監査役BLOG

会社を見る鳥の目

経営者の目線で、日々の思いやできごとを綴っていきます。

[習慣化]

勇気とは

ラグビー全日本監督だった(名前は忘れた)人の言葉で、『勇気とは慣れた自分を捨てること』とありました。 久しぶりに心動いた言葉です。

私は毎週行動予定表を作り、できたことには点数をつけ、総得点が大きくなるように努力しています。 体力の衰えを痛感したときはエレベーターを使わず階段をのぼり1点、腹筋30回1点、600ページの経営に関する(あまり面白くない)本を読むと30点という具合に記録しています。

体調が悪いと(怠け癖が出ると)楽な項目が増えます。 焦ると筋トレを頑張ります。

最近、自分を変えようとネガティブな発言をしたり、他人に憎しみを抱くと原点するこうもくを作りました。 原点項目は初めてです。 ネガティブな発言、行動は原点対象とすることに抵抗はなかったのですが、思ってしまったらだめというのは価値観を変えない限り何度も思ってしまいます。

これは点数を稼ぐうえで大きなマイナス要因です。 実際今週から始めたのですが、几帳面にマイナス点をつけると合計点がマイナスになりそうです。

いかにネガティブな価値観に慣れていたのかと嫌になりました。 反省すれども改まらない、改めようがない気がします。 そこで考えたのが逆にポジティブに考えることができたら得点するという項目を追加してはと思います。 この相対立する二種類の項目にポイントがたまるようでは揺れ動く気持ちそのもので、好ましくありません。 自分の価値観に基づいた思考までコントロールするのは至難の業、つまりは慣れた自分を捨てる勇気でしょうか?

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[役人]

長谷川平蔵

時代劇の名作『鬼平犯科帳』は池波正太郎の作品です。 映画会社が演技力のある俳優を集めたTV連続ドラマの力作は何度も再放送されています。

私は時代劇が好きで何度も見ますが、最近また再放送が始まり平蔵役の中村吉右衛門が若々しく、動きもきびきびしていますが最終回付近では派手な動きができなくなっていますし、女性陣の老けるのも見どころの一つです。

池波正太郎が江戸時代の歴史小説を書くときに火付け盗賊改めを選んだのか、なぜヒットしてロングランになったのか、監督やディレクターは長谷川平蔵の人格をどのようにとらえていたのか、気になるところです。

ドラマの中で火付け盗賊改めの職員は侍でない下級の職員、劇中で捕り物の時に提灯を持ち、長い棒で犯人を逃がさない役の人を含めて50人程度でしょうか? 江戸時代の江戸の人口が百万人近いといわれる中でまったく小さな組織です。

封建時代劇の中でこのドラマに関しては職員の家柄などほとんど話題になりません。 また、臨時の部署でいつまで続く部署かわかりませんし、資金不足や当時の料理も劇中で話題になります。 近隣の出張もあり、忙しい役所のイメージですが、役所臭さが感じられません。(「相棒」では官僚機構の矛盾を必要以上に強調しています) 剣豪物のようなアクションシーンも売りというわけではありません。 最近の刑事もののような推理の面白さもちょっぴりです。 時代劇に多い人情話も存在感があります。 恋愛もメインテーマでないにしろ出てまいります。 階級社会の矛盾も合理性も出てきます。

要はバラエティ時代劇といったところでしょうか? それをトップスターを使ってお金も使って作りこんでいて、何度も見て飽きない面白さの秘密は長谷川平蔵の組織運営にあるのではないかと思います。

当社は中小企業ですが、大企業にありがちな官僚制ではないところが組織運営上通じるものを感じます。 大きな組織であれば多くのルールをもとに厳格な運用がなされますが、平蔵の部下に対する指導や賞罰はルール一律というより個々人に合わせるやり方です。 こんなにうまく組織運営がなされれば現代社会の中小企業運営に応用できるものは多いと感じられました。

ドラマは視聴率が問題になるのでいろいろ枝葉がつきますが、著者が長谷川平蔵に焦点を当てたのはこの点でではないかと思います。

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[会社運営]

大風呂敷

事業の将来を考えるときに具体的なビジョンを描きます。 そのためにその事業のマーケットはどれくらいか、調査します。 海外市場を考えないとして、大阪府内に終始するとして、条件を絞り仮に200億円/年のマーケットとすると売り上げ目標10億円/年(5%)と考えます。

粗利率30%の商売であれば10億円に対する粗利は3億円/年、人件費率(労働分配率)70%であれば2億1千万円が人件費、一人当たり人件費が500万円とすれば42人の会社になります。 営業員が半分の21人であれば売り上げは4百万円/月・人になります。

一人当り月売上4百万円が厳しければ、350万円/月が見込める水準であれば営業員は21人から24人、販売方法などを工夫して生産性を上げて何とか事業に着手できるシュミレーションを描きます。 この事業でさらに工夫した分が最終利益に残るとしてこの事業に着手した方がよいでしょうか?

