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新聞を読んでいると毎日話題に出るのかエネルギー問題、為替、雇用状況、貿易、金利等金融などであります。 個別企業の話題もこれら経済指標と呼ばれるものにどのような影響を受けたか記載があります。

当社は介護機器のレンタル事業を行っていますが、介護機器は卸から賃借し、卸が配送してくれます。 さらに当社は薬局を経営していますが卸の機能は多品種の薬剤の配送に多くのコストをかけています。 たとえば当社では同じ卸が3回/日配送してくれますが、20日/月稼働として60配送/月になります。

道路を走る車の多くは商品配送でネット販売の増加に伴い配送は増えているように思います。 その配送で問題になるのは道路の渋滞、排ガス、騒音による環境汚染、交通事故、運転手の採用難から配送コストアップ、円安による燃料費増、貿易収支の悪化など社会問題のデパートといったところでしょうか。

幹線道路や高速道路の地下にトンネルを掘り、そこに線路を敷設して列車を走らせます。 トンネルは傾斜していて、列車はモーターがついておらず傾斜を下って行きます。 仮に100mの落差のトンネルで2㎞走行できればそこで貨車は垂直に持ち上げられ、次の落差を下って行きます。 モーターがないのでメンテナンスの必要はありません。 惰性で止まったところではトンネルがいろいろな方向に分かれる、分岐点になります。 排ガスもなければ交通事故もない輸送手段になります。

中継ポイントでは太陽光パネルで発電し、貨車を持ち上げます。 太陽光パネルはトンネルの地表部分にある高速道路や鉄道の線路に設置します。 列車は自動運転、列車につけた識別バーコードで次のトンネルが指定されます。 すべて自動で処理されれば人件費も節約できます。

最大の難点はトンネル敷設工事費、そもそも地下鉄などもトンネルに傾斜をつけて重力を使えば消費電力は大幅に節約できるしブレーキの損耗も少なくて済みますがそうしない理由があるのでしょう。 私は土木の専門家でないのでよくわかりませんが、もし専門家に聞けば『ばかばかしい』と一笑に付されるかもしれません。 しかし口径の小さいトンネルなら自動掘削機による工事で工事費を大幅に縮小できるのではと思います。

一石二鳥ではなく一石十鳥ぐらいのメリットがあるのでせめて東名阪ぐらいで行ってみたらいかがでしょう。 私が国土交通省の大臣ならチャレンジしてみたいものです。 採算が合うのであれば国家予算を使わずとも助成金とともに民間運営を行えばよいと思います。 全国に網羅するのに100年かかるのであれば100年後には運送にかかわる問題の多くは解消でき、資源枯渇に対しても有効で、国家レベルのリスクマネジメントにもなります。 うまく機能できればノウハウや機器の輸出にもつながります。 まさに国家レベルのイノベーションではないでしょうか。

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