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大塚記念美術館

 徳島県鳴門市に大塚製薬が設立した美術館があります。 以前から気になっていたので、今日は車で行ってきました。 鳴門大橋を渡りきったところの高台にその美術館はあります。

 ネットで事前に調べたら興味深い書き込みがありました。 絵はすべてレプリカ、それも陶板焼きで作られていて、入館料も3千円を超えて高額です。 明石海峡大橋となると大橋、そこまでの通行料も高額で大阪から130㎞の距離も近くはありません。 駐車場は350台分用意されています。

 それでも日本の美術館で再訪したい人気のところです。 丘に階段状に建てられた地下三階、地上二階建て、B3フロアーは古代から中世ヨーロッパの教会の壁画、多くは壁に描かれたもので、聖堂の部屋がそのままレプリカになっていて、最初の部屋は大きな広間の壁面一面に描かれていて圧倒されます。 椅子が並べられ、座って聖堂の雰囲気を味わえるようになっています。

 陶板にプリントされた後焼成、手直し後再度焼成され、質感は紙にプリントされたものよりはるかに本物に近い(残念ながら本物を見たわけではありませんが)印象でした。 B3フロアーだけで疲れてしまい、館内のレストランで食事、素晴らしい庭付きの庭の向こうに海の見えるレストランです。

 食後B2フロアーに行きました。 このフロアーはルネサンス、バロック、ダヴィンチ、レンブラント、ブリューゲル、ボッティチェッリ、ラファイエッロ、リュベンスなど一度は作品に触れた作家の名画が展示されています。 陶板は焼き物、色あせることがなく手で触れることもできます。 B3フロアーに比べて展示面積が小さいのですがやはり疲れてしまい、モネの大睡蓮という池と睡蓮をモチーフにした喫茶室で休憩。

 続いくB1フロアーはゴヤから近世の作品、ドラクロアの『民衆を導く自由の女神』、マネの『笛を吹く少年』、ミレーの『落穂ひろい』ルノワール『ムーランド・ラ・ギャレット』、ゴッホ『ひまわり』、アンリ ルソー『蛇使い』、ムンク『叫び』、そしてゴヤの家『黒い絵』、『裸のマハ、着衣のマハ』と続きます。

 色彩は豊かで質感もあり、大きな作品が多く、見る者を圧倒します。 それだけに疲れてしまい、ここで断念、帰阪しました。

 世界の名画が一堂に会し、美術館と同時に博物館の要素も持つ当館、個人的希望ですが、日本の作品、ヨーロッパ以外の国の作品を展示して頂ければ幸いです。 おそらく展示場の面積としては10倍ではきかないでしょうし、陶板の持つ利点を生かして陶磁器、彫刻のレプリカをテーマに沿って展示し、全部見るのに一か月かかるようなものに仕上げてもらえればよかったのかと思います。

 そもそも世界中のどこにも同様の者がない中で、レプリカであれば追加してゆけるでしょうし、作品の劣化、盗難リスクも小さいかと思います。 希望はどんどん広がりますが、一企業がこれだけのものを作り上げたことに多大な敬意を払いたいと思います。 ちなみに駐車場はほぼ満車、とても有意義な一日でした。
  

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