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為替

日銀総裁が白川氏から黒田氏に代わり、円マーケットに資金が溢れることで円安が進行しています。 二人の総裁が行う日銀の施策に変わりが無く、違いといえばマスコミに対するプレゼンテーションのやり方、もちろん施策の規模は黒川氏のほうが大胆ですが。

どこの国においても為替は自国通貨が安ければ輸出企業は輸出のアドバンテージがあるので優位性がありますし、輸出企業を育成しようとしているところは自国通貨安を歓迎するでしょう。

輸出企業、特に日本のような加工貿易国にとって、発言力や政治力は強く、輸入品高騰によるディメリットは企業・国民にとって広く負担することになり、発言力は比較的小さいことになります。 経済弱者を支持基盤とするところは為替の問題を弱者救済の議論にするでしょうが、円高のときにそれが好ましいというより失業者支援をテーマにするでしょう。

そもそも株価や為替といったものは跡付けの理論はあっても予測は困難なものですから、投機的マーケットが存在するわけです。 ゲームで言えば将棋や碁ではなくマージャンのようなものでしょうか。

100円/ドルが好ましいというような記事が経済新聞に掲載されますが、競馬で俺はこれこれの馬に賭けているのでそれが1位にきてほしいといっているような気がします。 もちろん輸出型企業にとって為替は利益の確定要素ではありますが。

その一方で日銀の施策が為替コントロールではなくデフレ対策と言っていて、国際的にも為替対策でないことが了解されています。 経済振興にとってまたは経済の国際協調面でデフレ局面の調整がいかに困難であるかが窺い知れます。

私自身はデフレでもインフレでも経済成長戦略を取れるように思うのですが、どこかの所得層や産業分野に痛みを伴うか調整が困難なのか、そういったことを想像しました。

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