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価値観

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長所と短所

採用面接で長所と短所を聞きます。 即答できる人は少なく、大抵考え込んで答えられます。

学制時代に何かスポーツをしていましたか?、と聞いて答えが『テニス』であればプレースタイルを聞いて『ベースラインでストロークを打ち合う』と答えられたら『どうしてそのプレースタイルですか?』と聞くと『サーブが攻撃的でない、ボレーが下手、足が遅い、ストロークが得意、自分から仕掛けるのは得意でない・・・・』といった答えが返ってきます。

しかし性格としての長所・短所は採用面接だからかもしれませんが、言っていいものか悪いものか考え込んでしまい、よくある答えは『集中すると周りが見えなくなります』といった長所・短所どちらでもとれる答えが返ってきます。

集中できることは一般には長所で、集中しているときは意識が周囲に巡りません。 ではそれほど常に何かに集中しているかというとそんな人は見たことがありません。 私も集中することがありますが、せいぜい一時間以内、最近では15分ぐらいで集中が途切れます。 子供のころは本を読んでいたら暗くて字が読めなくなり、夜になっていた事があります。 私にとってそれが集中している状態で、稀にしか起こりません。 歩きながらスマホを操作して人にぶつかるのはそもそも不注意な行為だと思います。

面接で集中してと言われると『歩きながらスマホ』をイメージし、確かに悪い癖と思いますが、具体的に集中して失敗したことを聞きます。 自分の短所と考えているならそれで失敗しているわけですから答えが返ってくるかと思うと返ってきません。

つまりは自分のことについて客観的に見ていないのかと思います。 さらに一歩踏み込めば考えない人間である、答えを求められた時に考えるより悩んでしまうのが欠点であるというふうに判断します。

テニスの例のようにスポーツなどで自分の得手・不得手はクラブのコーチや同僚の指摘や試合での勝敗を決めたプレーなどでわかりやすいのですが、そのような質問でも自分のプレースタイルを見ていない人は多く見受けられます。

面接で応募者の欠点を見抜いている自分がいて、さて自分の長所・欠点は何かと改めて考えてみました。 長所は『忘れる事が出来る事』、日々いろいろなことが起こり、報告を聞いて自分にとって意味の無いことは忘れてしまいます。 例えば誰かかが社用車を何かにぶつけたという報告が来たら事故の状況、怪我の有無を確認して忘れてしまいます。 事故の原因が再発につながる事であれば対策を聞きますが、偶発の事故であれば覚えいても仕方ありません。

短所は社交性がないこと、経営者としては大きな欠点で人間関係を作ったりが下手です。 ところが長年一緒に働いている人から『社交性が高い』と評価され、びっくりしました。 複数の人からそのように評価され、それが正しい評価なら採用面接で『この人は自分の事が何もわかっていない』と言えません。

自分の事も含めて物事を正しく評価するには素直でなくては見抜けません。 あの人は嫌いであると思っていれば欠点ばかりが目についてしまいます。 62歳にして自分が解っていない事に気が付きました。

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