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節約と投資

 私は日常生活で節約を心がけています。 節約として当然のこと、照明は使わない時にこまめに切るとか、エアコンの設定温度は夏場28℃以下に下げないとか、家の照明をすべてLEDに変えるとか、外食をしないとかです。 日常生活で無駄使いと思われることは喫煙の習慣でしょうか? 体調が悪いのは喫煙が遠因になっていると思われますし、中性脂肪値の高いのも肥満も体力がないのも喫煙が原因ならお金や時間を喫煙により浪費していることになります。

 飲酒の習慣がないのでせめて喫煙くらいはと思いますが、 やめるに越したことはありません。

 多くの企業の成功例を見ていると『節約』を活用しているように思います。 JALを再生させた稲盛和夫氏の施策にも色濃く表れていて、無駄をなくして木々用の再生を果たしています。 もちろんそれだけではなく、氏の書籍でも紹介されているアメーバー経営なども大いに浸透させたことと思います。

 パナソニックをV字回復させた中村邦夫氏はパナソニックが大掛かりに取り組まなかったリストラを大胆に行っていましたが、リストラも広義には『節約』の概念に通じると思います。 照明をLEDに変えて月に数円の電気代を節約するのと不採算事業を数千億円で 売却する話はことの大きさの違いを超えて質的に異なる話題に見えます。

 ほかにも経営者として著名な人で経営においても私生活でもケチであったり節約を旨としている人の話題は枚挙にいとまがありません。 しかし『節約』と思われる考えを持たれる経営者はちょっと思い浮かべただけでも過去の人、高齢の人が多く、現在活躍している若い経営者の日常生活や経営手法で『節約』を感じられる経営者は少ないように思います。

 もしくは節約の定義が異なるのかもしれません。 テスラモータースのCEOは若い人ですが、EVや再利用できるロケットの開発なども節約として見ることができます。 ユーグレナのみどり虫でつくる燃料、サイバーエイジェントの着装型ロボット開発も節約をテーマにしているとも考えられます。 身体能力に障害を持つ人の移動や仕事への従事にかかわる多くの助成や援助はロボット着装で自立に近づくかもしれません。

 多くの新しい産業分野はより便利で、安全で、環境負荷の少ないものに向いていますが、時間を節約し、リスク対策を節約し、環境改善のコストを節約すると考えれば多少こじつけでも整合できると思います。

 前述した古いタイプの 経営者は大量生産、大量購入・販売等ますプロダクツに依存した生産性により節約を行っていました。 まだまだそのような産業分野があり、古いタイプの経営者が活躍していけると思いますが、新しいタイプの経営者は今までにない節約で新規事業を立ち上げようとしています。

 新しい事業といえばIT業界を連想しがちですが、例えばSNSでいえば通信や伝達の節約に大きく貢献して、アラブの春にみられるような政治への影響を与え、あたかも世界を動かすかのように感じられます。 そこで生み出される利益も莫大で話題になりやすいです。

 当社は中小企業でITから遠い医療介護の業界ですが、節約という指標でニッチの節約事業を生み出して成長を遂げたいと考えています。 

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