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後の先

 私は時代小説、いわゆるチャンバラ物にはまっています。 多くの作品に『後の先』という言葉が出てきます。 チャンバラ物はほとんどがエンターティメント、50年たって文学全集に収載されるような作品ではありません。 作者は多作で1ページ幾らの仕事、書き上げたら出版するというものではなく、連載物は締め切りに追われ書き上げていきます。 だから調べた時代背景を必要以上に書き綴り、ページを稼いでいる作品も多くあります。

『後の先』については解説がなくネットで調べてみました。 剣術は一撃必殺の技、それを躱されると隙が生じます。 相手の必殺技を予測し、躱して隙に相手を倒すことだそうです。 ボクシングのカウンターパンチと同じだそうです。

事業活動でも『後の先』はあります。 マーケットをよく観察していてよい方法を編み出したやり方をまね、一気に市場を制圧するようなやり方です。 実際の場面で目の当たりにするとあまり良い印象はありません。 他社のまねをし、少し改良して一気に市場制圧する方法はオリジナリティが弱く、まねるという点で節操が無い様に思います。

しかしチャンバラも事業運営もシリアスな勝ち負けの世界、ちなみに小説に描かれた剣術の世界で『後の先』は卑怯な手とは解説されていません。 相手の一撃のスピードが速く躱しきれないか読み切れない技であったらやられてしまいますからマネの技ではなく受けて立つ達人技です。

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