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社風と常識

写真の猫の名は『シド』、娘が反対を押し切り飼いだしたのですが、昨日永眠しました。 このブログでも数多く写真を掲載し、問い合わせもいただきました。 冥福を祈ります。

(本文)
会社には社風というものがあります。 個性のようなものでしょうか、しかし組織は個人ではないので集団の性格になります。

社風も個性も基にあるのは価値観、あらわす言葉は「保守的」、「攻撃的」、「清廉」、「くせもの」いろいろあります。

社風に関しては理念やスローガンにその一端があるのではないでしょうか。 当社の場合ミッション『もっと元気に、もっと笑顔に、きっと感動』、ビジョン『働きたい会社ナンバーワン』です。 手前味噌ですが徐々に浸透してきています。 そしてこれらミッション・ビジョンが少なからず業績に貢献しているものと信じています。

しかし社風や個性はなかなか一言では語られるものではありません。 歴史の中で現代は価値観が多様化した時代と言えるように思います。 個人も会社など組織も価値観が多様な中で自らのもしくは自社の価値観を明確に持ち、組織においてはその価値観を良しとする人が集まってくるものです。

個人でも多様な価値観の中で同じ価値観でなくとも相手の価値観に共感できる人が人間関係を作って行くと思います。

そういう意味で社風も明確にしてゆくべきで、価値観の多様性の中では相いれない取引先も出てくるでしょう。 例えば当社は小売業、卸から仕入れた商品やサービスを販売するわけですが、低価格だけを売りにする卸との取引は長続きしませんでした。 もちろん市況に反して高値で卸す卸はそもそも取引が続きません。

社内での社風はミッション・ビジョンや戦略、教育、人事制度などにより職員が作り上げてゆくものですが、職員のみんなが納得しているわけではありません。

社内で常識であることが通じないことがあります。 意思決定において細かい事であれば戦略や社内ルール、過去の決定方法に従って大抵の事は自動的に決まって行きます。 少し自由度を広げれば選択肢は複数になるでしょう。 全く制約が無ければ無数の選択肢が出てきます。

全ての決定事項が必ず一つに決まり、誰も異議を挟まない会社はどこかでつまずくことになると思います。 取締役会で全員が賛成した事案は可決すべきでないといわれています。 しかし決定に関与する全員がそれぞれ自説を曲げなければいつまでも合理的な判断化できません。

程よい方向性、程よい社風はそれらに基づく常識がみんなに備わっていて、意思決定で紛糾することはそれほど多くないかもしれません。 もちろんこの常識が一人歩きすると融通の利かない発展性のない組織になってきます。

固定観念が出来上がってしまうと壊すのが大変です。 あれば楽な固定観念、社風も個性でもガンコなだけでは生きてゆくのが難しいのが多様性の世界、一方で多様性は明確な個性を求めるものだと思います。

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