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東京物語

イギリスで世界の映画監督358人が投票で決める最も優れた映画に小津安二郎監督の「東京物語」(1953年)が選ばれたそうです。

小津監督は生誕100年を超えた人で、この作品の出来た1953年はくしくも私の生年と同じです。
かつてNHKのBSで小津作品をシリーズで放映した折、何作か見ました。 本作品の主演は笠智衆、原節子、小津作品ではよく出演されています。

私は映画の評論が出来ないまったくの門外漢、息子に「父さんの好きな映画は使った火薬の量と飛び交った弾丸の数で決まるんだね」と厭味を言われたほどで、いろいろなものが爆薬で破壊されてスカッとするほうです。

そういう意味で小津作品にコメントは出来そうもありませんが、あえて感想をいえば笠智衆氏は私にとっては痩身で背筋を伸ばし、茶の間に座って顔だけ相手に向けてほとんど動かず話をするだけ、それを茶の間の中から同じ視線で撮影し安定感のある映像で、話題も日常の話題、特に怒りや妬みや大きな喜びに繋がる話題も無く、平穏な日々を同じような語り口で進めていくところに何の刺激も面白みも感じませんでしたが、別に退屈でもなく何作かを見ました。

このような作品が多くの現代の監督や評論家に支持される普遍性があるのでしょうが。

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