相談役BLOG

会社を見る鳥の目

経営者の目線で、日々の思いやできごとを綴っていきます。

[習慣]

記録

私は毎週のやるべきことを一覧表にまとめ、項目の横に升目をつけて一回できれば一つ赤鉛筆で丸を付けています。 何年間か続け、少しづつ丸の数が増えてきました。 継続反復することは一度やらなければやめてしまい、以後再開しづらいものです。

項目は新聞を読むこと、新聞を読むとき上場企業の決算内容をノートにつけたり、日経平均株価、円・ドルレート、10年物国債利回り、原油価格なども記録しています。 あとは筋トレ項目、掃除、洗濯、読書、英会話のhearing、一日の歩数、自転車の走行距離など記録しています。

記録することで継続できる、赤丸の数を増やすことで時間管理を徹底し、隙間時間を有効利用する、などです。

項目選択のポイントは読み物などインプット項目、その日感じたことをA4裏紙に鉛筆で書くout put項目、筋トレなど健康維持項目、英会話などの記憶項目などで入れ替わりがあります。

それ以外にも手帳には先ほど紹介した経済指標以外に当社の財務指標の気になる項目なども一覧で書いています。

何のために記録するかは明確ではありませんが、基礎的な生活習慣を記録することで生活のリズムをつかむことでしょうか。 細かく言えば子供じみた達成感、今週は100個の丸がついたと喜んでいます。 丸が少ない週に慌てて時間がかからない項目、主に筋トレ項目を多くこなして翌日筋肉痛に苦しんだりしています。 A4裏紙に書く文章は1枚千字は超えるので結構時間がかかりますし、面倒な項目ですが、その日の不適切な発言を反省したり、自分が変わるための修行のようなもので大変重要視しています。

予算や業績は一か月の損益など一時点での断片にすぎません。 事業がどのような傾向をたどっているのかは時系列データが必要です。 人間関係でもある不用意な発言から信頼感が低下したりしますが、常に反省を重ねることで関係の方向性や修復のきっかけが見えてきたりします。

企業に属するものとして自分の第一の役割が 会社の方向性を明確に示すことですから、これらの記録を重ねることで誤りの排除を目指しています。 ある瞬間に正しいことでも時間の経過の中では正しくないこともあります。 金利が安い現在、ファイナンスをして投資を加速するかもしれません。 しかし好ましくない投資を膨らませると将来借入返済に苦しむことになります。 金利は借り入れによる投資として大きな要素ですが、最重要項目は投資が必要か、いま必要か、どりくらい必要か、等を配慮して行うべきだからで、金利が低いから投資することは本末転倒と思われます。

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[生活]

認知症

 叔母が認知症になり、認知症に特化した施設に入所しました。 叔母は京都に住んでいたのですが、身寄りで近隣に住んでいるのは甥が4人だけです。 その一人が面倒を見てきて、私にも連絡してくれました。

 施設に面会に行きました。

 認知になったのは昨年末、その前後の記憶が混濁しています。 それ以前の記憶も怪しいのですが、私が誰であるか解ります。 最近になって夫である叔父がなくなり、甥がすべての段取りを整えることになりました。 その甥、私の従弟ですが、に頼まれ私が叔母にご主人の死亡を告げ、通夜に連れてゆくことになりました。

 認知の叔母にご主人の死を告げるのは辛い役回り、出向いて面会し、直截に伝えました。

 叔母の話では叔父は自分と離婚して若い人と再婚したことになっています。 死を告げても受け入れようがありません。 つじつまの合わない状態で『とにかく行きましょう、知っている人がたくさん来るから』といって連れ出しました。

 タクシーに乗ると叔母はテンションが上がり、『こんなに近くなら走っていけるじゃないか』と言い出し、20分ほどで式場につくとまだだれも来ていません。 しばらくして世話役の従弟がやってきて、東京に住むへつの甥がやってきました。 叔母の記憶にその甥の面影が残っていて静かに一礼しました。 私と並んで座っていて『そや、○○さんや、思い出した。ちょっと呼んできて』と私に言ったので、東京に住んでいる従弟を呼ぶと改めて挨拶をしました。

 その後、次々と見知った人が来て喪主である叔母に挨拶してゆきますが、叔母は話の辻褄が合わないまでも話をします。 挨拶をした人は叔母が認知になっていることを知っているので辻褄を合わせようとはしません。 叔母は私に騙されてここにきているのですと説明しています。

