相談役BLOG

会社を見る鳥の目

経営者の目線で、日々の思いやできごとを綴っていきます。

[生活]

ライフスタイル

 労働基準に関するセミナーに参加し、ずいぶんいろいと変更するものだと思いました。 有給休暇の取得方法など欧米のデータを元に法律の改正が加えられています。 考え方の基礎は欧米のライフスタイルを真似るのではなく国民の健康を守ることにあります。 健康を阻害するものとして睡眠時間の減少が話題になっていましたが、深夜まで起きているから睡眠時間が充足できないライフスタイルに便利なコンビニの深夜営業も話題になり出しました。

深夜まで起きていて休暇は取らない、本も読まない、運動もしない、では何をしているかと言うと若い人はネットにアクセスしてネットサーフィン、ゲーム、音楽・映画鑑賞などでしょうか。 私が接する若い人の行動パターンは採用面接の質問で得られたもので一般的かどうか解りません。

そのようなライフスタイルが標準的であれば深夜にネット回線を禁止するなど新たな規制が出て来るかもしれません。

私のライフスタイルは21時~22時に就寝、基本的にお酒は飲みません。 起床は4時~5時の間で6時過ぎに出勤し、16時~18時に帰宅します。 夜コンビニ行くことはなく、酒席も最低限にしています。 帰宅後文庫本小説を二日に1冊のペースで読み、ビデオも二日に一本見ます。 空いている時間に食事と軽い筋トレ、シンプルなライフスタイルですが頭と体のケアをしていると仕事で成果を挙げて健康を維持できます。 物を余り買わないので生活費は住居費を除いて最低水準です。

年齢と共にライフスタイルは微妙に変化していますが、基本は朝型人間、読書が趣味で趣味以外では節約する方なので50年くらいはこのようなシンプルライフスタイルです。

ライフスタイルによるのか健康に恵まれ、子供のときに弱かった身体はこの50年大病を患うことはありません。

国が理想とするライフスタイルは相当高齢までしっかり働き、健康維持に努め医療費や介護費用がかからないもので、私のようなシンプルなものがNHKの『ためしてガッテン』などの番組を通じて推奨され、最低限の法律規制が今後予測されますが具体的には想像できません。

ライフスタイルの一般的な将来も私には想像できません。 行政の目的が膨張する医療介護の財政支出抑制にあり、徹底していくなら一般的なライフスタイルは数年で大きく変化してゆくように思います。

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[会社運営]

企業再生7 状況把握

 企業が破綻するのは理由があります。 世の中に同業が沢山あり、かなりの企業が利益を出しているなら破綻した企業には明確な理由があり、理由さえ取り除けば再生はさほど難しくないと思いました。 初めて再生支援を行いまだ完全に再生できていない中で言うのはおこがましいかもしれません。 しかし再生は容易い事、しかし私が必ず成功できると言うつもりはありません。

世の中に成立していない事業を成立させることが出来るかどうか予測がつきません。 あるビジネスモデルで利益が出ている企業がある程度存在するなら成功する=利益を出すことは可能で、破綻したのであれば破綻理由が必ずあるということです。

今再建を手伝っている企業は同じ事業を行う企業が沢山あり、業界は求人難や管理の煩雑さが強化されるなど逆風が吹いていますが利益を出している会社は沢山あります。 破綻した理由は会社を知ることから始まりますが、意外に簡単に理由は見つかります。 対策もそれほど難しいものではありません。 難しいのは対策を実現させる為の方法です。

たとえば赤字が続いて破綻した事業なら、赤字の原因が固定費に対して売上の過少にあれば固定費を削減するか売上を増やすかによります。 固定費=販売管理費の大きい費目は人件費で一般的な再建方法として人的リストラを行います。 売上増を目指すなら営業力強化を図ります。 現実の再建では破綻原因も対策も複雑に入り組んだコンビネーションで現れてきます。 そこで最適オプションを見出すにはさらに突っ込んだ事実把握が必要になります。 破綻に至る経緯であったり、職員の価値観であったり、過去のクレーム対応の悪さから企業イメージが悪いなどです。