新規事業を検討するとき検討項目は多面的です。 旬の事業か成熟事業か?、競争が激化する事業か=新規参入が容易な事業か? 事業リスクは高いか?(クレームが多い、貸し倒れが多い、制度変更で消滅する可能性がある等)ほかにもいろいろあります。

思いつくものをすべて検討し、それでもやるぞとなったら私は事業シュミレーションを引き直します。 大阪以外にも進出する、ビジネスモデルを変えて効率化を図り収益性を高める、売上経常利益率5%以上になるよう考える、そしてもし7%が視野に入れば、売り上げ規模が100億単位で狙えるなら事業化を前提に検討します。

売上経常利益率が7%以上、売り上げ規模が千億円の単位で狙えるなら大企業が進出する可能性が高いでしょう。 もしくは競争が苛烈になって利益率は低下するかもしれません。

社内で新規事業を検討するときに売り上げ規模10億円/年以上を3年以内といえば、しかもサービス業でとなればほとんど腰が引けてしまいます。 私は大風呂敷を広げるつもりはありませんが、実験性のあるシュミレーションが大きすぎるもの、小さすぎるもの、マーケットが膨張しないもの、縮むものに関心がありません。

 

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[人間関係]

事実と考え

私は細かい事が気になる方です。 誰でもそうかもしれませんが、気になる細かなことは自分の価値観に触れることです。 私の場合、なかなか譲れない価値観として節約があります。 子供のころから節約については厳しく躾けられたので沁み付いていると思います。

衣類のバーゲンでシャツを千円で買いましたが、ばねホックが一つとれていました。 なくても大丈夫だろうと思いそのまま買ったのですが、実際に着てみるとホックが一つないことが見た目に不具合です。 手芸店で同じホックを買って自分で取り付けました。 取り付けは簡単で専用の台にホックを乗せ金槌でたたくと取り付けが完了です。

簡単に修理できたのですが、部品のホックは660円しました。 併せて1660円でシャツが買えたわけですが、シャツが千円に対してホックが660円、どちらも出せる金額なのですが釈然としません。

気に入った服はよく着るので、そのシャツが気に入ればそれでよしと思えばよいのですが思いきれない自分がいます。

次に傘の骨の先の留め具が一つ外れてしまい、部品をネットで検索して購入、こちらは300円ほどの部品です。 傘の値段に比べて部品代に違和感はなく、修理も簡単にできたのでよかったと思っています。

何かがわからない、という場合に単純な事であればたいていネット検索で事足りますし、正しい事が判ります。

例えば私は時代劇が好きですが、池波正太郎の鬼平犯科帳のTVドラマの主演者がわからないときはネットで簡単に中村吉右衛門氏の名前を見つけ出すことができます。 最近カテゴリー専門サイトで事実でない事が多く書かれていてサイト運営者が謝罪とサイト閉鎖をしたことが新聞に出ていました。

ニンジンを食べ続けたらがんが治った記事を目にすると信じる人も出てくるでしょう。 以前みのもんたがTVで納豆が〇〇に良いと発言したら次の日に食品店から納豆がなくなっていたという話がありましたが、それに似て無責任な発言は得てして暴走します。

百歩譲って、ネット上の記載のほとんどが事実としてネット検索を続けるほど人は日常で事実を必要とするのでしょうか? 私は否です。 ほとんどネット検索を行いません。 何かを考えるときに、先程の時代劇の主役の名がわからなくてもそのまま済ませてしまいます。

私が日常生活で必要とすることは最初に書いた価値観の修正、より自分に適した価値観、その価値観に沿った行動指針や会社の戦略などです。

会社で経営方針を決めるとき、自分の価値観がベースになります。 節約できることはなるべく節約する、より少ないコストでより大きな利益を得る方法、より大きなリスクを取ることで標準以上の利益を得る方法、常に考えます。

新聞にはこのような悩みにスパッと解決できるかのようなタイトルの本が広告されています。 成功する人は東京、大阪間の移動に飛行機を使うなど、事実そうかもしれません。 しかし飛行機で移動すると成功するかは別問題、そんなに単純ではないと思いますし、そのタイトルの本の中身もだから成功する理由を解説しているでしょう。

