監査役BLOG

カテゴリ

生活

[生活]

ショッピング

以前にも記事にしましたが、私はいろいろな店に商品を見に行くのが趣味です。 家電なら大型量販店から日本橋の電気屋、雑貨なら東急ハンズ、コーナン、ドンキホーテ、ショッピングモール、食品なら業務スーパー、それ以外にもデパート、趣味になるバイクショップ、商店街の専門店などで、あまり見に行かないものにネットのショッピングモールです。

商品は販売目的で製造されたものですから、価格・性能・仕様・デザインなど差別化を競います。 商品価値を決めるこれらのもののバランスが取れていて、つまり性能と価格が見合っているとか、売れ行きは決まるわけですが、一部は希少性が価値であるものは一般的なそのものの価値に比べて異常に高価であったりします。 たとえばフェラーリーなどは典型で、いくら売れ行きが良くても経営者は年間何台しか製造しないと公言しています。

心斎橋のフェラーリー正規店に行くとイメージカラーの本体が展示されていて、デザインが優れていてほしくなるような車ですが、これが日本に数万台走っているとなると一台3百万円でも欲しくなくなるかもしれません。

その10倍以上の価格でも納車まで一年待ちとなればデザイン・性能に加え希少性を武器にした戦略は優れていることになるでしょう。 フェラーリーは車を売っているというよりステータスや夢を売っていて、企業である以上安定性・継続性・利益稼得・リスク排除を念頭に経営しているわけですから優良企業といえます。

私がいろいろなものをショップに行くのは経営者の端くれとして常にマーケットに注目していたいからです。 介護の事業とフェラーリーの事業における相似は少ないですが、経営で成功する要素の確認はできます。

もう少し具体的に言えば経営者はお金を取り扱う仕事という観点でみるとフェラーリー社も当社も究極は利益率が平準化すると思っています。 事業の安定性・リスク・利益率などは時間の経過の中でそうなるのですが、好調の時期、不調の時期を繰り返すことになり、そこで経営努力を払わなかった事業者はマーケットから退場し、残りの事業者は競争相手が減少して競争優位に立ちます。

フェラーリーの競合相手はトヨタやVWではなくカルチェ等いわゆるブラント商売でしょう。

介護事業では大括りの事業分野の中で制度変更により個別事業の好調・不調は政治的に作り出されます。 3年ごとの制度改正に合わせ事業の組み合わせを変えている会社もあり、常に好調の分野に注力している会社もあります。

当社は制度改正で不調となった時に競合相手が退場し、シェアを増やしてきた経緯があります。 今までの方法で同じように今後の制度改定にうまく対応できるは限らず、新たな工夫を必要とするようになるでしょう。

怖いのは制度ビジネスでもそれなりに商売のやり方が異なる中で顧客のすべてに支持されるように現場が考えた時で、結局強みの無いビジネスモデルになってしまい、成長はおろか緩い衰退を迎えることになります。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

上に戻る