こうした破綻原因の元のとなった事件を紐解いてゆくと有効な対策が見えてきます。 問題はここまでの時間をかけられないことです。 破綻企業は人で言えば瀕死の状態、心肺が停止し数分以内に蘇生しなければ決定的な死が訪れます。

企業では私は3ヶ月以内が蘇生期間と考えています。 経営学として明確に説明できる根拠は持っていません。 3ヶ月は90日、人のうわさも90日と言う言葉もあります。 ある経理の人が固定費の3か月分を流動資産として維持すべきと教えて貰いましたが、理由は人のうわさも90日程度の解説でした。

この90日で何処まで出来れば良いか、救急救命の世界なら心臓が働き始めることでしょう。 企業なら資金が回り、業績も底を打ち黒字化といわないまでも損益が改善に向かうまではやらねばなりません。 もちろん業種業界によりこの期間は異なると思いますし乱暴を承知で言えば正しいと思います。

大企業が破綻すると現職取締役がすぐに改善対策をプレスリリースします。 最近印象に残った事例で言えばライザップ、日産自動車、日本航空、三菱自動車、リクシル、東芝、三洋電機、破綻した企業、大きく利益を既存した企業で第一報が原因の特定に始まります。 原因はガバナンス、投資の失敗、コンプライアンス、放漫経営など異論は余りありません。 意見が分かれるのは誰が悪いかの責任者探し、上手く混乱を乗り越えた会社は経営層を一新してたいていはすぐに業績が好転します。 新しい経営層はプロ意識が高く有能で、破綻時に経営層だった人は経営判断を過っています。 後から何とでも言えるという人もいますが、会社が破綻したのは事実、再建したのも事実です。

アメリカではファンドのマネジメンドバイアウトが事業として高いリターンを生んでいますが、経営学で再生学と言うのは寡聞にして知りません。 古くは坪内寿夫氏のように個人のスキルや手法が小説になったりしています。 現実の再建は地道な当たり前のことの積み重ねで、個人としては投資効率の高い事業手法と思っていますし、社会貢献も実感できるものです。

 

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[人間関係]

人格者

 採用面接で30歳くらいまでの人に『会社で何をしたいですか?』と質問します。 2割くらいの人が『自らの成長を目指します』と答えが返ってきます。 そこで『では成長するとはどういうことですか?』、『部下を指導できるようになること、仕事で信頼されるようになること』などの答えが返ってきます。

成長することは仕事が滞りなくできること、であって人格的な成長を話題にする人はいません。 私は喧嘩でのしてきた友人から『男を磨け』と言われた事があります。 この言葉は明らかに人格を磨くことを意味しています。

経験上仕事ができること、部下を指導できること、周囲の人から信頼されること(ただし仕事で)より人格的に優れていれば単に仕事ができる人よりスムーズに仕事がはかどる事があります。 少し話をして相手から理解され、私の深みを垣間見れた人は何度も私に会いたがります。 そのような体験を何度もすればひょっとして自分は人格的に優れているのか、と錯覚します。 相手は仕入先であれ販売先であれ、私のファンになります。

最近になり私は人格的に優れていないことに気が付きました。 少なくとも私が思う人格的に優れし人は私のように感情に翻弄されることなく生産性が高いです。 何かを成すにあたり反対意見を主張する人、阻害行動を起こす人などなすべきことの成否は人が介在します。 いちいち腹を立てるのは非生産的であること、人格者は反対意見を無視できるように思います。

昔一見人格者、当たりもソフト、人の嫌がることはしません。 よく観察しているとその人は自分の趣味以外になすべきことは何もしません。 保守反動で魅力を感じることはありませんが、多くの人が人格者として評価していました。 結局人格者に見えるエゴイストで、逆にエゴイストでも人格者の振りをすれば人格者に見せられる、しかし人格者ではないのでその人の行動から敬意が払われる行為行動は一つとしてなしえませんでした。 多くのひとが惑わされ、本人は一見得をしているようでも長期で見れば本人は得をしていません。