 通夜が終わり、施設に戻るとき叔母に『皆に騙されたと言うのはひどいじゃないですか』というと『冗談に決まっているやろ』とにっこり笑って私の腕をはたきました。

 従弟が『叔母が行きたくないと言ったら友達に合いに行きましょうと騙して連れてこい』と事前にアドバイスを受けていて、それを叔母は見抜いていたことになります。 恐るべし、叔母の洞察力、唖然としました。

 住んでいるのは認知症専門施設、叔母の周りは認知症の人ばかりで話し相手にもなりません。 ますます認知が進むでしょう。 毎日よく知っている健常者のひとと話をし、自分で生活すれば完全回復するのではと思い、従弟に話してみました。

 従弟は僧侶、医療介護の専門家ではありませんが、『そうかもな、それはそれで問題もある』とのこと、介護の専門家に聞くと認知の改善はありえても完全治癒はないとのことでした。 認知の改善は記憶、論理思考、コミュニケーションなど社会生活のうえで必要な能力が回復することだと思いますが、記憶が以前の半分まで回復したとか簡単な日常会話が通じるようになったとかではなく、ほぼ元に戻ったのにある瞬間に自分が誰だかわからなくなるような回復もあるようです。

 まだらに回復すると正常な時はこんな施設から出てゆきたいと思い、施設を退所して自宅に戻れば突然問題行動に走る可能性があり、それなら認知のままで施設にいるほうが安全ということになります。

 本人が自我を幾ばくかでも回復することは素晴らしいことですが、マダラの回復がもたらす代償はかなり大きいようです。
 

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[社員教育]

西方浄土

私の従弟、父親の実家の寺の住職をしていますが、会社で講演をしてもらいました。 演題は四苦八苦、当社が医療・介護の仕事をしているのでこのタイトルを選ばれました。

講演内容は小話を重ねるもので、最初の話は『迷子の子猫』の歌の意味です。 迷子の子猫がニヤンニャン泣いて何かを訴える、それを犬のおまわりさんがワンワンと答え、何も通じないというものです。

人はそれぞれの立場で話をして、聞き手は自分の価値観で受け答えする、コミュニケーションは成立しないというお話です。 コミュニケーションの成立という点でよくある話題ですが、例示が犬と猫という点でインパクトがあります。 さすがに和尚、単純な話、単純であるがゆえに普段に意識しないことを印象に残る例を引き合いにされました。

このような難しくない話を自らの体験も織り交ぜてうまく伝えていただきました。 その中で宗教家らしい話として死後の世界の話題がありました。 仏教の世界では死後の世界は西に向かって果てしなく遠いところの浄土にあるとされています。 もちろん科学的に証明された世界ではなく心の内にある世界観です。

それを信じろといっも難しいと思われます。 しかし信じることができたら死に直面したときどれほど救われるか、私は救われると思います。 しかし信じなければ死に際し救われません。

和尚は信じることの方法は信じる以外に何もないと断言しています。 シンプルで腑に落ちました。

職員を管理職に登用する局面で、とても不安のある候補者がノミネートされたとき、心の中で葛藤があります。 代替案がなくそのまま登用して、びっくりするような活躍をする人がいます。 自分の目が曇っていたのか、何度も再考しても訳が分かりません。

私の持論は人は誰も等しく社会的な能力を持っているというものですが、管理職登用では持っている能力が必ずしも発揮できるとは限らないと考えてしまいます。

この局面で『信じるしかない』と誰かにアドバイスを受けて信じられるか、人は日ごろイメージできないことを信じることは難しいと思います。 私はもうすぐ63歳、死との距離は確実に縮まっています。 できれば西方浄土を信じたい、別に他宗教の死後の世界であってもよい、そうして安楽な死を迎えたいとこの話をきっかけとして考えました。 そのため何らかの宗教に入信したいとは思えません。 多くの先人の死生観はこの歳になって受け入れられるようになりました。

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[人間関係]

生き心地Ⅱ

岡 壇氏著『生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由がある』というタイトルの本の感想後篇です。

本書の中でなにか当社の運営と似ているところはないか、と言う視点で読みました。 『生き心地の良い町』が『働きたい会社№1』という当社のビジョン実現の参考になるのではと考えたのです。

前回紹介したように書の研究フィールドは徳島県海陽町(海部)ですが、歴史上大量の移住者が各地から当地に流入しています。 短期間に大量の移住がなされると地域の地縁的な文化が崩れます。

