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悪意のない頑固

 ビジネスマンに作業が速く正確でプレゼンの上手な人がいます。 勤め人の経験はそれらスキルを磨くことに費やされてきたのだと思います。 要領もよく何かにつけペーパー枚数の多いのが特徴です。

誠実で優秀な人に見えます。 権限を渡すと権限範囲の事を周囲に相談することなく自分で決めたがります。 相談されないので事実を知りえた時に質問すると抱え込み、開示や修正を求めてもかたくなです。

やっと何を考えているのか分かったときに全く見当違いでくだらないことを考えていることが解りました。本人は自信たっぷりで、何を言っても改善しようとしません。 仕方なく結果を待つことになりますが、失敗が見えていることを待つのは辛いものがあります。

大きい会社でプレゼン資料の作成に従事されたのでしょうが、頑固さは異常です。 企画力や調査の的外れもあり的外れの企画をバックアップするためのネットからのデータ収集は見事です。 しかし悪意はなく同じパターンで見当違いをすることからご本人の価値観が前職のままなのかと思います。

ご自身の企画の失敗が見えてきても反省しない、もしくは反省しているけれども対外的に失敗を認めないのはやはり問題です。 説得力があり、必ず的外れの企画をお上手なプレゼンをされて採用し続ければ会社は維持できません。

善良な人だけに気付けばひょっとして価値ある人になるかも知れません。 しかし一般に60歳を過ぎた人は変わりようはなく、本人が得意なことをやらせて企画はさせないことが一番ですが、そうしたら全利用なだけに他社の企画にケチをつけるでしょう。

価値観の違いをもたらしたものは経験、その人に私と同じ情報があったとしても何を評価しているのかによって見えるものも見えなくなります。

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