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事実

[事実]

事実を記録する

 ドラッカーが『人は自分の事が解っていない、せいぜい欠点の一部がわかっているだけだ』という考えを残しています。

初めてこのことに触れたときに大変衝撃を受けました。 このブログでも過去に同じテーマで書いています。 衝撃を受けたので自分の長所は何か? 短所は何か? どんな価値観をもっているのか? 何度も考えました。 残念ながら考えて解ることではないという事を理解するにとどまりました。

昔から自分では新しいことを考えるのが得意と信じていてサラーマンになったときは配属先として営業企画を希望しました。 残念ながら叶いませんでしたが。

ドラッカーは明快で、苦手を克服して一流になれない、得意なことを磨くべきだと言っています。 つまり一流になれということですが、人は自分の長所、短所を解っていないのなら何が得意なのかも分かり難いと考えると二つの考え少し矛盾があります。

生きていくうえで自分が選択できることと出来ない事があり、仮に得意な事が明確であって環境がそれを生かすように整うかも疑問です。 仕事などはあてがい扶ちで、たまたま思っている仕事にありつけても上手く行くとは限りません。

私は65歳になって事業の再生は意味のある仕事でやってみたいと思い出したときにその仕事の機会を得ました。 過去に企業再生を行った人の著作を思い起こし、本に著されたものは再生の手際のよさで倒産会社を以前にもましてすばらしい会社に短期間に仕上げてゆくことは社会貢献の大きいことです。 その会社で働く多くの人の雇用が守られ、事業が再生されます。 それだけの会社を育てるのに半世紀はかかるところをたとえば一年で成し遂げるのはすばらしいことだと思います。

話が人の長所・短所からそれましたが、私が普段行っている自分を知る為の方法は記録することです。 私の場合毎年年末に翌年のB5判400ページくらいのノートを用意し、一年掛けて何を考え何をしてどのような成果を挙げたか、この一年のもくろみは何かを書き続けます。 思った事考えた事が事実なら何を判断して行動したかも事実、その結果も事実、人に見せるわけではありませんから脚色する必要はありません。 上手く行かなかったと嘆きや愚痴を書いて反省する必要もありません。 すべて事実なら自分の長所・短所、得意・不得意は克明に記録されます。 1ページに書ける量は1000字程度、ノートのすべてのページに文字が埋まれば40万字の記録になります。

はじめはノートの記録はスカスカで、予定だったり、感情的な記載であったりしましたが、近年は事実が書けるようになってきています。 真実でも評価でも感情でもなく事実が自分を知る上で記録する価値がある事が理解できるようになったのは最近のことで、30年続けた記録の最後の5年くらいでしょうか?

私は本を読むことを薦めます。 それも出版されてからある程度時間のたったものです。 私が本を読むとき図書館で借りることにしています。 著者には申し訳ないですが購入すれば家に小さな書庫が必要になるくらいは読んでいますから本は買いません。 最近出版されて評判になった本は図書館では予約がいっぱいで忘れられた頃に順番が回ってきます。 しかし出版後数年経った本はいつでも借りる事ができます。

最近出版された本は今を知ること、近未来をビジュアルに予測することには向いていますが今の問題や中長期の将来を占う上では時代を経て生き残った真実が書かれた当時の事実として書かれています。

何かを知るには事実を知ること、何かの意味を知ることは真実を知ること、真実の側面の一つは普遍性だと考えます。 事実を積み上げて共通する事実があり、それが普遍性なら行為行動の事実を積み上げて何度も再現されることはその人の長所・短所、その人に普遍性=真実の姿と思います。

ゆえにノートには事実を書かねばならなくなった事ことに気付くのが遅かった私は自分を知るのに年老いてしまったということでしょうか。

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