一方当社は最近ですがここ数年職員の増加率が高く、職員の3割が1年間に増加したりしています。 もちろんその前後の年も増加する一方で古い職員が止めたりしています。 年功序列の風土は弱く、先輩への敬意は比較的弱い一方で後輩の遠慮も弱い会社になっています。

海陽町では他人への関心の強さがあると記されています。 著者が研究のために海陽町の宿で宿泊し、聞き取りで出かけると皆著者が何のためにいるのか知っていて、機会があれば話しかけてこられるようですが、考えが違ってもそのことで関心を示すわけではありません。

この部分では当社で新人が入社してポータルサイトで公表されても特に皆が関心を持つわけではなさそうです。 職種が違えばさらに関心が薄く、営業職のものが薬剤師の新人に関心を示すことはありません。

海陽町で特徴的な風土で、著者はリーダーの選出をあげています。 よそ者が流入してきて問題を起こさないよう監視するのが一般的ではあるが、海陽町では監視するより関心を持つ、そしてリーダーを選ぶときに家柄などよりリーダーとして優れているか、その1点でリーダーを選出する傾向が強いそうです。 多くのよそ者がいる小さな村で古い家柄やお金持ちをリーダーにするよりたとえよそ者であっても問題解決能力が高い人をリーダーに選ぶ傾向があり、風土の維持に貢献しているそうです。

企業ではリーダー選出に関して当たり前のように思われるかもしれませんが、過去の実績で高齢のリーダーを温存して問題となった企業、就職人気ランキングが常に上位にもかかわらず実態は派閥人事が行われている企業、リーダー選出は企業において海陽町ほど上手くいっていない事例が多いと思います。

海陽町の風土して隠し事が無い事も挙げられていましたが、企業においても風通しの良さはよく話題になります。 当社は個人情報にかかわるもの、未決定の経営方針や戦略は秘密扱いにしますが、財務データなどは開示しています。 社員の関心は経営者である私より部門の長に対して強いように思われ、指示を出す人が最高責任者より吸引力が強いようです。

ほかにも類似点は多く見られましたが、地域コミュニティと企業を全く同一に比較はできません。 しかし人の問題と考えると本書は働く環境を快適にするうえで多くの示唆を含んでいるように思えます。

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[生活]

生き心地

岡 壇氏著『生き心地の良い町 この自殺率の低さには理由がある』というタイトルの本を読みました。

当社の理念『もっと元気に、もっと笑顔に、きっと感動  働きたい会社№1』に通じるものをタイトルから感じ取り、手にしました。

本書はサブ タイトルの通り筆者が慶応大学大学院で博士論文として研究した徳島県海陽町(平成大合併以前は海部町)の自殺率が低いことに着目し、フィールドワークをまとめたもので、ユニークなテーマ選定であったようです。

自殺は日本で年間3万人、交通事故死の6倍で社会問題として大変大きな問題です。 それゆえ自殺の原因因子の研究は盛んに研究されているらしいですが、自殺予防因子の研究は皆無に近いようです。

アプローチのユニークさの解説で『研究されていないテーマは研究することが困難であるか、アプローチとして間違っているか』と解説されています。

良い事でも悪い事でも起こったことは話題になるけど起こらなかったことは話題になりません。 犯罪でも地震など天災でも経営問題でも同様の傾向を感じます。

ずいぶん以前に同じ徳島県上勝町(那賀町を挟んで海陽町の北にある)の葉っぱビジネスの報告を読んだ時も同様の興味をひかれました。 葉っぱビジネスとは和食で盛り付けに沿える葉を採取して販売するビジネスです。 例外でミカンなど農業が壊滅的な打撃を受け、再生するより若い人が流出した町で、農協職員がこのビジネスを思いつきブランドに仕立て上げた話です。

葉の採取は残った高齢者に委ねられ、山岳地帯なので高齢者が山に葉の採取に出かける、それが高収入になり、多くの高齢者が競って取り組んだ話です。 それまでサロン化していたクリニックは受診する人が減り、通所の高齢者施設は閉鎖に追い込まれるほど利用者の減少が見られたとのこと、高齢者事業に携わるものとして関心が湧き、現地へも出向きました。

現地で判ったことは点在する集落の家々が立て直されたりリフォームされて立派であること、よくある山岳地帯であることくらいでしょうか。 高収入になるため高齢者が競って葉を採取するため山に入るのですが、お目当ての樹木がどこにあるかは秘密で、脳血管障害などによる麻痺のある高齢者も山に入って行くそうです。 結果的にこの町の医療費は高齢化率が高いにもかかわらず徳島県の平均を大きく下回り、当然ながら介護コストも低く抑えられていると思われます。

