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人の評価

会社の経営層で決めなければならない重要事項で一番意見の分かれるのが人の評価です。 経営方針や予算、計画などほぼ意見の一致を見ますが、管理職人事については全くまとまりません。

当社では派閥等はなく、先入観なく人の評価ができるのですが、まったく一致しません。 デリケートな問題だけに反対するにしても欠点をあげつらうことはなく、『本当にそれでよいのか?』程度の批判です。

昔は私が適当に決めていて、問題人事になったこともあり、最近は皆で決めています。 結果『おやっ』と思う人事案が出てきて、人がいないので代替案も出せずにそのまま決まってしまったことがあります。 不安でしたがしばらく様子を見ていると年上の先輩社員をうまくまとめ、その店の雰囲気は一気によくなりました。 不思議でしたが、実は今でも不思議ですが、その人が『やってみよう』と腹を括ったからにほかなりません。 人は誰でもやろうと思えばやれるのだと考え、自分の人の評価が誤っていたことをつい最近まで認めていませんでした。

年齢も性別も経験も関係ない、管理職は自分の役割を認識して真剣にその業務を行えばうまくできるものだと思い知りました。

このようなことがあってから私は自分と意見と違う提案がなされても頭から否定せず、一応自分の意見、そう考えた理由を丁寧に説明したうえで翻意が無ければ提案通りことを薦めます。 現場にいる人の方がその人の事をよく見ているわけですから私より人の評価の情報は多いはずです。

しかし、そのようにして妥協した人事案が上手く行かない時もあり、後付けで『ああだった、こうだった』と悔やみます。

意見が纏まらないならどうでも良いと開き直るつもりもありません。 昇進人事は何を評価するかのメッセージですからうかつに管理職に不向きな人を昇進させると混乱が始まります。 幹部の昇進人事は重要で難しく、その人の持って生まれた才能や経験と意欲で決まります。 高い実績を上げたとか人柄が良いとか知識が豊富とかではなく、いかに管理職に向いているか、その一点で判断すればもう少し意見の一致をみるだろうと思います。

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