜であると思います。

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