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子供のころの価値観

私の母親の生年は昭和元年、1925年です。 92年前で、その後第二次世界大戦を経て戦後のハイパーインフレを20歳代に経験しています。生まれてから戦後までは軍国主義の中生活物資が不足する時代が20歳まで続きます。

モノの値段が上がる、お金を出しても物が買えない価値観を刷り込まれた母はひたすら安売りで物を買い集めます。 以前もこのブログで書きましたが醤油が5リットル棚に入っていたのを見て愕然としました。

父親に買い置いた肌着を父が他界したとき貰いましたが段ボール箱一杯で、なかなか減りません。 整理ダンスに入っている古い肌着を見るにつけどうしたものかと思います。

男性友人の何人かが『肌着は1シーズン立てば全部捨てる』と言ってました。 そのようにできない自分は母親の価値観が刷り込まれているのかと思います。 物を大切にする価値観が悪いと思いませんが、同年代の友人の親は私の親と同年代、刷り込まれた私と刷り込まれなかった私の友人、何が違うのか、所得、職業、思い当たるものはありません。

カーシェアリングは節約の考え方からきていると思いますが、所有することに執着の無い考え方です。

もう一つ親の世代の価値観と大きく異なることが法事、中元歳暮、出張時の土産などの贈答、私は宗教に関心がなく、浄土真宗の檀家から外れたいと思っています。 中元歳暮を贈る事は無く、出張やプライベートの旅行で土産を買いたくない方です。

これら風習に代わるものは人間関係を潤滑にするうえで必要なことだと思います。 節約は方法手段、対象物は変われどもこれからも工夫してゆかねばならない事だと思います。

企業経営でもこれら風土は大変重要で、ひたすら従業員の人件費をケチったり残業させたりすることが重要との考えもまだあります。 人件費は販売管理費の中で最大費目ですから削減する方法は常に考えねばなりません。 個人別の賃金を上げない⇒生産性を上げて賃金を上げる⇒労働生産性の低い事業からの撤退等個別企業内のものから国のトレンドまでいろいろあります。 企業は利益の確保のためにいろいろな戦略を考えます。

個人に振り替えれば所得の最大化、貯蓄の最大化、プライドの維持(所得に見合わない高級車を購入する等)、企業の規範より多様な価値観に左右されます。 一見矛盾する個人の行動はそれがその人の幸せにつながるからで、擬人化して企業の幸せを利益の最大化と定義するのはあまりに短絡に思えます。

ある企業は100年続いていることから経営の継続が大きなテーマになるでしょうし、ここ最近に設立されたIT企業は100年後を考えていない可能性が高いと思います。 経営において100年後の展望が重要がどうかはさておき、基本を外れて価値観を風土化すると問題があります。 よく言われるのは企業経営では経営の継続が大きなテーマという事です。

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