東京、大阪を必ず車で移動する人、新幹線を利用する人、バスを利用する人それぞれで成功している人はたくさんおられると思います。 考えすら事実にしてしまう安直さに疑問を感じます。

ネット検索をしないのはその裏返しですが、私がネット検索しても考える癖、考えに沿って行動し成果を上げる行動パターンは変わらないでしょうが、これからやろうとすることに関連する事実や固有名詞が数多く登場すると道路標識だらけの道でかえって道に迷う愚を犯しかねないように思います。

 

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[人間関係]

相手の立場

『相手の立場に立って  ・・・・』、この言葉は仲裁などによく使われます。 争いがある中でそれを収めるために仲裁があるのですから、落としどころを見つけるためには相手の立場をおもんばかる必要があります。 つまりは妥協することですが、単純に妥協するのではなく『あなたの主張はこうですね、理解しているからここで折り合いをつけませんか』ということです。

外交交渉などでは理解のしようがない行き違いが話題になります。 経済の話なのに感情論が優先されていたりして、いったい何を決めたいのかわからない報道がされます。 過去の経緯、文化・宗教観の違いなどは私のように大阪でずっと暮らしてきた人間には理解しがたいことだらけです。

これが個人間の問題、同じ会社の人間、しかも同じ大阪出身者同士の利害調整でも大いに手間取ります。 相手の損得、メンツ、希望など理解しているうえで『〇〇でしょう?』とまとめにかかると『そうなんだけど・・・』と煮え切らない返事が返ってきます。

人はそれほど合理的に判断するわけではなく、長い過去に影響を受けていたり、微妙な価値観であったり、様々なことによって判断が揺らぎます。 このように考えると相手の立場に等立てません。 それでもできるだけ合理的に相手の立場を慮って歩み寄ろうとします。

相手が高齢で少し認知症になっていたり、非常に感情的になっていたりするととにかく話を聞くしかありません。 そして相手の意見に共感する、そして沈黙、また話を聞く、この繰り返しになってきます。

クレーム対応で弁護士と話をしたときに『とにかく相手の話を聞いてください』と言われ、『とれぐらい?』、『二時間』、『それでだめなら?』、『もう二時間・・・』、『二時間の根拠は?』、『それくらい文句を言うと疲れるから』というやり取りでした。

実際の場面で二時間耐えて忍んで話を聞いて、相手が矛を収めてくれた場合とそうでない場合がありました。 そうでない場合はそのクレームをお金にしようとする場合でした。 何らかの不手際があった場合、慰謝料など金銭による解決はある話ですが、程度から言えば法外なケースが多いです。

認知症の高齢者の場合、話したことすら忘れてしまうので繰り返して聞くことになり、本人は何度も話していることで思っていたことを口に出してそれが確信に変わることがあります。 折り合いがつくことはありません。

これが身内だと本当に嫌になります。

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[社会]

減税

 2017年税制改正で中小企業が従業員の賃金を2%以上上げるとその22%を税額控除するという改定案が出ています。 大企業に対して中小企業の平均賃金が低く、国の掲げる内需拡大が思うように進まないための政策だそうです。

 企業の従業員の賃金は各社制度化され、予算に編成されている場合が多いと思います。 当社の場合月4千万円強、2%は80万円ですから年間1千万円 以上賃金を上げるとその22%、220万円を税額控除するというものです。

 しかし中小企業の7割が法人税を払っていない、つまり赤字だそうです。 中小企業で赤字と言いつつ社長が豪遊し、欧州車に乗っていたりします。 つまりは黒字にして税金を払うくらいなら経費を使って赤字にしようという考え方です。 それでもそのタイプの赤字中小企業の経営者は経費を使っています。

 国が施策を出してうまくゆかない時にいろいろな政策の小技が出てきます。 そんなことに労力を費やすのはもうやめてはどうか、確かに今回の減税策で潤うこともあるかもしれませんが、このような小技政策をたくさん繰り出すのを見ているとお茶を濁すために国家があるのか、と思ってしまいます。

 中小企業の経営者にとって国から『君たちの従業員の賃金は安いよ』などと干渉されたくはなく、『お前ら国家公務員は高い俸給で暮らしていて何をバカなことをやっているんだ』と言いたくなります。 彼らは『統計的な裏付けがあることを我々優秀な国家公務員が考えているんだ、何もわからず余計なことを言うな』ということになります。