人格とは抽象的なもので、人格者が人生を歩んでいけば皆が得をする、すぐに得をしたかどうが解らないが時間が経てば得をした事が解るそのようなところがかろうじて見える部分、それを人と人の係わり合いの中で垣間見えれば人は大きく期待してしまう、この人は実は凄い人ではないかと。

私がその体験をしたい状多くの人が同じ優れし人格を持っていて他の人に見せられるかどうかが大きなポイント、皆が見せ方が上手くなればきっと先ほどの一見人格者は影を潜めることになろうかと思います。

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[価値観]

[未分類]

本を読まない文化

 採用面接でレギュラーの質問に読書の習慣があります。 読書の習慣があると応えた人にはさしさわりのない範囲で読書のジャンル、小説であれば好きな作家などを聞きます。 本を読まない人には何から情報を得るか、TV、新聞、ネット、会話など情報源を聞きます。

新聞と答える人はほぼおられません。 私は相変わらず新聞を熱心に読みますが、朝新聞を取りに行くのと読んだ新聞紙を捨てるのが面倒で電子版に変えました。 私が住んでいるマンションでも資源ごみの日に捨てられている新聞紙は殆どありません。

読書も習慣にしている人は少なく、採用面接でも余りお目にかかりません。 『読書の習慣はありますか?』、『あります』、『月に何冊ぐらい読みますか?』、『年に5冊くらいですか、』、読書の習慣を量だけで判断するつもりはありませんが、週に1冊読まないのは習慣とは言いがたいように思います。 私は年間50~100冊程度でしょうか、もう少し読みたいと思うのですが読めない言い訳は山のようにあります。

このブログで以前投稿しました『ティール組織 フレデリック ラル著 2018年1月初版』は大阪市立図書館で借りて読みました。 今見ると全館で3冊所蔵、予約件数39です。 私が数ヶ月前に借りたときはすぐに借りる事ができました。 本書はビジネス書大賞経営者賞を受賞しています。(その価値は全く知りません) 589ページあります。 私が借りたときは誰かに読まれた形跡はありません。 分厚い本なので誰も読まれていないと手を離せばページが閉じてしまいます。

私は本書を日本経済新聞の書評で読んで知ったのですが、この数ヶ月でどこかで紹介されたのかもしれません。 図書館で蔵書の冊数は人気の指標、3冊というのは人気がありません。

一つのテーマで600ページを費やした情報はネットでは余りお目にかかりません。 新聞でもないですし、TVで内容を放映するなら何時間もの特集になるでしょう。 それが紙に印刷され、相応の価格で販売されるのですから内容は重厚と思われます。

ネットで検索すれば本書の要約も著者の経歴もティール組織の実例も出て来ます。 しかしオリジナルの本を読み終えるほうが作者の論旨は正確に伝わると思います。

このような大きな知識に対して日々の生活は100字程度の文章にまとまるネット記事が社会生活を営む上で有効です。 だから本は読まれないかというと書籍の販売額は減少しても体系化された大きな知識は人が仕事をし、生活するうえで必要です。 本はその記録・伝達手段としてまだ効力を持っているだけで、『読書の習慣はありますか?』は愚問で、『大きな知識に触れる事はありますか?』が的を得た質問になるでしょう。

人が仕事をし人間関係を営む上で体系だった知識、それは知識を超えて価値観というべきかもしれませんが、持っていると想像します。 それが偏狭なものであれば『おたく』と呼ばれるかも知れません。

欧米の映画を見ているとそれを色濃く感じます。 先日見たスウェーデン、ドイツ、台湾、韓国の映画、どれもが政治的背景を持つプロパガンダ映画ではありませんが、価値観の違いを感じます。

