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ドンキホーテへの誤解

このブログでも何度か紹介しましたが、当社は業態として小売業、そのためよその小売業に関心があり、よく見学に行きます。 何か買うこともあるのですが、何かを買う目的が無く、今まで気づかなかった自分にとって有益な商品はないか、見に行きます。

と思っていましたが、実際にはほかにも見学の目的があったようです。 それが自分でも気が付かなかったので、実際に気が付いた時は驚きでかつ新鮮です。

小売業は商品を仕入れて販売するわけですからどのような商品を仕入れるのか、その店のセンスやグレードになります。 百貨店で千円以下のジーンズを販売しないでしょうし、コーナンでベンツを扱うことはないでしょう。 それでも小売業で商品だけに着目すれば『おや!』と思うことはよくあります。

コーナンでペットの販売、コンビニで衣料品、特にカッターシャツ、ドンキホーテで生鮮食品や高級ブランドの時計や鞄、私は『おや!』と思ってしまいます。

次に気になるのが商品のディスプレー、一番わかりやすいと私が思うのは東急ハンズ、一番わかりにくいのはドンキホーテ、一番高いと思うのはデパート、ハルカスでウォーターマンのボールペンの替え芯を1本買うと800円、プレゼントされたそのボールペンは直後に書けなくなり、替え芯を買いに行ったのですが、ボールペンの替え芯、しかも初めからかすれるようなボールペンの替え芯が800円は割高感に満ちています。 しかしそれが低下なのでしょう、そもそもあまり売れないメーカーですから割高になるわけです。 しかし、デパートならあるだろうと思っていってやはり取り扱いがあり、それも高額、やっぱりデパート、と思ってしまいます。

要はデパートで扱う商品はどのようなものか解り、ほぼ売り場も解ります。 取扱商品の数は圧倒的に多く、見て回れば感心することもあろうかと思うのですが、私は感心することの少ない小売業です。

では何か無性に見に行きたい筆頭はといえばドンキホーテ、ドンキホーテの店舗には驚安のポスターが貼ってあるので、ディスカウントストアーのイメージがあります。 驚きの安さは何に対して安いかというと、いわゆるナショナルブラントで定価設定されていて、そのディスカウント率の大きい店と思っていました。

しかし、ドンキホーテではもちろんナショナルブランドのディスカウントを行っていて、近隣店より安いのですが、得体のしれないものが安いのです。 たとえば柿ピー、亀田製菓がナショナルブランドですが、聞いたこともないメーカーでむちゃくちゃやすい柿ピーが売られていました。 中国製でないことを確かめて購入したらおいしいのです。

このように有力メーカーの商品に比べて驚きの安さがあり、品質が見劣りしない、しかし半年後には店頭にない商品が数多くあります。 バッタものなのかもしれません。

ドンキホーテの創業者、安田隆夫著の『情熱商人』を読んでみてそのコンセプトが判りました。 氏はドンキホーテの競争相手はウォルマートでもコンビニでもない。 当社は『ワクワク・ドキドキ』感を提供している、だから究極のライバルはディズニーランドかもしれないといっておられます。 このコンセプトにすっかり嵌った私は週に一回はドンキホーテをのぞき、何か面白く安いものがあるか探し回っているのです。

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