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出来る方法を考える

子供のころ戦国武将である信長、秀吉、家康の性格をたとえて『鳴かずんば・・・』という言葉が印象に残りました。 何か自分の力が及ばず、解決できないことがあればお膳をひっくり返す、本日米大統領に就任するトランプ大統領のように。 現実の世界では取り返しのつかないことになる場合が多々あるでしょう。

秀吉のたとえの『鳴かせてみよう、ホトトギス』はタイトルの『できる方法を考える』に通じると思います。 社内でこれを言い出した社外取締役はこの言葉で多くの職員の背中を押しました。

現実の会社経営などで交渉がうまくゆかず、いたずらに時間が過ぎるし話がかみ合わない場合があります。 ほとんどはあきらめざるを得ません。 その交渉でお膳をひっくり返せばおそらく二度とその取引先が交渉のテーブルに着くことはないでしょうし、あえてその会社と再交渉しなくても交渉先は世の中にいくらでもあります。

時期を待つ方法はマーケットの環境変化が速い中でチャンスを逃がしてしまう恐れがあります。 経済膨張器であればチャンスが巡るでしょうが停滞期ではよい条件のチャンスが巡ってくる確率は大変低くなります。

そこでたいていの場合は何とかすることになります。 『できる方法を考える』の意味はもっと可能性を考えてみればどうかととらえています。 人によっては闇雲に行動を促す言葉と感じるかもしれません。 うまくいく方法が見つからない、予測が立たない、などリスクのある決断を闇雲にして大勝する人や企業もありますが、事業は大勝することが最善ではなく、生き残ることが最善と考えていますけれど何も考えずに耐え忍びながらチャンスを待つのは流儀ではありません。 あれやこれやとシュミレーションしながら可能性を図る、チャンスと思えば果敢に行動するのが流儀です。

結論としてそんなにうまくはいきません。 1勝5敗程度でしょうか? 経営者として情けないと思います。 でも生き残り、できる方法を考えてくれる職員が増えました。 5敗は授業料、当社ほどの企業規模でも5敗の重みは大変大きいものです。

ドラッカーが事業において百発百中は曲芸であると言っています。 少し気が楽になるたとえです。 反省すべきは外れた5発の損失が大きすぎたことです。

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