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風立ちぬ

宮崎 駿氏の最新作「風立ちぬ」は第二次世界大戦期のの戦争をテーマにした映画と思って見に行ったのですが、結核に病む女性とゼロ戦の開発を担当するエンジニアのあつく美しい恋とすぐれた飛行機を設計する夢の物語、反戦思想が核になっているわけでもなく、もちろん戦争を美化しているわけでもありません。

宮崎氏はTVの取材に対して今に共感を得る作品作りを目指したと言っておられ、作品を見て「なるほど」と思いました。

若い男女の愛に限らず主人公が子供の時にいじめられている子供を助けたり、混んだ列車で主人公が女性に席を譲るシーンや関東大震災で列車が止まった時に地に妻となる女性を助けたり、現在社会問題となっているセクハラ、いじめ、弱者への思いやりの無さ、そして妻との熱い恋など盛りだくさんに愛がえがかれています。

東北の大震災で世界が驚いたのは冷静に対処する被災者や壊れた原発の所長の勇気、放射能漏れを防ぐために活躍した原発の職員、そして列車とホームの隙間に落ちた人を乗客が皆で列車を押して助け出す映像をネット上で記録的なアクセスがあったこと、みんながつながってきます。

列車に挟まれた人を助ける映像は海外からのアクセスも多く、日本人の人を助ける気持ちやその根底にある無償の愛に世界が感動していると思います。

そういう意味でこの作品が様々な文化圏で高く評価され、日本人の心を世界に発信する素晴らしい作品たると思いますし、同じ日本人にも昔からこの国で磨かれてきた思慮深さやひたむきさ、燃えるときには熱く燃え、夢をかなえるときには団結して成果を生む文化を美しい映像で伝えたと思います。

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