高収入が期待できるので町を出た若い人たちが町に戻ってくるようになったらしいです。 農協主導の農業振興の成功例として、全国の農業関係者の見学や一般の人の見学も増加し、有料の体験セミナーも当時は催されていました。

想像ですが自殺の発生率も低いのではと思われます。 しかし、岡 壇氏が近隣の上勝町を選ばなかったのは自殺率は海部町ほど低いわけではなかったこと、稀有の農業振興成功例などではなく、住民の文化や風土にあることに着目したからに思えます。 (次回に続く)

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[経営]

人の評価

会社の経営層で決めなければならない重要事項で一番意見の分かれるのが人の評価です。 経営方針や予算、計画などほぼ意見の一致を見ますが、管理職人事については全くまとまりません。

当社では派閥等はなく、先入観なく人の評価ができるのですが、まったく一致しません。 デリケートな問題だけに反対するにしても欠点をあげつらうことはなく、『本当にそれでよいのか?』程度の批判です。

昔は私が適当に決めていて、問題人事になったこともあり、最近は皆で決めています。 結果『おやっ』と思う人事案が出てきて、人がいないので代替案も出せずにそのまま決まってしまったことがあります。 不安でしたがしばらく様子を見ていると年上の先輩社員をうまくまとめ、その店の雰囲気は一気によくなりました。 不思議でしたが、実は今でも不思議ですが、その人が『やってみよう』と腹を括ったからにほかなりません。 人は誰でもやろうと思えばやれるのだと考え、自分の人の評価が誤っていたことをつい最近まで認めていませんでした。

年齢も性別も経験も関係ない、管理職は自分の役割を認識して真剣にその業務を行えばうまくできるものだと思い知りました。

このようなことがあってから私は自分と意見と違う提案がなされても頭から否定せず、一応自分の意見、そう考えた理由を丁寧に説明したうえで翻意が無ければ提案通りことを薦めます。 現場にいる人の方がその人の事をよく見ているわけですから私より人の評価の情報は多いはずです。

しかし、そのようにして妥協した人事案が上手く行かない時もあり、後付けで『ああだった、こうだった』と悔やみます。

意見が纏まらないならどうでも良いと開き直るつもりもありません。 昇進人事は何を評価するかのメッセージですからうかつに管理職に不向きな人を昇進させると混乱が始まります。 幹部の昇進人事は重要で難しく、その人の持って生まれた才能や経験と意欲で決まります。 高い実績を上げたとか人柄が良いとか知識が豊富とかではなく、いかに管理職に向いているか、その一点で判断すればもう少し意見の一致をみるだろうと思います。

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[趣味]

オートバイツーリング

今日は五時に起きて六時からオートバイでツーリングに行ってきました。 久しぶりに京都北部の周山街道を計画しました。

今まで京都行くのは国道一号線を使っていましたが、第二京阪を使い終点から阪神高速京都線鴨川西まで快適に走行しました。 風が強く、時速は90㎞程度、制限速度を超過していますがほぼすべての車に追い越されます。

京都市街を東から西に抜け、国道162号線を北上すると双岡という二つの小さな丘をこえ、高級住宅街(広さと塀や屋敷の立派さでは関西で有数)をぬけ山間部に入って行きます。

行きの高速は渋滞情報が最初3㎞、それが9㎞まで延びましたが実際にはまったく渋滞していませんでした。 周山街道の入り口でも車はスムーズに流れ、ストレスはありません。 やはりツーリングは早朝に限ります。

そのまま北上を続け、かつて山登りでよくお邪魔した京大演習林のある美山を通過します。 ここはブナの原生林があり、なだらかな山の頂上直下まで川が流れています。 ブナ林の保水力は高く、雨水はブナ林ではよく保水され、少しづつ川に流れるので頂上付近まで川が流れます。 秋のブナの紅葉は大変美しく、長年の山行で一番美しい紅葉を見た場所です。

さらに北上するとナターシャセブンの名前の由来となった名田庄(福井県おおい町)を通過します。 写真は名田庄のマンホールです。 そこから約20㎞で小浜市の中心街、国道27号線を東に進み、国道303号線、鯖街道として知られている道ですが、これを南下します。

