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ネコといぬ

最近ネコが話題になっていて、ネコカフェなどはやっていると聞きます。 私は誤解を顧みずに言えば人をネコか犬に例えて分類してしまいます。

動物の生態学は全く解りませんが、ネコ科の動物は独立性が高く、あまり群れを成して生活する印象がありません。 天王寺区に住んでいるとお寺が多く、野良猫がたくさん住んでいます。 餌をやる人が多いのかお供えを食べているのかお寺の近辺では一定の確率でネコに遭遇します。

私が見る野良猫は子供が多く、たいてい数匹でたむろしています。 いたずら心で脅かしても少し逃げてから知らん顔をしています。 日向で寝ている猫も多く、あまり活動的とは思えません。

一方犬は野犬であれば群れを成し、群れの中で役割も分かれていて統制が取れているように思います。 かつて淀川の堤防を自転車での通勤経路に使っていたことがあります。 残業で遅くなって暗闇を走っていると堤防にいた犬が私に向かって吠えたてたことがあります。 その犬のいた後ろには草原が広がっていてそこから数十匹の犬が湧きだしてきました。 その数十匹の犬が一斉に私に向かってきます。 これは大変な恐怖で、自転車を早く漕いでも遅れることはなく、全力で逃げたことがありました。 数分で犬の群れは追跡をやめて元の草むらに戻ってゆきます。 私はほっと胸をなでおろし、家路につきます。

何度か同じことがあり、同じように逃げましたが、ある時開き直って自転車を止めて犬に向かってゆきました。 そうすると犬の群れはゆっくりと元の草むらに引き上げてゆきます。 まるで私を小馬鹿にしたようなゆっくりした歩みです。

数十党の犬の中にリーダーがいてその指示に従っているとしか思えません。 すべての犬が瞬間に引き上げてゆくのですから完璧に統制が取れています。

人に例えると軍隊のような印象です。 リーダーの存在から彼らの中に役割と序列がある事が判ります。

一方ネコにこのような役割や序列、統制のとれたチームプレーを見たことがありません。 淀川の河川敷で野良猫を見た事は無く、天王寺のお寺の境内で野良犬を見たことはありません。 すみわけと言ってしまえばそれまでですが、このような犬と猫の印象に被る人間の行動も垣間見れます。 序列やリーダーシップを重んじてチームプレーに徹する人は犬タイプ、いつも一人で個人スキルに関心の高い人はネコタイプといったところでしょうか。

実際の野良猫と野良犬は棲み分けができていて、互いにテリトリーを犯すことはしないのかもしれません。 やるとすれば野良犬が野良猫のテリトリーを犯すことが想像されますが、野良犬が野良猫を集団で襲ったり、単独同士の決闘なども目にすることはありません。

一方人間は犬型人間がネコ型人間をいじめの対象にしたりし、非常に強く知恵のあるネコ型人間が犬型人間を排撃したりするのは現実に目にします。

問題なのは人間社会では両方が一緒に生活し、働き、好むと好まざるとにかかわらずチームプレーもします。

もし私が人事担当なら人事データの端に動物マークを付けたりするかもしれません。 文句ばっかり言う職員はよく吠えるタイプの犬マーク、毅然としていて孤高の職員はアメリカンショートヘアのネコマーク、社内をうろうろして他人の仕事の邪魔をする職員はおさるのマークといったところでしょうか?

そんなことをしていてバレた日には労基署に通報されて改善勧告を受けるかもしれません。 しかし、性格診断テストの結果が人事データに打ち込まれていたらそれを眺めているとネコや犬に見えてくるのではないかと思います。

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