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最近、当社へ応募してきた人の面接で「何のために仕事をするのですか? 社長は仕事の遣り甲斐とは何ですか? 仕事の意味は?」といった大変答えにくい質問を複数いただきました。

たぶんこのような質問は求人側が応募者に出す質問だと思います。 私は採用面接の最後に「何か会社や私個人に就いてでもかまいませんから質問してください」といいます。 そのときに出た質問なのです。

最後の「仕事の意味は?」に就いて、いつも考えている事をお話しました。 仕事は成果を生むことを目的としている、仕事は作業に転化する、仕事の担い手は得てして作業だけに目が言ってしまい、成果を生む事を忘れてしまう。 それでも作業をするだけで成果を生むこともある。 流れ作業でマニュアル化された作業を正確にこなせば仕事をこなした事になります。

営業が営業活動を通じて利益を上げる上で、得意先を月間100訪問しなさいと指示が出たとき、100訪問することに目的意識を持っている人がいます。 そういう意識の人はいくばくかの結果を伴いますが、成果は芳しくありません。 方法・作業に焦点を当てるなら訪問時間がまずいのでは、訪問日に注意が必要、いろいろ注意が出てきます。 それらの注意も大事なことなのですが、「何を話してきたの? 相手に何を伝えたいの?」など仕事の目的に近い話題になるとさっぱり要領を得ません。 仕事は時々振り返りが必要です、作業は振り返りが必要ない場合があります。

「何のために仕事をするのですか? 社長は仕事の遣り甲斐とは何ですか?」、これで自分の所得のためと答えれば軽蔑されるかもしれません。 もちろん私は自分の所得を重視します。 社長の役員報酬は誰も決めてくれません。 自分で決めなくてはいけないのです。 気楽に考えれば取れるだけとり放題、ということになりますが、真面目に考えれば貢献に応じて報酬が決まるわけですから、自分の会社に対する貢献を評価しなければなりません。 現実問題、それを正確には難しい話です。

話は戻って私の仕事の「遣り甲斐」とは、と真剣に考えてみました。 結局当社の職員が成果を上げること、例えばある営業が大きな成果を上げ、その理由、何をしたかなど聞いたときびっくりするような答えが返ってくることがあります。 「店長に指示された事を徹底的にやりました。 自分で提案時の工夫を重ね、受注のデータをとったら受注の確率が上がりました」など、地味な答えですが質問者を圧倒する重みがあります。
だから社員が育つこと、育っただけ実績も上がり、その分私の報酬も改善する、私もそのために努力する、風邪を引いて半休だった職員に「大丈夫?」と聞くだけでもいいのです。 人はそのような一言に反応するもので、感謝の念がその人を育てることもあります。

そうして成長した人に思いやりの言葉を掛けてもらったときは会社を経営していて良かったと心から思える瞬間です。 少し話がずれましたが、会社は仕事をするところ、仕事を通じて人は成長し、より大きな成果を生みますから人が育ってゆく学校のようなところが会社ではないでしょうか。

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