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生き方

 世の中で上手く生きていて成功している人、ほとんどの場合その人は幸せな人生を送っているように思います。 たいていの人はそのような幸せを求めて生きています。

幸せは感じるもの、例えば曇天の冬山を寒さに震えながら登っていて、雲の晴れ間から陽光が差し込んで温かさを感じるようなものです。 温かい、今日の山行は快適になる、と温かさに付帯していろいろ思いが描かれます。

部屋にいて室温が快適な20度あり、その環境で一日過ごしていても温かさを感じて幸せや次の行動の展望が開けることはないと思います。

ある若い女性に『今何をしたいですか?』『お金が欲しいです、旅行に行って、おいしいものを食べたい』、その人にとって旅行に行くことは環境が変わり何か楽しいことや辛いことを経験したい、おいしいものを食べたいは日々食べているものより食べることでの幸福感を求めているかもしれません。

毎日の生活が平穏無事であってもそれが退屈と感じるかもしれません。 現代社会ではTVやネットがあって他人の生活を覗き見ることが出来ます。 多くは大変裕福な人、大変高学歴な人、また逆に不幸に暮らしている人など平穏に暮らしている人と違う生活をしている人の生活を紹介しています。 人はその対比に満足したり不満を感じたりしています。

私の趣味のチャンバラ小説ではTVなどのツールはなく、他人の暮らしと対比する情報が現代ほど多くありません。 したがって自分の生活の不満が他人との対比がより少なく、旅行や転職や美味しいものを食べる機会も現代人よりはるかに少ように想像します。

現代人にとって日々の生活での不満が小旅行や美食以上に内面の問題にあると仮定します。 おそらく古代の人も抱えていたでしょうが、その向かう先の可能性は選択肢という意味で広がっています。 内面の問題である以上安全、仲間や所属組織の存在、権力欲、マズローのいう欲求説に至ります。

地下鉄で通勤するときにほとんどの人が携帯から情報を取得しています。 その人たちも内面の問題を抱えていて、私の狭い人間関係でも金銭欲、名誉欲、権力欲、具体的に大きな一戸建てを買いたい、新規事業を起こして成功したい、といった欲求を持っていますが実現に向かっている人はまれです。

いろいろな情報を集め行動に移せば大きな一戸建てを所有することは大抵かなうでしょう(払う犠牲は大きいかもしれませんが)。 その人がその家に住むことが内面の充足につながるかというと実はつながらない場合を垣間見てきました。

内面の充足を満たすこと、幸せになることは大きな一戸建てを手に入れた瞬間に感じられるかもしれません(冬山で雲が晴れて一瞬日差しを浴びた時のように)。 内面の充足は別のもの、さらに大きな一戸建ての所有や出世ではなく者や形に転嫁できないもので平たく言えば価値観に巡り合うことと思います。

宗教はいろいろ便利なものを開発しています。 先祖への感謝、死の恐怖などのツールは宗教に帰依していなくとも日常生活に浸透しています。 内面の苦悩から解放されるため宗教に帰依するのも情報の多い現代社会を安全に生きのびるには優れた方法かもしれません。

私を含めそれができない人は膨大な情報から自分の物や形のある欲求と内面の欲求を満たす考えを見出し、考えに合う情報をふるいにかけ行動すれば欲求は満たされてゆきます。 ただし次の欲求は出てくるでしょうが。

 

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