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勘違い

何かをするときに目標を設定する場合が多いです。 この目標設定で起こる勘違いは数多くあります。

私はゴルフを今年62歳で始めました。 ゴルフは競技として考えるなら自分との闘いの要素が強く、それゆえ社交の道具に利用されるように思います。 仮にスコアが悪く、それでも同伴競技者に勝ったとしても自分との闘いであるため今日のスコアは悪かったということになります。

もちろん事前にこれは競技ということが決まっていればスコアのよし悪しにかかわらず勝ち負けが問題となります。

私も年をとってから始めるに当たり、練習場に通い、一般的な飛距離、例えばドライバーなら230ヤード飛ばしたい、と思ってしまいます。

しかし、競技であってもなくても問題になるのは飛距離ではなくスコア、この当たり前のことがわかっていて行動に移せません。

林の中に打ち込んでフェアウェーにショートアイアンで出すか、木の間の1メートルを狙ってピンに向けて打つか、それはプレーヤーの自由ですが、スコアメイクするなら無難にフェアウェーに転がすでしょう。 プロでも無謀なリスクを取りません。

結果は言うまでもないことです。 この勘違い、大きなリスクを負ってリカバーする快感、仕事でもあるでしょうが、要は結果よりプロセス、それにこだわるやり方だと思います。

この仕事はこういうやり方で、は日常的に起こり、こだわりがなければスムーズに事が運ぶ場面でよく起こります。 なかなか説得できません。 多くの会社でその仕事の目的は何か? ということが議論されます。 企業ですから儲けなければいけない、そのために目標を設定する、売り上げ、利益など、売り上げなど数字が独り歩きすれば目標達成のために不正が行われたり、従業員に不当労働行為を強制したりします。

そういうことを排除するため目標達成のための方法を事業計画に盛り込みます。 残業が多いのは問題で残業を減らすという手段かかわる目標が設定されます。 今まで仮に100時間で行っていた仕事を90時間で仕上げるには効率をあげなければなりません。 効率を上げる方法を決めずに効率をあげろといっても問題行動に繋がるか、工夫をしないで残業しないことが独り歩きしたりします。

労働法は雇用に関して時間制約を強く課していて、成果が上がらなくても時間で規制しています。 ある営業店で営業の一人が週刊目標を毎週就業時間に退社しますといっていました。 そのこと自体は問題の無いことですが、ではそのためどのような工夫をしたのか、それは一切記載されていません。

自らの時間管理を強化して同じ営業行動で15分/日時間短縮した。 そのような工夫を毎日、毎週積み重ねて結果的に残業時間の大幅削減に繋がった、これは大変価値のあることですが、毎日工夫無く定時に退社して作業時間減少分営業活動が減り、結果的に売上が減少したのであれば賃金評価が下がるだけです。

このあたりの事を優良大企業の部長に聞いていたら面白い答えが返ってきました。 毎日ほぼ残業することなく、目標も達成する人が営業の中で約1割います。 その人たちは結果的に昇進し、会社を支えてゆきます。 では残りの9割の人は昇進しないのですか?
昇進する人も中にはいます。 でも時間管理のできる1割の人はほぼ確実に昇進します。 残業を重ね、目標を達成しても役職が上がり、職務内容が高度化するなかで果てしなく残業できるわけではありません。 つまりは目標達成しても昇進は途中で減速します。
残業が減らせない人はバカですか?
そうではありません。
なぜ残業が減らないのですか?
勘違いです。 決められた時間内で決められた成果をあげようと思っていないだけです。

勘違いは人の一生まで左右します。

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