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 印刷の会社に出向して2ヵ月半が経ちました。 生まれて初めての製造業、アルバイトでもやったことのない分野で、見ることやること新鮮です。 その中でも違和感のあったことは手形決済です。

私の最初の職歴は化学品の専門商社、手形決済が主流で、徐々に振込に変わりつつあった頃です。 私は株主総会担当で、その研修会で特殊株主から手形に貼る印紙はいくらかかっているかという質問が出て紛糾したことがあり気を付けましょうと連絡がありました。 想定問答集に印紙代を入れたことがあります。

それから40年ほど経過してまだ紙の手形を使っているのが不思議でした。 前経営者は小切手まで使っていて、つまり当座を開設しており、それがステータスと思われていたようです。 仮想通貨が流通している中で日本ではまだ紙幣やコインが主流ですが、そろそろ紙の有価証券はなくなるのではと考えます。 国はなくす方向で指針も出しています。

そもそも当社で製造しているシールは紙プラスチックフィルムに印刷されたもので、それを剝がして製品やその箱に張り付けるものです。 製品製造工程でインクジェットのノズルが製品に直接印字すれば済むことで、わざわざ紙に印刷して型抜きし、貼ることはいずれ消えるもののように思われます。 車の前後にピカピカのメーカーのマークのエンブレムがついていますが、最近の低価格車はエンブレムが塗装されています。

やがてなくなるものもコスや他の利便性から小さいマーケットで生き延びている製品が世の中には多くあります。 紙巻きたばこは数年のうちに姿を消すでしょう。 昔の刑事ドラマでは刑事がたばこを始終吸っていますが最近の刑事はタバコを吸うシーンがほぼありません。

コロナウイルスの流行のようなきっかけがあれば消えかかっている製品分野は消滅してゆきます。 最近数年でMR(医薬品メーカーの営業職)がネット経由の情報提供により職種そのものがなくなりました。 求職サイトにエントリーされた方のかなりの割合が元職MRだった時期があります。

一方で医療情報提供サイトを運営する会社は連続増収増益で株価も10年間で100倍ほどになりました。 技術のイノベーションの普及がどれくらい時間がかかるものなのかレポートを読んだことはありませんが、インターネットが日本で普及し始めたのは30年位前であったのかと思います。 富士通のPCを日本橋の電気屋で購入しTVにつなぎ、こんなめんどくさいものと思ったのを覚えています。 しばらくしてアメリカに在住する友人に電機メーカーの研究職の友人にメールを託し、10時間後にカリフォルニアの友人のPCに送信され、便利で速いと感心したのも覚えています。

やはり技術イノベーションの普及に20年程度かかるということでしょうか?

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