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仕事の段階

 ちょっとした工夫で仕事の生産性が上がる場合があります。 机の上をいつもきちっと片付ける事ができるとか情報のファイリングなどです。 車で取引先を訪問するとき時計と反対まわりに回ると右折が少なく時間が節約できるなどもそうです。 これを①段階とします。

次の工夫=②段階は上手くファイリングできた資料の情報を組み合わせる事です。 日付順にファイルされた情報にポストイットを貼って区分けします。 色を変えて分類する人もいます。 PCの使い勝手が良くなったのでデータベースソフトを使えば大変便利になります。 PCが普及していなかった時代は手帳やフィールドカードなどが利用されました。 この段階では情報=事実の整理で、事実の単純評価=対処が必要、放置するなどです。

その次の工夫=③段階は前段で評価された事実情報群から方向性を見出すものです。 ①段階、②段階を上手くする人はトレーニングを積んだ人、もしくは学校の勉強が出来た人が多い印象を持ちます。 記憶力が優れているとかまめに作業できる人で、適正試験などで優劣が測られます。

③段階に優れている人は少ないように思います。 小説で描かれる有能な刑事などこのタイプです。 日常的な活動、仕事はこの能力で現場が回ります。 発明、発見を生業とする人はこの能力に優れているべきでしょう。

それなりに優れた経営者の談話が雑誌などに紹介されているのを見ると③段階の次の④段階の能力があるのではと思う事があります。 それは人によって異なり、決断力だったり継続力だったりします。 時には創造力、想像力=思い込みの強いことなどです。 これらの癖の強い人と余り一緒に仕事をしたい人と思いませんが、わずかの情報を元に突き進んで成功した人などです。 しかしこの思い込みの強いことで失敗した人は成功した人の何倍もいるはずです。

経営者は自分の強みを把握して、弱みの対策を怠ることなく経営をやらねば必ずこけてしまいます。 経営者の怖いところは一度こけたらリベンジが難しいと言うことです。 経営者でいる限り成功しないまでも失敗は許されません。 何もしない経営者は失敗がないのでこけるまでに時間の余裕がありますが、環境も変わるのでやがてはこけてゆく事になります。

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