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ハンターとファーマー

表題は価値観を表した言葉で、採用面接でハンター型、ファーマー型を分類します。 営業であればハンター型は開発向き、ファーマー型は既存取引先の深堀型という事になります。

日本人の文化は典型的にファーマー型と思っている人が多いと思います。 日本は昔から農耕、しかも米作を主体とした濃厚で成り立ってきた国です。 米作は欧米の麦作に比べ単位面積当たりの収量(カロリー換算)が40倍と聞いたことがあります。 手間もかかりますので小規模農が主流、結果的に人口密度は高くなります。

麦作中心の欧米は牧畜も行われますが、牧畜は狩猟が変化したものと考えれば欧米はハンター型の文化ではないかと思う人が多いように思います。

アメリカのコンビニで売り場を変更するという話を聞いたことがあります。 同じ場所にいつも同じ商品が並んでいると商品を探すハンティングの気質が満たされるという事らしいです。

一方日本のコンビニは同じ場所に同じ商品がいつも置かれていることに安心感があり、これがファーマー型の気質を満たすというものです。 かなりこじつけのようにも思えますが。

これらの考えは血液型性格判断と同じで検証が難しく、『そういえばそうかな!』程度の話になります。

コンビニやスーパーはビックデータがあり、文化や地域の気質などを根拠にするよりはるかに科学的に解析をおこない、売り上げ増につながる実験を繰り返しています。 AI等機械による分析はできても売り方の提案はまだできないのではと想像します。 卵1パック〇〇円等古典的目玉商品などは人の心理を考えて行っていると想像しています。 近所のスーパーで久々に卵1パック99円という目玉商売を見ました。 しかし最も科学的であるコンビニで目玉商品はほとんど見たことがありません。 コンビニのヒットは淹れたてコーヒー、ドーナッツ、イートイン、少し古くなりますが銀行機能やコピーサービス、宅配連携など目玉商品よりワンストップでどれだけサービスを付加できるか、なのか他所の系列コンビニから客を奪えるか等多様化しています。

このような進化の中で顧客の価値観もハンター&ファーマーとは異なるものに変化していくように思います。

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