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 昔たまに行った寿司屋で何度か茶わん蒸しを注文しました。 私はあまり好きな食べ物ではないのですが、一緒に行った人が頼んだ時に私の分も付き合いで頼んでしまいます。

美味しかったので次に行ったときに自分で注文しました。 その時の茶わん蒸しは以前に比べ不味いものでした。

板前さんに依然と味が違うよというと見習いが作ったそうです。 板さんが明かしたところによるとネタは全く同じもの、仕上げに味の素を入れるそうですが見習いには教えないし気付かないそうです。 修行を積んだ料理人が茶わん蒸しに合成調味料を入れるのは違和感がありましたが、少なくとも私は美味しく感じました。

あえて人の生き方を料理と較するとちょっとした考え方を会得するだけで評価が上がる人がいます。 あるキーワードが出たとたん感情的になる人、遠慮をはき違え営業の現場であと一押しができない人、前者は感情的になったがゆえに小さな問題を見事に大きな問題に育ててしまいました。 後者の人は十分実績を上げる実力があるにもかかわらず、クロージングの場面で『別に無理に進めませんよ』という雰囲気が強く出てきます。

前者の人は感情的になる原因を過去に経験していてそこでボタンを掛け違えていたようです。

後者の人も同じような間違った体験をしているはずです。

私を含めそれなりに経験を積んだ人はそのようなことに気づきますが、茶わん蒸しに味の素のような魔法のアドバイスは出せず、せいぜい『お前は感情にとらわれている』とか『あと一押しなのに気の小さい奴だ』程度のことしか言えないし言われてこなかったと思われます。 だから大人になってもかつての考え違いから抜け出せず苦労しされています。

目からうろこのような神がかりの言葉は見つかりませんが、勘違いは言葉=論理で作られていてふさわしいタイミングでふさわしい言葉をかければ解消すると思います。

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