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仕事のお流儀

 仕事をしていて意見の対立を見るのは目標に対するプロセスやプロセスの方法です。山登りに例えればどのルートを通るかはプロセス、未踏峰のピークハントであれば少人数のアタック隊員または単独で一気に登るのか、途中に中継キャンプを設営するとかです。

プロセスやアプローチ方法は合意するのが困難で調整のための会議を重ねざるを得ません。 それでもだめなら個人別に呼び出して説得します。 調整役は大変で調整力が成否を分けるポイントの場合が多いです。 逆に見れば方法はとんでもないものでなければどれをとっても運用で成果につなげられる場合が多いという事です。

調整の仕方も高圧・断定的なスタイルからとことん審議を尽くす、ひたすらお願いする等バリエーションは多様です。 多くのドラマでこの部分はハイライトになります。 現実にこの調整の場面はペーパーの山との格闘(作成者は自己満足の最大化)、意味のない説明(有効性が低い方法の場合、無理な仮定が多かったりで時間もかかります)を長時間聞くなどします。 そのペーパーを作る時間と屁理屈を並べる労力を使えば目標は簡単に達成できるかのような錯覚との戦いは徒労感の塊です。

一方自分が最善策が見えている場合、その最善策を提案すればよいわけですが正確に表現できないもどかしさがついて回ります。 仮に最善策であることが正しく気付いたのが自分だけであれば他のメンバーは気付かなかったことになります。 気付かなかった人に気づかせるのも労力がいります。

なぜプロセスにこだわる人が多いのか、そこに自分らしさを求めていると判断しています。 目標を達成する事よりも自分のスタイルでアプローチすることが自己実現を実感できるのです。 自己満足につきます。 だから自分の方法が採用されるとプロセスの工程に沿って進捗管理がなされます。 目立ち評価されたい。 マラソンで勝敗を捨てて初めの30分全力疾走すればその30分は生中継で写り続けます。 結果は下位であったとしても。

ここで目標設定が話題になります。 マラソンの例えで言えば今までより順位を上げるのか、自己ベストタイムを更新するのか、テレビに映る事かを選ばなければなりません。 仕事であればプロセスにこだわって目標未達に終われば目標設定が悪いとか、このプロセスを採用したおかげてだ部署への貢献が大きかったとか(シナジー効果を評価)新たなデータが取れたとか色々出てきます。 そこでは目標の意味、なぜこの目標にしたのか議論されることはまれに思います。

目標設定は達成したことでどのような展望か開け次の展開につながるのかビジョンをもとに語られる必要があります。 最悪は結果である数値のみ目標とすること、売上100万円達成とかです。 数値目標という言葉もあり、数値も目標を示す一部です。

福祉用具の業界でも目標やビジョンを設定することがあります。 ある営業が年間売上4000万円を目標としました。 4000万円の売上に対する粗利益が仮に1000万円で粗利1000万円を目標にする、客単価が10万円として100人の顧客の安心・安全を担保することを目標にする、どれもありがちなものですが木費用設定に志が感られるものが良いと思います。 その意味で拘るなら目標設定の方法で、目標の過程にこだわるのは意味を感じません。

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