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チャンバラ小説

たまたま紹介された人と読書の話でチャンバラ小説の話になりました。 私は最近はまって佐伯泰英氏の作品を20冊ほど読んだところでした。 その方は私に葉室麟氏を紹介していただきました。

鎌倉から江戸期の作品が多いようですがすぐに2作をよみ、その人に文正のまさ、時代考証正確さ、奇想天外な仮説に驚いたこと等感想文を送りました。

すぐに返事が来て描かれた歴史に名を残さない主人公の愚直な生き方が好きだと感想を返していただきました。 その方はかなり大きな企業の代表取締役、聞けば厳しい事業分野で鎬を削っている企業のトップの『愚直が好きだ』に新鮮さを感じました。

厳しい業界の企業のトップが愚直に生きることを良しとするところに先入観、競争の厳しい業界に生き抜くには気配りが出来て器用な人を良しとするのでは、が打ち砕かれました。

当社にも派手ではないにしろ愚直に仕事をして大きな成果を生んでいる人がおられます。 おそらく目立たない人たちが当社を支えていることに気づかされました。 愚直の語感には泥臭さが付きまとっていたのですが、目的達成に見栄えを気にしない追求心があり、当然犠牲にすることも多い事も顧みない自己犠牲の美しさすら見え隠れします。 自分は人の評価で派手さに目を奪われ、ゆがんだ評価をしていた、それを指摘された時に評価は結果にするもので努力や愚直であることを評価してはいけないと思っていました。 瞬間の評価はそうかも知れなかったのですが、愚直であり続けた人は長期の実績はたいてい特筆すべきものです。

鎌倉から江戸期の武家社会で忠孝が価値観の中心に据えられ、それを貫く武士の姿は現代社会でも多くのビジネスマンに見られ、日本的特徴を指摘される場合も多いです。 それは古い考えではなく最も生産的な考えに直結していて、経営の実践では愚直を生かし評価する文化に修正してゆくべきと思いました。

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