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会社運営

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会議

当社で複数部署をまたぐ会議は四種あります。 最初に会社法で規定される取締役会、一般に役員会と呼ばれ名前を聞かれたことがあるかたは多いと思いますが、議題や議事運営まで法律で定められています。

議事対象となる議題はたとえば重要な資産の売却などですが、そんな制約を気にしたことはありません。 株式会社は所有と経営が分離された組織、会社の所有者である株主の重要な資産にかかわる決定は十分な審議を経て会社の所有者である株主に損害を与えないようにしなければなりません。 もし不適切な資産譲渡により会社に損害を与えた場合、株主は訴訟により責任追及を行う事が出来ます。

実務として何をもって重要な資産家という基準が無く、会社規模に応じて常識的に決めるものとされています。

月次の決算が終わると決算結果の報告を行います。 これは業績報告会と呼んでいて、取締役と各組織長、経理担当者により構成されています。

企画会議は各組織が事業計画を達成するために課題は何か、課題を達成するために何をし、どのように持っていくのかを話し合う場です。 大きな金額でない資産の購入やリース、人事、組織内の役割分担等がこれに当たります。

以後に社員全員が参加する社員総会、会議というよりお祭りのようなものですが、直近半期の評価と次の半期や中長期の方針を発表します。 優秀者の表彰ののち宴会となります。

この四会議で気になる事があります。 皆の発言が解りにくい事、解り難いがゆえに決議を求められても判断がつかない、そこで発言の意味を質問することになります。 質問も下手、議事は何を決めようとし、何が疑問なのかわからなくなります。 我々は会議が下手で、うまくなることが必要と痛感しています。

昨日も企画会議かあり、ある管理職の人が組織内の現象を説明し、何をしてどのような改善があったか詳細な説明を行っています。 そしてその管理職のそれらの活動を通じてその組織のモラルや生産性が劇的に改善しています。 成果は出ているのです。

それを会議でなぜ討議するのか? その人の成果をほめるためなのか? 成果を上げる方法を会議のメンバーが知るためか?

それらの事も大切です。 しかし最初に正確な事実をメンバー全員が知ることです。 知るべき事実は何か、このケースで言えば本当に成果が上がったのか、どのような成果であったのか、それは理念に沿う成果なのか、その先に何を目指すのか等です。

その管理職は目標も基準も期限も胸の内、何時までに残業時間をいくらにするなどと明示すれば決めたことが一人歩きする懸念をもっているかのようです。 心情に訴えて人を動かすことは決して悪い事ではないと思います。 出来うるならば心情だけでなく、どうしたいのか、いつまでにしたいのか、方法は何か、それらをうまく決めることでその管理職の心情的努力や苦痛は減少するし、その人がいなくなってもある程度組織運営が自動的に出来るものだと思います。

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