面白いことに先ほどの『ティール組織』のような学術書にも違和感として感じ取れます。 自分の属する社会で楽に生きるにはその社会で標準的な価値観を習得すればよいでしょう。 善悪ではなく楽かどうかの問題です。 何が楽かといえば考え方や価値観に悩まされる事が少なくなるからです。 そのような価値観に違和感を感じる人はその社会から出てゆきます。 何処にいっても違和感を感じるならばある意味『おたく』になってしまうかもしれません。

多様性が話題になる現在、多くの価値観を理解できれば多様性の社会でも楽に生きてゆけるし、そのような多様性を理解する上で読書は断片でない知識という意味で有効だと思います。

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[経営]

連続勤務

 江戸時代のちゃんばら小説を読んでいると町人の休日について記載されています。 江戸の町人は大晦日まで働き、両替商は元旦も働いているようです。 現在の銀行も年末年始は昔から休みが少ない業界です。 つまり週休2日などありうない世界です。 勤務時間も朝は早く、夜の残業は少ないようです。 日のある間は働くということでしょうか。

私の実家の家業は薬屋で私が子供の頃はつきに1日休むくらいでした。 日曜日に親にどこかに連れて行ってもらうなどありえない話でした。 小学生のころ友達の両親は勤め人であるところは日曜日に両親がいて遊びに行きにくかったように思います。

企業再生シリーズでも書きましたが現在は出向の身、課題がはっきりしています。 企業は破綻しても血を流し続けるので一日も早い止血を必要とします。 それゆえ毎日出勤を計画しました。 3ヶ月、90日で再生の目処をつけようと計画し現在80日が経過しました。 1日を除き連続出勤です。

休日がないと気分転換がないので同じ事を考えます。 つまりは再生の方法、それ以外のことは思い浮かばなくなります。

勤め人で週休二日で働いていた頃は進行している作業のことだけが頭にのごり、休み明けは何をしていたのか思い出すのに苦労します。 しかし今は苦労しません。 意識するのは再生のこと、再生の方法を何千回と考えていると途中で考えが変わらなければ確信になって行きます。 こうして確信を持てるまで継続して考えると思いは実現されなければならないようになります。

職員も何とかしようと考えているので私が確信に満ちて改革案を出せば反対意見は出ません。 結果再生は成功します。 成功の程度はわかりません。 上手く行くときは比較が以前で前期比がプラスになれば成果とみなされます。 前期比がマイナスや赤字の場合、程度が話題になりやすい気がします。

連続勤務で考えることが仕事である場合、タフでなければできません。 それが身体を動かす仕事であれば私はそれほど苦痛に感じません。 毎日何かを作るのが仕事であるときは作ったものが積み上がってゆきます。 考え決める仕事では資料を読み込み、仮説を立てて考え、それの繰り返しです。 忘れないようにノートに書くのですが、何回も同じ事を考え確信に智加ずくと書くまでもなく覚えています。 書いたことを見返すと自分が90日で何をしてきたか解ります。 始めの頃は見当違いのことを考えていて90日目にはおそらく考えていたことを忘れているでしょう。 幸運にも90日目に思い通りの結論が出たらそれははじめに再生ビジョンがあり、ビジョンも手直しされながら考えていることと近づいていったことに他ならないでしょう。

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[意思決定]

経営の仕事

 ドラッカーが『会社の中でプロフィットセンターはない、すべてコストセンターである』と言っています。 プロフィットセンターは一般に収益事業を担う部署を指します。 事務部はコストセンターと呼ばれています。

私の前職はコストセンターで、プロフィットセンターの職員=営業職から『誰のおかげで給料をもらっていると思っているのか』といわれた事があります。 所属長にこの話をすると『おかげさまで沢山給料を頂いている』と皮肉を言っていました。

一般市民にとって公務員は国民の下僕と表現されて来ましたが、これも同様の発想でしょう。 あえてドラッカーがこの言葉の綾に言及したのはそれなりに理由があったと思います。 現在でも色々な組織でこのような考えがはびこっていて、それが経営判断をゆがめている場合があります。

