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将来
会社で話題になるのは将来ビジョンです。 会議でテーマになりますが描けません。 将来こうなるだろうというのは予言、『将来こうして行く』は意志で、志を強くもてば高い志でも叶います。
子供の時から苦労した人は強い意志をもっていないと生きて行けなかったでしょう。 子供の時に貧困に苦しんだ人はお金に対する執着心は強くなりがちです。 子供の時から大事に育てられて両親をはじめ周囲の人から自分の人生の節目の判断をしてもらった人は強い意志を示した経験は少なく、何も決められない人になるかも知れません。 チャンバラ小説に出てくる大名の嫡男はそのような人物像に描かれている場合が多いです。 それは作り話の世界の話かと言うと現実に見られます。
ジム コリンズ著のビジョナリーカンパニー4、では成功した会社とそうでない会社の同業2社の対比を行う中で成功の秘訣・成功しなかった理由を分析しています。 その分析期間、代表だった人の対比を行っています。 裕福の家庭に育った人かそうでないか、基本的価値観として危機意識を持つひとか、イノベーティブな施策をとり続けたかそうでないか、派手な人か地味な人か、感謝する人かうぬぼれる人か、を調べています。 結論として明確な偏差が見られないというものでした。 当時最新の経営学の分析でチャンバラ小説に出てくる大名の人物描写みたいなことを行っているのは意外でしたが、成功した人の何人かは地味で愚直で心配性の人で、心配性を除けばチャンバラ小説の主人公に似ていなくもありません。
チャンバラ小説の面白さを教えてくれた中堅企業の副社長は葉室麟氏の小説に出てくる主人公の愚直な生き方に共感されていたようでしたが、おそらくそのような人がアメリカのスタンダード&プアーズ500社の上位10社でCEOを務めた人に類似しているのが大変興味を引きました。
現代の日本の映画(ほとんど見ないので不正確ですが)の主人公は器用でスマートでかっこいい役柄ですが、おそらくそれとは真逆のキャラに思います。
心配性の典型はマイクロソフトのビル ゲイツ、マイクロソフトの急成長期の直前に経営上の懸念材料を書いたメモがリークされ、株価が18%下落し、大株主のゲイツは数百万ドルの資産を消失したと言われています。 ここにゲイツの経営者の特徴が表れています。 ゲイツはこれから会社が伸びる時期に普通の経営者なら行け行けどんどんのところリスクばかり心配していました。 ゲイツは必死に将来予測を行い、リスクを上げて悲観していました。
ドラッカーが将来について語った一言が真実を言い当てていると思います。
『未来を予測する最高の方法は自ら未来を創造することなのだ』、ゲイツは確実に未来を創造しましたがあらゆるリスクを考え確実な未来を描いていたのだと思います。