[採用]
求職
私は当社での取締役期間、採用面接にのみ注力してきました。 経営者としては珍しいことと思います。 もちろん空いている時間に銀行とのやり取りや経営方針を考えたりしましたが主には採用の業務をこなしてきました。 制度ビジネスを主力業務として事業運営するうえで人材は最大要素と考えたからです。
私が行ったから良い人材が取れたかというと自信はありません。 30歳前の1回目転職の人との面接が標準的でしたが、20から40歳の年齢差を埋めるべく初対面の応募者に全力で会社の説明をしました。
最近はほとんどの応募者が人材紹介会社経由で応募してきます。 ハローワークやホームページから応募する人は皆無になりました。 だから人質が上がったかというとそんなことはなく、ミスマッチの紹介も大変多いです。 高いコミッションを取ってこのミスマッチは何なんだと思ってもほかの採用手段がないので仕方ありません。 そういうものと考え、人材採用税が新たに課税されるようになったとでも考えたほうがよさそうです。
個人的に人材紹介事業に価値を認めません。 誰でも使えるサイトがあればそれで事足りるわけで、応募者側の相談料、不安解消料に年収の30パーセントを払うならとりあえず応募して質問すれば自分に合う仕事かどうかわかるはずです。
かつてアメリカのコンビニの店舗運営方法を聞いてびっくりしたことがあります。 定期的に棚位置を変えるそうです。 いつも同じ場所に同じ商品があると客は飽きてしまうそうです。 たまに棚位置を変えると目当ての商品を探さなければならないので客は新鮮さを感じるそうです。
そのアメリカで失業している人が職業紹介会社のコーディネーターに相談し進められた仕事を喜んで応募することは想像しにくいものです。 自分で自分が働く会社を探すことに好奇心を持ってもらいたいと思います。
紹介会社へのコミッションが惜しいのだろうと想像する方はおられると思います。 惜しいです。 しかしコミッションを払って自分で仕事を探す気のない人を採用し、『どうも自分に合っていない仕事のようだ』と思って辞められることの無駄さ加減は惜しいという言葉では表せない気がします。

新卒の採用行事がスタートする中で就職活動の特集記事が新聞に出ていました。 日本経済新聞電子版は当日の記事で読んで行くと最後に最近掲載された同種の記事をさかのぼって読む事が出来ます。
日本人の働き方の特徴として集団主義が言われています。 中国人との対比で個人であれば強く主張する中国人に対し日本人は一人で何もできないが集団になると強力な力を発揮するという評価もまことしやかに言われます。 しかしそれに反する中国人の集団暴挙事件が報道され、日本人の単独の偉業も枚挙にいとまがありません。
当社は採用面接を1次、2次に分けて行っています。 応募者の方は当社に就職しても良いと選んで応募されていますから結果はなるべく早く伝え、採用枠1名に対して複数応募者がおられても採用は迷うことなく決まります。 私は採用面接では応募者がこの職種に合う人かどうか、当社に合う人がどうかは初めの数分で殆ど決めてしまいます。 たまに途中から表現が豊かになったり、笑顔が良くなったりで判断が変わるときもあります。
採用面接で『どのような会社で働生きたいですか?』と質問します。 応募者の方は『風通しの良い会社で働きたい』との答えが多いです。 『『風通しの良い会社とはどんな会社ですか?』と具体内容を求めると『先輩や上長が教えてくれる風土』と返ってきます。
日本郵便のポスターに松本人志氏が『バカまじめ』の一言、インパクトがありました。
営業職の採用面接をしていて、前職を辞める理由を聞くとサービス残業が多いからという答えが返ってきます。 9時~18時の勤務時間に対して仕事が終わる時間が通常22時とか23時以降とか当社で考えられない残業量です。
以前勤めていた会社は体質の古い会社でした。 経営トップが椅子にしがみつき、優秀な後続取締役を排除し、長期政権が古い体質の原因の一つでした。 もう一つの原因は圧倒的に縁故採用が多かったことです。 採用時に口をきいてくれた人との人間関係は強く、派閥の元になっていました。
近年求人難はどこの業界でも話題になっています。
子供のころのトンチ話です。 『豊臣秀吉に決まっている!』と答えると『残念でした、大工さんです』と返されます。 ドラッカーの本でレンガ職人に『いったい何を作っているんだね』と問う場面が出てきます。 職人はレンガを積んでいる、教会を作っている、この町の心のよりどころを作っていると3つの回答を用意します。
