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カジュアルウェア

久しぶりに難波近辺の繁華街に出かけました。 そこそこ寒く、しかし気温は高めで風がある、着てゆく服は何が適当か、以前はあまり気にしなかったことが気になり、悩んだ末にゴルフ用のウィンドブレーカーを羽織り、ゴルフ用に買った冬用パンツをはいて出かけました。 ウールのハンチングを被り、街中を歩くにはどうかという服装でした。

不思議に目立たないので、気になって同年代の男性はどのような服を着ているのか観察していました。 よく見るとみんなそれなりに凝った服装をしています。 グラデーションのかかった生地のハンチングを被り、迷彩柄のパンツ、ジャケットはダウンで靴は新品のカジュアルシューズ、どれもそれなりに高価なもののように見えますが全体としてバランスが取れていません。

念のために私の服装は人の評価ができるような服装ではありませんのでよく言うわけですが。

結構全体のバランスが取れていない人が多いように思いました。 一緒に行った友達が『あれは中国人』と横で言います。 『え、なんでわかるの』、『なんとなく、色かな』と言っています。 その男性の一団は確かに日本語以外の言葉を喋っていました。

つぎの同年代の男性は全体として色合いが年相応で、特に高価という感じのものを身に着けていません。 『あれは日本人』、なるほど連れの判断するように日本語の会話が聞こえてきます。 難波辺りには海外からの観光客や大阪以外から来られた日本人の観光客も大勢おられます。 なんとなくみんなが大阪の街に溶け込んでいるようで、服装の色や薄着、厚着のアンバランスも全て大阪に溶け込んでいるようでとても不思議な気になりました。 厚着の人はそのまま外を歩き続ければふさわしい服装であるし、薄着の人は建物の中や車で移動するのに適当な服装のように見えます。 色やデザインのちぐはぐもそもそも大阪の街の猥雑な感じに溶け込んでいて、何ら違和感もありません。

もともと大阪で生まれ62年間暮らしてきた身としては、大阪は賑やかであっても決してバランスを崩していたわけではありません。 天王寺にいると天王寺動物園が繁華街の真ん中にあり、キリンの長い首の向こうに日本一高い阿倍野ハルカスが映っている写真や無縁仏で有名な一心寺の背景は通天閣であったりします。 それぞれの組み合わせは珍しい取り合わせですが、通天閣は色も形もレトロで街の風景に溶け込み、阿倍野ハルカスの直線的なデザインと天王寺動物園の動物や高い樹木の取り合わせも馴染んだ風景に見えます。

大阪に元々あるものは何もバランスを崩しておらず、どこの国かわからないような景色ではなくしっかり日本で大阪を主張しているように思います。 街の風景は長い時間の中で出来てきたもので、一時的に増えた外国人のちょっとしたアンバランスで崩されるものではないのでしょう。 それを飲み込み、大阪らしさに変える大阪の文化を垣間見えました。

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