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自利利他

 ドラッカーの本に書かれていたことに『いつも気難しく不愛想であるが多くの人に慕われる人がいる』という解説がありました。 長い間引っかかっていたのですが、優れた職人をイメージしていました。

無愛想で皆に頼りにされている人は確かに職人の人物像です。 その職人が慕われたり尊敬を受けるには優れたスキル以外のものをもっていなければなりません。 自分の仕事のパーフォーマンスを高めるため技量を磨き、その技量を他人のために生かして自ら誇らずであれば自利利他でしょう。 自らの技量の使い道を特定の他人のために使い、恩着せがましく言わなければ良き人になります。

しかしその技量をより次元の高い、社会貢献や社会正義にのみ捧げるのであれば尊敬される人になります。

現代の会社の中では殆どの職種において職人的技量が求められることになります。 報酬は技量の高さやまつわる責任の重さにおおよそ比例します。 法務担当が弁護士資格をもっていれば高い報酬が支払われるかもしれません。 営業職でも高い販売力やセンスをもった人はライセンスではないにしろ技量をもっていることになります。 この高い販売力をもった人が同僚に販売方法を指導して部署の成績が上がれば自利利他になります。 自ら販売する商品をより購入者にとって良いものに組み替えて、会社の評判を上げる事が出来たらさらに次元の高い営業者になり、尊敬されるでしょう。 取扱い商品のメーカーが公害を出しているとか毒性があるとかに注目し、それらの商品をボイコットして自らの業績を上げる事が出来る営業者はイノベーターになります。 物を販売することは購入する人がいて、社会に貢献しています。 販売する商品の属性に着目してマーケットの構造を変えることはさらに次元の高い営業になります。

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