 自分たちで作った統計、その有効部分を拡張して喧伝する国のやり方にもううんざりしている国民も多いのではないでしょうか。 国家公務員や訳の分からない政治家を大幅に減少させた方がわずかでもコストカットになるし、国の生産性に寄与すると思います。 少なくとも小さい会社は給料を上げろというような発想の体制よりも。 

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[生活]

老化

風邪をひいてしばらく投稿できませんでした。 インフルエンザと思っているのですが、検査をしていないのでわかりません。 同じ事務所で中年以上の人が風邪をひき、高齢になるにしたがって症状が重くなりました。 一番高齢の私が一番重く、3日寝込んでまだ完治していません。 発症から2週間が経過しています。

私は年齢の割には元気な方で、健康診断のけっんもほぼ健康、生活習慣に気を付けて健康維持に努めていますが、元々体が強い方ではなかったので無理をしない生活が現在の健康を支えていると思います。

健康を強く意識するようになったのは老化によるいろいろな不具合、老眼鏡がなければ新聞が読みにくいとか、長編小説を一気に読み切る気力がなくなったとか、が重なるようになってからだと思います。

老化で一番情けないことはチャレンジする気持ちが弱まったことでしょうか。 若いときは苦手なことでもチャレンジしてうまくゆかなくても気にもせず焦りもせず、いつか何とかなるだろうと楽天的に考えます。 スポーツなどはせっせと練習にも励みます。 そういった気力が湧いてこないのが残念です。 今回のように風邪をひくとなおさら悲観的になります。

もともとポジティブ過ぎたのでちょうどよいかもしれません。 そう思って体調が戻る前にバイクでツーリングに行こうものなら旅先で寝込むことになるのでツーリングに行きませんが、どんどん寒くなっていく中で今行かなければ12月から3月ぐらいまでバイクに乗ることがなくなります。

仕方がない、少し時間が空いたので長編小説にチャレンジし、ゴルフの練習にもゆき、部屋も掃除しと豆に何かを考えてしまいます。 おそらく同年齢の人はそんなにあくせくしていないでしょう。 どうせ生きてゆくなら残りの人生も充実していたいし、やりたいことは多くある、小説は読まなくても困ることはありませんし、英会話の練習をしなくとも当面海外旅行の予定もありません。 それでも何かしていたい、できれば社会との接点を煩わしくない範囲で持っておきたいと考えています。

自分の理想は人生の最後まであくせくと何かを追い求めて暮らしていきたいことです。

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[未分類]

組織の姿

今年、世界の各国で頂点に立つ政治家が話題になりました。 日本人から見てそんなことがあるのかと思われる選挙結果、当選後の暴言、過去の行為が注目されています。

組織の統治の役割という点で、政治家と企業のトップは近いものがあるのかと思います。 しかし企業のトップが政治家の発言のような暴言や暴挙はあまり報道されません。

もちろん持っている権限は政治家と企業のトップでは大きく違うのは明らかです。 しかし小国の経済規模と比較指標によっては大差ない経済規模の企業もあると思います。

企業では戦略や経営計画は絶対で、それに反するものは認められないと思います。 残業の指示や書類作成の内容チェックなど企業内での権限者の指示は細にわたります。 代わりに職員は給与や就業内容について規則に沿って守られます。

一方国家と国民の関係では国家から日々の行動を監視されたり指示されることはありません。 もちろん納税のルールなど義務はどこの国でも多くありますが、義務のすべてについて厳格に管理されることはなく、考えや行動、自己表現も企業に比べたら自由度が高いと思われます。 もちろん例外があり、反政府的な主張とともに抹殺される国家もあるでしょう。 乱暴に言えば多様性が認められていると思われます。

企業に視点を戻して、多様性を認め、企業内起業を仕組みとして認めている企業や相互関連のあまりない多くの事業を営んでいる成長企業もあります。 程度の問題がありますが、当社もこの方法で展開してゆきたいと思っています。 多様性への仕組みは簡単に作れますが、多様なものを統治することは企業ではなかなか難しく、統治したうえで利益を確保してゆくことはさらに難しくなると思われます。 帰属する人の多様性を生かしてゆくことは国家でも同様に難しい課題と思いますが、人がそのような問題にもうまく対応できる仕組みを作ってゆかねばならず、先祖帰りのような強権による弾圧は避けなければならないことだと思います。

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[未分類]

睡眠と枕

かつて無呼吸症候群の疑いがあるといわれてから熟睡することがなくなったように思います。 医者に頼らず改善しようとダイエットにも挑戦し、就寝前に疲れてすぐに眠れるように本を読むとか、夜中にトイレに行かなくて済むように水分を取らないようにするとか工夫をしましたが熟睡には至りません。

