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東北の空間

 今日盛岡に電車で行きました。 能代市の中心部に近い奥羽本線の駅は東能代市、そこから秋田市に出て秋田新幹線こまちに乗り2時間ちょっとで盛岡市です。 東能代から3時間30分ほどで着きます。 車で行くと高速を使っても国道を使っても道路は真っ白でせいぜい50㎞/時以下で走ることになります。

写真は帰りを銀河鉄道(JR花輪線走行)と呼ばれる単線区間の運転席からの前景です。 線路は雪に埋もれ、全く見えていません。 雪面の上に前の列車の轍があるだけです。 それでもダイヤから5分程度遅れながら運転され、乗り継ぎ列車の時間に合わせて乗り継ぎ列車の発車時間も合わせてくれます。 融通が利くのです。

盛岡市は岩手県の県庁所在地で人口30万人弱、岩手県は大阪府の約8倍の面積があります。 大阪で生まれ育った私にとって秋田も岩手も広大で、秋田の北部の都市から盛岡まで真っ白の雪の世界を4時間弱で移動できるのは不思議です。

大阪に住んでいれば京都まで40数㎞、電車でも車でも移動するのに1時間程度、その間どのルートで行っても多くの人の生活があり、東北の人の密度の100倍程度でしょうか、史跡の類もおおく歴史の密度も百倍以上でしょうか。

もちろん自然そのままではなく人工物は多くありますが、今回のように雪が1メートル以上蔽ってしまえば太古の昔と変わらぬ景色を味わうことが出来ます。

いま日本で一番静かで落ち着きのあるエリアは東北だろうと思います。 経済の活性化は随分遅れていますが、自然と折り合いを上手くつけて今までにない美しく静かな誰もが住みたい個性あふれる街ができることを願っています。

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