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私の趣味の一つがオートバイに乗ることです。 オートバイの趣味はバイクをいじること、コーナーをせめて加速を楽しむこと、ツーリングを楽しむことなどいろいろあります。 転倒事故はライダーに大きなダメージを与えるので整備は重要です。

私は年齢が同じ人が店長のバイクショップにずっとお世話になっています。 人柄の良さだけでなく職人としての技術水準の高さに惹かれています。 しかし他のショップで整備してもらったことはないので技術水準が高いかどうかわかりません。

ある日ショップに立ち寄ると知り合いかホンダの原付のスーパーカブの後輪タイヤを外していました。 医療機関でコンピューターの仕事をしている人で、自分のPCは自分で組み立てる、私から見れば器用な人です。 最初は入門バイクに乗り、加速の良いバイクに乗り換え、今はお手軽なバイクに乗っている人です。

スーパーカブは自分でいじってみたいと思って買ったみたいで、リアタイヤのブレーキ整備とタイヤ交換をショップの道具を借りて自分でしてみようと思ったそうです。

私が行ったときにはリアタイヤは外され、ブレーキが分解されたところでした。 その人の手はオイルで真っ黒、店長に修理の方法を聞いていますが店長は余り教えません。 自分で考えろ、ということでしょうか。

分解した部品点数は数十個、そのうち数点を磨いたり拭いたりして元通り組み立てるのですが、手順を覚えていないと組み立てられません。 部品を差し込む場合は印がついていて合わせないとうまく行かなかったり、上下どちらからでも差し込めるが正しくないほうから差し込むとあとの部品が組み立てられなかったりします。

個々の部品は素人目にもよく工夫されていて、日本の工業製品の品質の高さを感じます。

本人は組み立てに苦労してうんざりし、オイルでべとべとになった手を洗いにゆきます。 すかさず師匠は『下手な奴ほど手を汚す』と叱責し、彼が手を洗っている間の瞬時にタイヤを交換してしまいました。 動きに無駄がなく、力も入れず簡単に作業を終え、手は汚れていません。 その間五分程度、持ち主は手を洗って戻ってきて『お前がやっていたら一時間では終わらんな』と再び叱責、匠の技を見せてもらいました。

自分のバイクの整備をこの人に任せて本当によかったと思った瞬間です。

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