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任天堂

任天堂が今期初の赤字200億円を計上するそうです。 私の実家は薬局で雑貨屋でスポーツ洋品店で、用は何でも屋を営んでいました。 任天堂といえば子供の頃、トランプや花札の会社として実家の店頭にも並んでいました。

私が20歳代後半にTVゲームが任天堂から発売され、一世を風靡しました。 トランプのメーカーが弱電製品のゲーム機を作ることに違和感は余りありませんでした。

その後ソニーが参戦し、プレステーションを発売するにいたって実はトランプなどの延長線上にあるおもちゃの類ではない新しいマーケットという認識が一般化され、パナソニックなどの参戦・撤退を尻目に任天堂は巨大企業に成長しました。

そして円高、スマートフォンの普及、無料ゲームサイトの普及で一気に売上が減少し、赤字に転落したそうです。 任天堂はアップルより先にスマートフォンを開発できたように思います。 そうすれば株式時価総額で世界一の企業になっていたのではと思います。

任天堂が次の一手を打てない場合は衰退しか無いと想像しています。 主力商品のニンテンドー3DSはもはや子供だけのおもちゃではなく、電車の中でも大人が遊んでいます。 それが最近はスマートフォンで大人がゲームをしています。

マーケットの変化はすさまじく早いですが、今から振り返るとその兆しは各所に現れていたのかなと思います。 ドラッカーの本に書かれていた『すでに起こった未来』の把握がイノベーションの要であることはこの数年のマーケットの観察で納得いくことでしょう。

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