監査役BLOG

カテゴリ

言葉

[言葉]

慎み

口は慎めとよく言う。 最近自分に言い聞かせている言葉です。 口は慎んでも感じること、考えることを否定するものではありません。 何かを感じ、何かを考え、それを口に出すのは言わねばならないと感情的になるとき、相手は人ですから言い聞かせようとするときです。

感情的な言葉はあまり良い結果は得られません。 では相手に自分の考えを伝えたり、相手の質問に答えたり、示唆したり、私が誰かにそれをした時声にならない言葉が返ってきます。 『上から目線で偉そうに言うな!』相手のためを思って問われもしないことを口にした時、この言葉が聞こえてきます。

こういう視点で考えては、ということを伝えたかった時が多いのですが、もちろん相手の話の中にそのような視点が欠けていてそれを感じたから言うのですが、『大きなお世話』になっているようです。 しかし人生の先輩として私の示唆する考えをすれば必ず人生が開けると思ってしまうのは思い上がりなので、『上から目線で…・』になってしまうのでしょう。

一方素直に私の言葉を聞いて『なるほど、そういうことか』と瞬間に感知してお礼を言われる場合もあります。 見ているとその人は考えを変え、行いを変え、良い結果を生み、生き生きしてきます。 よかったと思う瞬間です。 それを口に出して言うよりも日常の自分を見てもらって考えるヒントになればもっと良いのですが、考えたことが行動や日常の言葉に反映できているほど優れた人間ではないことは身に滲みています。 だから『口を慎む』ことが必要なのでしょう。

人によっては感の鈍い人がいたり、感受性が低かったり、考えなかったり、いろいろ至らぬところが見えてきます。 それで何とかしなくてはとおもい苦しんでいる人は良いのですが、全く何の痛痒も感じていない人がいたりします。 社会的には迷惑千万で、『ちっとは考えろよ』と思います。 そのような人はやがて孤立し、何かにすがり、ますますバランスを欠いてゆきます。 たまにお会いする同じ事業分野の経営者でもお金にすがる人などその典型だと思います。

経営者ですからお金を稼ぐことは経営の継続という意味で必要ですが、結果としての利益を究極の目的にしてしまうと時に事業運営がうまく行っている場合もありますが、環境変化の中で消えてゆきます。

口を慎むのも自分の考えに執着せずバランスを保つために必要なことなのでしょう。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

*

上に戻る