かつて街道の枝道を入っていったときに農協がサバの熟れずしを売っていたので買って帰りました。 冷凍庫で凍らせ、薄くスライスして酒の肴にするそうですが、融けてくると強烈な匂い、家族は誰も食べませんでした。 私もさすがの匂いに負けて捨ててしまいました。

このあたりで風が強くなり、60㎞/時をこえて走行するのが危険なほどとなりました。 しばらく南下すると山岳部に入り風はましになり、途中から367号線に入って安曇川沿いに南下を続けます。 この国道は京都の碁盤の目の北西角に接続しますが、その直前が観光地の八瀬で渋滞が始まります。

市街地に入り東大路を南下しましたが選択ミス、京大、平安神宮、八坂神社、祇園と観光客の車で大渋滞、道幅も狭くすり抜けもできません。 さすがに京都は観光客の多いところです。 渋滞とともに南下し、阪神高速神戸線に入り第二京阪で帰路につきました。 風は強かったですが街中の渋滞ではエンジンの熱を浴びるので暑くてたまりませんでした。

以前乗っていた1300ccのオートバイは渋滞時にエンジンの熱がヘルメットの下から入り込み息が苦しくなります。 エンジンの上にある燃料タンクのガソリンは風呂のお湯程度になります。 趣味で乗っているとはいえオートバイの辛いところです。 これがスクーターであれば熱が真上に上がってくることはないのですが。

往復300㎞程度のツーリングでしたが関西はその距離で原生林や日本有数の史跡、渋滞、高速道路などバリエーションに富んでいます。 関西が狭いということでしょう。 帰りの高速から見える景色は大阪平野一面に広がる戸建ての住宅街、見える範囲がすべて瓦屋根です。

韓国や香港では郊外に高層マンションが立ち並び、中心部は商業ビルが林立しています。 戸建ての平屋や二階建ての家はあまり見られなかったのとはだいぶ印象が違います。 関西圏以外のツーリングでもこのような景観の変化は意識したことがありません。

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[会社運営]

代表取締役の役割

当社では一般企業より権限委譲が進んでいると思います。 調剤薬局や高齢者介護の事業はいわゆる制度ビジネスと呼ばれ、関係法令などで詳細に事業内容が決められています。 その内容に従って多様な現場は制度内の判断を積み重ね、事業を進めてゆきます。

現場の判断はいちいち承認するようなものではなく、たとえば値引きであれば一定の基準が決められ、それを超えるものは店長の決済にゆだねられています。 個別に把握することは煩雑で、各店の利益率が大きく変動した時に理由を確かめる程度です。

資産購入についてもリース契約による導入が一般的ですが、車の購入などは事後報告になっています。

配置転換や昇進・降格など人事についても現場の管理職の提案を承認しますが、基本的に拒否しません。

各事業部門の方針も組織長に委ね、全体整合に支障をきたさない限り否はありません。 間接的にはトップダウンの予算を提示しますのでそれに向けて組織長は事業計画を立案します。

そこまで自らの権限を委譲して残る仕事は会社の基本方針や代表としての仕事、取引先の挨拶を受けたり、大きなクレームで謝罪に行ったり、債務の連帯保証人になる、会社行事でスピーチを行う、各事務所を回って笑顔で話を聞く、そして最終責任をとることでしょうか。

自分で直接やっている業務として採用面接があります。 最後まで残った実務ですが、これも外れてもよいようになってきました。

トップセールスなど顧客が一般個人の業界ではありえません。 やる事が無くなってきて遊んでおればよいというものではなく、難問が持ち上がれば相談に応じ、一定の判断をしなければなりません。 つまりは存在を否定されているわけではなくより重要視されているということです。 大きな決断、苦しい決断、状況の見えない中での決断など行うに際して多大なエネルギーが必要で、いつでも最善の判断ができるよう一般的な情報を集め、歴史に学び、考え方について常にシュミレーションを行っておかねばなりません。

めったにない危機に際した判断をいつ求められるかわからい状況で、いつでも受けて立てる気力を維持するのは小心者の私にとって辛いものです。

個々の業務を適当な人に振っていた時は仕事が減って余裕ができました。 しかし作業に追われているほうが気が紛れていざという時に力が発揮できるように思えてきました。 大企業の同年代の社長が朝から晩までアグレッシブに働いている姿は眩しくもあります。

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[会社運営]

