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怖い人

世の中には怖がられる人がいます。 見た目もあります。 行動や発言、言葉遣いが怖さの原因の場合もあります。 行動が予測できない人も怖がられる場合は多いでしょう。 考え方が常識から外れている人なども怖いかもしれません。 怖いというより不気味な感じがします。

社内で怖がられている人の特徴をよく観察してみました。 言っていることは筋が通っていて、見た目も怖くありません。 意見が対立しても感情的になることもなく、下の人には親切でやさしく接し、上席のものにも敬意を払います。

おそらくきちっとしていていい加減なところがないことが怖がられるのかもしれません。 つまり、何か考え行動する場合に最後まで行動する、行ったことは行い、指示したことは最後までやらせる徹底が怖さの原因でしょうか。

社外でも同様な人がいて、大抵怖がられています。 煙たがられるというより怖がられています。

ある会社、大手の電機メーカーの職員はみんなおなじ顔をしていて(比喩としていったので同じ考えでいることを意味します)、初め気持ちが悪かったです。 この会社の役職の低い人たちは自分で考えたことを言いません。 しかし上席から言われたことは絶対で、揺るぐことはありません。

商談を最終責任者以外の人としていて、相手の意見を聞くと上席の意見が返ってきます。 『君の意見を聞いているのだか』と言っても自分の意見を言いません。 『私はこう思うし、上席とは意見が異なるので調整してみる』などという人はいません。

この会社の人は個別に対峙しても何ら恐怖心を抱くことはありません。 しかし権限をもっている管理職はきっと恐ろしいのではと思います。 別に暴力団ではありませんから下品な言葉で脅すことはありませんが、やると決めたら多少の不合理があってもやり遂げる組織・権力構造になっています。

この会社の上級職員の選任が良識に満ちたものであればよいのですが、何人か知っている上級職の人の中には絶対お付き合いしたくない人が結構な確率でいました。 そしてその人たちは経営に近い管理職として決して有能とは感じませんでした。

大きな会社には多様な人材がいて人選さえ誤らねば必ず成長するのにと思いますが、私が目にした人選ミスや大手企業の凋落を招いた経過を見るにつけ人選がいかに難しいものかと思います。

当社のような零細企業では残念ながら人選できるほど人材に余裕がありません。 したがって話し合いを密にして、平均を外さず、カリスマを生まない体質を作るより安全策はありません。 いかに人材が乏しくても人選はしなければなりませんから。

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