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会社経営4

 介護事業のフランチャイズ契約を解除して大きな利益を生むようになりました。 わかっていたこととはいえフランチャイズ事業を調べてみましたがフランチャイジーがそれなりに利益を稼げるものとフランチャイザーが利益を集約するもの、そもそもフランチャイズに不向きな事業、本部運営が上手く行っていないものなどいろいろあることがわかりました。 私見ですがP社はFC運営に問題があったように思います。 現在もFCは運営されていますがネットで見る限り上手く行っておらず、現経営者も私が知る限り経営素養のない人が担当しています。

FC離脱後事業運営は上手く行き、大きく利益を得ることが出来て人も雇うことが出来ました。 当社の祖業は調剤薬局、厚生労働省管轄の制度事業はルールでがんじがらめにしておいて利益を圧縮するものです。 医療関係は医師が圧力団体を持っているので利益体質を維持していますが、団体を持たない薬局は絞れるだけ絞られます。 それゆえ厚労省関連の制度ビジネスから離れたいというのが方針でした。

そこでM&Aにチャレンジしようと大手仲介会社にコンタクトを取りました。 担当者が来て譲渡価格は数十億円のものを扱っているといわれ、とても手が出ないと思いましたが、中小企業の事業承継が社会問題になり、仲介会社が仲介対象として参入してきました。

新たに仲介業を立ち上げ、この分野に特化した仲介会社とコンタクトが取れました。 紹介されるのは確かに小ぶりの会社が多く、譲渡価格も手ごろです。 しかし業種はいろいろで医療・介護事業以外は知見がなく判断が付きません。 その仲介会社の社長が来られ、一渡り紹介案件を説明して最後に『まだ依頼を受けたばかりですがとても収益性が良い会社があります」と帰り際におっしゃい、私は「ちょっと待ってください、その会社のことを教えてください」と言いました。 埼玉の会社で手術時にレントゲン撮影する受光部のカバーを製造するメーカーとのこと、パート10人と社長だけの会社でとても利益を上げておられます。 私はその会社に連絡し、すぐに埼玉の会社まで訪問しました。 社長と和やかにお話しできてこの話はまとまるかと思いました。

帰社後取締役会で『私はこのM&Aが成立したら代表を辞任して個人でその会社を買いたい」というと反対2人、賛成3人で了解されました。 埼玉の会社の社長から電話があってM&Aを断ってこられました。 理由は私がうえろくの代表をしているから代表が抜けるのは良くないというものでした。 まったく大きなお世話、とはいえ断られたのであきらめ、引き続き会社にとどまることにしました。

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