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言葉の意味

採用面接で質問をすると答えが質問とかみ合わない場合があります。 そこで新たに質問したことの解説を行い、再質問します。

それでもかみ合わないときは「そうですか」と返事をして終わることが多いです。

たとえば「あなたは自分の性格は素直だと思いますか? 素直であると判断した場合、素直であると判断した根拠、エピソードを教えてください」と質問した場合です。

『素直』という言葉の意味が質問者と回答者の間でずれている場合などです。

回答者が深読みする場合、素直の反対は『頑固』、『ひねくれている』などイメージが悪いので「素直だと思います」と答える可能性が高くなります。

回答者は『素直』の意味を従順で使いやすい性格と判断し、親や先輩や上司に受けたアドバイスを忠実に守って成功したエピソードを答えたりします。

回答者がさらに深読みをし、素直=単純、あまり考えない性格ととらまえれば話はさらにややこしくなります。

一方、質問者サイドでは教えることに対してそのまま受け入れられるかという意味で質問していたりします。 過去の経験で先輩のアドバイスが納得いかないながらもアドバイス通り忠実に行って成功し、アドバイスの意味を初めて悟ったというエピソードを期待していたりします。

初めから誤解しないように質問の意図=素直の意味を事例を添えて詳細に説明するのもつじつま合わせの方法でしょうが、そもそもつじつまが合わなくてもこの質問で相手が素直か深読みする性格かはわかる場合があります。 質問は採用面接では応募者の性格の一端を知ることが目的ですから個別の質問回答に整合性がなくても目的は達成できます。

採用面接以外で社内の報告・連絡・相談でこのような不整合が起こると、せっかく受けた報告によって認識できていなかった状況を誤った状況として認識することになります。

報告者:当部署の職員数が不足しているときがある。
聞き手:それじゃ普段は職員が余っているのか? 不足しているのか? どちらなのかわからないという事態になります。

報告者が伝えたかったのは最近仕事量に繁忙期の波が出てきたことを言いたかったのかもしれません。 いちいち言葉の意味を確認しあうのも面倒くさいこと、ひと手間惜しんで後で大きな問題になったこともあります。

たまたま意味の取り違えで新しいことがわかる場合もありますが、やはり社内の報告・連絡・相談では意味は正確であってほしいです。

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