小売業の生産性

日本のサービス業の生産性が欧米に比べて低いと新聞に報道されています。 以前から疑問に思っていました。

日本で何らかのサービス業にお世話になれば、たとえば買い物をすると店員の人はスーパーマーケットでもコンビニでも服屋さんでも商品のディスプレーを整えたり在庫を補充したりでよく働いています。

生産性をどのようにして測るのか難しい問題と思いますが、労働生産性であれば一人当たり一時間当たりの稼得利益でしょうか? 日本のサービス業はどちらかといえば過当競争、競争そのものが悪いわけではないのですが過当となると競争に勝ち残るために無理がたたります。

従業員にしわよせがくる場合は長時間労働やサービス残業、価格競争で利益なき事業、材料の品質低下などです。

当社営業職は予告残業時間込の賃金設定で、予告残業代を除けば基本給は低いものになります。 そこで基本給を上げるか予告残業をなくして定時以降勤務はすべて残業代を払うかの選択が話題になりました。

どちらにしても営業職の時間当たりの所得は増えますので生産性を上げなければなりません。 粗利に占める人件費率=労働分配率を一定とするなら営業職の年収は営業の稼ぐ粗利が一定とすれば賞与が減って賃金による分配が増加することになります。 年収という所得総額が減り、労働時間も減少する可能性があります。 残業を禁止するわけではないので以前と同じ効率で残業しなければという前提です。

しかし、残業という苦痛がなくなり生産性が上がり、年収の減少が見られないかもしれません。 会社が行うのは生産性を高める個人スキルアップの研修を増やすこと、効果的な戦略立案、戦術展開でしょうか。

営業の現場では当社のほうが取引条件が良くても採用されない場合が多く、何度も足を運んで信頼関係を築くことをがんばってやっています。 買い手がすべて素直で柔軟に購入先を選ぶのであれば生産性の低い事業者は淘汰されてゆきます。 もちろん当社が淘汰される可能性も十分あります。 淘汰されれば寡占市場となり、競争原理が働かなくなるとも考えられます。 規模拡大に成功した事業者は仕入れ条件も良くなり、利益も増えることになります。 そして過当競争から逃れ、新規開発の訪問は数回で取引開始となるかもしれません。

どちらにしても個人的にはマーケットが柔軟であることを望みます。 日本の購買管理が合理性以外の要因によってバイアスがかかっているのなら(少なくとも介護用品の小売業界では言えますが)淘汰に時間がかかり、介護業界全体の合理化が遅れることになります。

中国では国営企業が合理化を阻害し、ゾンビ企業の淘汰を政策目標にしています。 日本は自由主義制度ですからもう少し素直で柔軟になってもよいのではと思います。

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[会社運営]

将来予測

いろいろな業界の人と将来予測を話題にすることがあります。 銀行員と金利予測の話をした時、『ずーっと低下してゆくよ、だから固定金利より変動金利にしたほうが有利だと思うよ』これは耳寄りな話を聞いたと思いました。 私は返済期間10年以上の借り入れをしており、変動リスクを避けるため変動金利より高い固定金利で借りていました。 『ところでその予測はいつまでの予測?』、『半年先だよ』と平然と言われました。

プライベートの発言として金利予測を話題にしてくれましたが、オフィシャルに金利予測を銀行員が軽々しくいうことはありません。 それほど予測が困難なのかもしれませんし、いうべきではないとの不文律があるのかもしれません。

不動産業の人はもう少し長期の視点で考えています。 金利が全国一律に対し、不動産は条件をそろえてみても同じにはなりません。 暴落期でも値上がりする物件があるかもしれませんし、逆もありえます。 不動産バブル期のようにすべて一斉に値上がりすることは考えにくくなっているように思います。 不動産個別の案件の予測でも個別の需給関係で価格は評価されますし、個別の価格は需給関係が大きく変わらなければいつまでも維持されます。

当社の取締役と将来予測の話をした時に収益組織の長を兼務する人は今月の業績で思考は満たされています。 5年先の話は思考モード変えても大雑把になってしまいます。 しかしこれらの取締役も5年後のことを考える瞬間があります。 たとえば将来どこに出店するとか。

収益組織の長は今月の業績に注力するのは当たり前として、たまに考えなければならない将来予測に備え方向性を揃えておかないと月末にどうするかという視点で5年先のことを考えたときにかみ合わなくなってきます。

方向性を揃えるのは会議、雑談の中で将来の展望が確認できる時があります。 常にそのすり合わせをしておかないと気が付いたとき皆バラバラの方向を向いて懸命に走っていることになります。

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