経営者はどうか? トップセールスも行えば制度や意思決定の仕事をこなしています。 一般には報酬も高く、組織人から敬意を払われています。

敬意を払われるのは大きな権限を持っているからでそうでなければ、肩書きが意味を持たないところで常に敬意を払われるかといえば払われない人は多いと思います。

しかし、行っている仕事の成果を見れば敬意を払われてしかるべき経営者も多くいます。 一般の人は事業で成功しTVに登場して巨万の富を稼いだ経営者を評価しているようです。 10億円稼いだ人は10億円の評価、一般の人には10億円という金額は手にする事がないので評価は10億円に対する羨望でしょうか。

経営者の仕事、役割に就いて理解している人は少なく、朝一番に出勤し、事務所の掃除をする人を評価されていたのをTVで見ました。 その経営者はそうすることで職員に仕事の姿勢を見せているのでしょう。 そうすることで好業績を達成しているのですからTVにも登場し、羨望ではなく尊敬されるでしょう。

私は零細企業の経営層の端くれですが、私の場合経営の仕事は意思決定を行うことと理解しています。 事業をなしてお金を稼ぐことは決定の集積です。 現場に近い決定事項は現場の人が行います。 現場が遠いことの決定は大きな課題であればあるほど経営者の役割になってきます。 それは決定する事が困難な話題が多く、結果がよかったかどうかすぐにわからないものが沢山あります。 朝出勤して昨日結論の出なかったことを考えます。 夕方までそのことを考えていられるほど余裕があれば楽な仕事に見えるかもしれませんが、その決定の良し悪しが10年後に成果を生むのであれば慎重になります。 私の場合10年後には会社にいませんでしょうし、悪い結果をもたらせば『昔こんな経営者がいて決めた事がこんな結果になった』といわれそうです。

前職では悪い結果について過去はほじくり返されました。 そういう意味で大きな決定事項は将来を築くことで、私の場合5年以上考え続けて決定した事があります。 最初の数ヶ月で答えは出ていたのですが決定するのに様子を見たわけです。 今も同じような仕事の仕方をしていて頭の中には何百という命題の解を求めています。

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[経営]

ティール組織

 今『ティール組織』フレデリック・ラルー著を読んでいます。 マッキンゼーで10年以上組織変革プロジェクトに従事した人で、本書はベストセラーになったそうです。

私は日本経済新聞の読書欄で読む本を見つけます。 誤解を恐れず私の理解した内容は組織の変遷と組織効率の向上がテーマのように思います。 著者は何度かの組織形態におけるイノベーションを通じて効率的な組織形態が生み出されていくが、昔主流だった組織も並存していて、次世代を担う組織もすでに存在していることの証明に注力されているように思われます。

組織の特徴を具体的な事例を元に解説しているので実証的な記述になっています。 たとえは製品の不具合が予測されたときに現場の担当が大手ユーザーのところに乗り込んで行き『製品の不具合が予測されるので納品された在庫の検品をしたい』と上司の許可も取らず行動した話などです。 少なくとも最近まで主流だった官僚組織では考えられない話です。 その会社は高度成長を遂げ、毎期高収益を計上しているそうです。

そのような行為行動がすべての企業でまねをして上手くいかないかもしれませんが、結果を出しているところに著者は着目しています。

他の辞令では職員の転職の多い業界で定着率が高い組織なども例示されています。 進化した組織が良い意味として業績だけでなく職員の定着率など業績以外の指標で見ているところが新鮮でした。

私は平行してチャンバラ小説を読んでいますが、時代背景は江戸期が主流で、『ティール組織』で進化した組織に当たる組織運営が江戸期の組織でも見られ(小説の世界なので現実にどうであったかは不明ですが)興味が深まりました。

著者が定義する新しい組織運営が現代社会で一般的でない理由は、それが良いと判断があっても採用できない要因があるはずです。 組織運営を思想から見れば多くの宗教や哲学者の教義に散見されているはずです。 知っているけど、良いと解っているけど運用できない葛藤は経営者から現場の職員まであるでしょう。

