監査役BLOG

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いち

 

三田市で苺栽培を始めた方を訪問してきました。 三田市は低い山と平坦部が続くのどかな田園地帯で、周囲の低い山は見事に紅葉していました。

ご本人は30歳ぐらいの人で脱サラ組ですが、大学は農学部出身で農業に関心は元々あった人です。 写真は撮りませんでしたが500坪のハウスは一面に苺の苗が植えられて壮観でした。

始められて4年、黒字化に成功されています。 技術的な問題、採算性、販売、物流、パートの指導、多岐にわたる質問に誠実に答えていただき、感心しました。 栽培システムをメーカーから仕入れ、栽培方法を教えてもらって栽培しますが、この人が工夫したことも教えてくれるので「秘密にしないですのですか?」と尋ねると「秘密にする意味がありません」とのことでした。
真似して必ずうまくいくとは限らないということでしょうか、同じシステムで失敗しているかうまく行っていない人が沢山居られるようです。
この方が成功されたのは研究熱心であることは勿論ですが、人柄の良さが最大の秘訣のように思いました。 三田から空荷で神戸市に帰るトラック便を紹介してもらったり、苺の篤農家と知り合いであったり、ケーキ屋が仕入れてくれたり、パートの人が気持ちよく働いたり、出てくる話題に人柄の良さがにじんでいるように思いました。
事業経営は最後は人、良い苺がたわわに実るのも経営者の人柄の良さかと思いました。

気持ちの良い面談で、素晴らしい紅葉、ダム湖に群れる水鳥、豊かな自然を満喫し、教えてもらった三田牛のレストラン『藍屋』で焼肉定食を食べました。
藍屋の向かいに肉屋さん(肉のマルセ)があり、お客さんがいっぱいです。 つられてステーキ肉を買いましたが、人が並んで買いに来るだけのことはありました。
関心のある人は一度行ってみてください。 カーナビのお店を探すに掲載されています。

 

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[経営]

予言

 

『予言』は神秘的な言葉です。 企業の経営者はすべからく将来を『予見』しなければなりません。

大手金融機関は経済研究所をもっていて将来の株価や雇用、経済成長、為替などを予測します。 大体半年先くらいの予測で、経済産業省や日銀などもやっています。 しかし予測期間が経過したときそれぞれの予測が的中したかどうかは発表されるのを見たことがありません。

個別の企業でも自らの事業環境について経営者は必死に将来を予見します。 上場企業は半期通期又は四半期ごとに業績予測を行い、株価の変動に一喜一憂しているはずです。 そんなことよりもっと長期の、来年の、3年先の、5年先の、10年先の見通しに集中し、今月は今月で将来予見の予兆が表れているかどうかを見ていたいはずです。

我々未上場中小企業は目先の有期の業績予想に四苦八苦しなくて済みますので、必要なら長期予想に集中すればよいのです。
世の中の経営者には与件の非常にうまい人がいます。 経済研究所のように『なぜそうなるか』の根拠説明は数値化されていませんが、政治や経済の因果関係で説明され、非常に正確に将来を言い当てる人がいます。
その人の言うとおりにすれば事業は失敗しないだろうと思うほどです。 だから人を採用して業容を拡大してと思っても思うように人が採用できないとか、資金の調達が出来ないとか実際の経営要素の調達で躓いてしまいます。
それでもそういう人がいれば大変便利です。 人は、経営者は予言が当たったときに驚き、確信を持ちます。 逆に外れるとなかなか予見は難しいと思ってしまいます。

仮に予言当たる確立が50%であったとしても経営者がそれを信じ、確信を持って経営に当たれば事業環境が多少悪かろうとその事業が成功する確率は上がります。
ぶれない強さということでしょうか。

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