そうやって何年も経過し、ふと枕を変えてみようと寝具売り場に出向きました。 ニトリに行くと枕だけで10種類以上あり、就寝中に頭の位置が確保できる枕を選び、寝てみました。 最初の夜は約7時間眠ることができました。 次の日は夜中に目覚めましたが、翌々日は熟睡、枕の威力は絶大です。

自分が老人になったから眠られないのか、医者に相談したりもしましたが意外なところに解決策があり、考えがまとまらないとか疲労感がぬぐえないとか多くの問題が解決するのであればと期待しています。

加齢による不具合はいろいろあるし、その対処にしても面白いアイデア、対処法がネットや本で紹介され、なるほどというものもあるようです。

日々の生活は何か一つが欠けると仕事ができない、健康を阻害される、人間関係かうまくゆかないなどすべてのことが綱買っていれば、元の問題解決ですべてのことが解決するかもしれないと思うとあきらめないことは必要です。

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[習慣化]

すべては準備から始まる

顔を合わすたびに『社長は今日何をしていましたか?』と聞く職員がいて誠実に答えるようにしています。 なぜ私の行動に興味を持つのかよくわかりませんが、誠実に答えれば地味な話になってしまい、また聞こうと思わないでしょう。

例えば朝5時に起きてコーヒーを立て、日経を読みます。 たいてい昨日の朝刊・夕刊、朝刊の場合は1時間以上かかるのがほとんどで、昨日の新聞がなければ今日の朝刊、なぜ時間がかかるかといえばいくつかのチェック項目をノートにまとめるからです。 日経平均株価、円ドル為替レート、10年物国債の市場利率、1カ月の銀行間金利などです。

直接損益にかかわることもあれば常識として頭に入れることもあります。

次に国内外の決算発表、東京証券取引所に上場している企業だけでも数千社ありますが四半期ごとに決算を発表していて、注目企業は記事になります。 記事内容は売上・利益の前期比、額、その理由です。 輸出関連企業であれば為替が円高に振れると売上・利益が減額されますが、同業でもその影響が大きく違い、継続してみていると経済記事のかなりが理解できるようになります。

新聞以外で朝に行うこととしては筋トレ、英会話練習があります。 自分の体力を維持するために筋トレを行いますが、英会話は頭の能力を維持するための脳トレ代わりで、苦手の英会話の修得はコストのかからない脳トレになります。

それ以外にはこのブログに書いているような感じたこと、考えたことで公表できないことをA4コピー紙に鉛筆で書きます。 私の場合鉛筆で書くことで考えがまとまりやすいと思います。

朝一番は習慣化すればよいこと、知識・体力・思考力など個人能力を鍛えることに使います。 朝一番はこのようなことが一番捗ります。 結果的に体力や英会話力が向上すればよいのですが、方法にも問題があって現状維持がせいぜいです。

これら個人能力は日々の業務をこなしてゆくための基礎なので、9時から始まる各部署のミーティングに参加後、面談、交渉は自分の基礎力を使い臨機応変に、つまりはあまり準備しないで行います。

私の思う基礎力はすべての元になるものと思っています。 野球選手が走り込みや筋トレなどの基礎トレーニングだけでよい成績は残せないでしょうが、基礎トレーニングをきちっとやっている選手は実践でもそれなりと信じています。

私のやり方は基礎トレだけに頼るもの、それで例えば交渉がうまくゆかないときは交渉のロープレを一人で紙に書いて行います。

これも基礎トレーニング、私の立場では予想外の問題の即時対処が求められたりするので個別具体的な事前準備ができない場合が多いからこのようになるのか、自分の性格としていつも目先の個別問題より全般的な能力を高めるように子供の時からしてきたからかわかりませんが、出題範囲を指定されたテストの点数はさっぱりでもいわゆる実力テストの方がよかったことを記憶しています。

やり方はいろいろ、それをできないことの言い訳にしても始まりませんが、突発的なことで時間を取られて習慣化を中断すると回復に労力がかかります。 先日急ぎの仕事に時間を取られて新聞を読んでおらず、ため込んだ新聞が10センチほどたまりました。 今朝も必死で朝刊2部、夕刊1部を読みましたが、まだ2週間分ほどたまっています。

日々の準備は意外にさしたる苦痛もなく行い、自分の強い基礎を築いているのだろうと実感しました。

準備や基礎の形成は地味な作業、習慣化し、苦痛を軽減しなければなかなか続けられません。 場当たりな事前準備より基礎力を高めて対処することが結局高い成果を生むことになるように思います。

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