映画や小説を組織運営の視点で見ると葛藤する主人公が描かれていたりします。

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[会社運営]

企業再生6 信じるからこそ見える

 出向してから65日、月次の試算表(2ヶ月前の業績)がやっと出て来ました。 惨憺たる成績です。 おおよそわかっていたことですが改めて正しい数値を見せ付けられると思い知らされます。 ちょうど出向が始まったときの数値です。

何か手立てを講じてどのように改善したか経営を担当していると早く知りたいものですが、ひと月がおわり伝票がそろって入力され仕訳が行われて計算書にまとまるまでに2ヶ月、出向後の65日でまだ何も対策を打てていません。 やったことは情報収集と分析、対策立案、立案したプランの実施手順(いくら良い方法を考え付いても順序を間違えると結果は伴いません)くらいです。 次の1ヶ月で実行、その結果が出るのはさらに3ヵ月後、その結果が数値に反映するのはさらに2ヵ月後、約半年後です。

2ヶ月掛けて考え、6ヶ月掛けて結果を待つのは相当気が長くなければ耐えられません。 そもそも企業再生は約3ヶ月の短距離走、息をつめてダッシュして6ヶ月待つのは苦しいもので、上手く行くと信じていなければ気持ちが続きません。

商況がこうだからこのような手段が効果的で、この手順で改善すればこの程度の業績になるというのは予測、それをどれだけ信じられるか、少なくとも自分が信じられなければ底の職員に信じて貰うことはできず、信じてもらえなければ改善した会社のビジョンは見えてきません。

自分が実際の業務をやるわけではないので業績の実感はわきません。 真っ暗闇の手探り状態のダッシュです。

なぜダッシュするのか、毎日赤字が数万円と計算されるだけで経営担当としては恐怖にさいなまれ、これが続けばどうなるかとめいってしまいます。 そもそも最悪の状態からはできるだけ早く抜ける事が好ましいです。

もし少しだけの黒字しか生んでいない経営の改善はまだ赤字の垂れ流しがないだけ余裕があります。 それでも機会損失を考えると改善は速いに越したことはありません。 急げは失敗しがちに思えますが、切羽詰って出来る決断もあります。

アマゾンの幹部が書いた本を読んでいたらアマゾンの改善方法をF1レースにたとえて時速200km以上でマシンを走らせながらマシンをチューンナップしているようなものだと表現されていました。 それに比べると時速20キロメートルで走りながら改善策を考えているようなもので私の不安はさておきアマゾンから見ればいかにも鈍いものです。

そこはEコマースと介護業界の違いでしょうか? 介護業界がEコマースに飲み込まれるようになれば、ロボットやAIの活用が始まれば私の経営改善は3日程度で肩をつけないといけないでしょう。 しかし、そこで働く人たちがビジョンを共有できるか疑問は残ります。

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[会社運営]

企業再生5 問題はそれが起こった同じ意識レベルでは解けない。

 アインシュタインの言葉だそうです。 企業再生で出向して64日、たまたま読んでいた本に引用されていました。

事業が立ちいかなくなるのは一般には経営に問題があるからです。 環境が変わって事業収益性が低下したり、外部要因による収益性悪化はありますが、大抵は経営判断の誤りによります。 誤った判断で経営していて徐々に状態が悪化し、職員のモチベーションが低下すれば改善に多大な時間と労力がかかります。

職員のモチベーションを高めようと改善策を出しても元々誤った経営判断の中にどっぷり浸かっていた人にとって別の判断は思いつきませんし、こちらが提案してもイメージできません。

言葉尻を取るようですが、問題を解くには意識レベルを変えないといけないのでしょう。 意識レベルを変える、方法はドラマなどでは高圧的に決めつける場面が多いようです。 信じているものを覆すわけですからかなりのインパクトが必要です。

