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高齢者向けマンション

 本日は診療所が経営する高齢者向けマンションの責任者と面談できました。 ヘルパーステーション、居宅介護支援事業所、訪問看護、特別養護老人ホームを経営し、さらに高齢者向けマンションを立ち上げました。 この業界にではすごい勢いです。 商売になることは何でもする、利用者は囲い込むと思いきや高い志に裏打ちされていました。
 それを前面に出すわけでもなく、面談された方は休みも無く働いておられます。 今療養病床が削減されていっています。 これは疾患の発症に伴い、積極治療が必要な人が取りあえず安定して、家に戻れないような人が入院する病院だったのですが、ターミナルの方、吸引を必要とされる方、在宅酸素、胃ろう、はたまた人工呼吸器など体にチューブやホースがぶら下がっていても治療による改善の見込みの無い人は、原則家に帰されます。 その人たちを高齢者向けマンションに入居させ、面倒見ようというものです。
 72歳の理事長先生が老体に鞭打ち、正月も往診されるとか、高い志とはいえ頭が下がる思いです。 国の制度に欠陥があると非難するつもりはありません。 制度ができると制度が一人歩きし、本来の趣旨と違う運用がされたりします。
 また例示に該当するご利用者の比率はそんなに多いわけではないと思います。
 医療・介護に携わるものは高い志をもって利益確保を考えなければ事業運営すべきでない宿命を持っていると思います。 志なくしていずれ消え行くだろう介護保険事業者はたくさんあるように思います。 当社も医療・介護の事業を営む上で教えられた一日でした。

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