場合によっては意を尽くして説得する方法もあります。 説得していて『なるほど、納得』という反応はなかなか返ってきません。 相手に喋らすだけ喋らし、その中から問題のある意識レベルでは出てこない意見を取り上げると一気に距離が縮まりますが今期の必要な方法です。

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[事実]

事実を記録する

 ドラッカーが『人は自分の事が解っていない、せいぜい欠点の一部がわかっているだけだ』という考えを残しています。

初めてこのことに触れたときに大変衝撃を受けました。 このブログでも過去に同じテーマで書いています。 衝撃を受けたので自分の長所は何か? 短所は何か? どんな価値観をもっているのか? 何度も考えました。 残念ながら考えて解ることではないという事を理解するにとどまりました。

昔から自分では新しいことを考えるのが得意と信じていてサラーマンになったときは配属先として営業企画を希望しました。 残念ながら叶いませんでしたが。

ドラッカーは明快で、苦手を克服して一流になれない、得意なことを磨くべきだと言っています。 つまり一流になれということですが、人は自分の長所、短所を解っていないのなら何が得意なのかも分かり難いと考えると二つの考え少し矛盾があります。

生きていくうえで自分が選択できることと出来ない事があり、仮に得意な事が明確であって環境がそれを生かすように整うかも疑問です。 仕事などはあてがい扶ちで、たまたま思っている仕事にありつけても上手く行くとは限りません。

私は65歳になって事業の再生は意味のある仕事でやってみたいと思い出したときにその仕事の機会を得ました。 過去に企業再生を行った人の著作を思い起こし、本に著されたものは再生の手際のよさで倒産会社を以前にもましてすばらしい会社に短期間に仕上げてゆくことは社会貢献の大きいことです。 その会社で働く多くの人の雇用が守られ、事業が再生されます。 それだけの会社を育てるのに半世紀はかかるところをたとえば一年で成し遂げるのはすばらしいことだと思います。

話が人の長所・短所からそれましたが、私が普段行っている自分を知る為の方法は記録することです。 私の場合毎年年末に翌年のB5判400ページくらいのノートを用意し、一年掛けて何を考え何をしてどのような成果を挙げたか、この一年のもくろみは何かを書き続けます。 思った事考えた事が事実なら何を判断して行動したかも事実、その結果も事実、人に見せるわけではありませんから脚色する必要はありません。 上手く行かなかったと嘆きや愚痴を書いて反省する必要もありません。 すべて事実なら自分の長所・短所、得意・不得意は克明に記録されます。 1ページに書ける量は1000字程度、ノートのすべてのページに文字が埋まれば40万字の記録になります。

はじめはノートの記録はスカスカで、予定だったり、感情的な記載であったりしましたが、近年は事実が書けるようになってきています。 真実でも評価でも感情でもなく事実が自分を知る上で記録する価値がある事が理解できるようになったのは最近のことで、30年続けた記録の最後の5年くらいでしょうか?

私は本を読むことを薦めます。 それも出版されてからある程度時間のたったものです。 私が本を読むとき図書館で借りることにしています。 著者には申し訳ないですが購入すれば家に小さな書庫が必要になるくらいは読んでいますから本は買いません。 最近出版されて評判になった本は図書館では予約がいっぱいで忘れられた頃に順番が回ってきます。 しかし出版後数年経った本はいつでも借りる事ができます。

最近出版された本は今を知ること、近未来をビジュアルに予測することには向いていますが今の問題や中長期の将来を占う上では時代を経て生き残った真実が書かれた当時の事実として書かれています。

何かを知るには事実を知ること、何かの意味を知ることは真実を知ること、真実の側面の一つは普遍性だと考えます。 事実を積み上げて共通する事実があり、それが普遍性なら行為行動の事実を積み上げて何度も再現されることはその人の長所・短所、その人に普遍性=真実の姿と思います。

ゆえにノートには事実を書かねばならなくなった事ことに気付くのが遅かった私は自分を知るのに年老いてしまったということでしょうか。

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