相談役BLOG

会社を見る鳥の目

経営者の目線で、日々の思いやできごとを綴っていきます。

[習慣化]

前向き

最近の会話を振り返ると自分の発言が後ろ向きであることが多いように思いました。 毎日誰かと話をして、自分が話したことを振り返ると緊張感を欠いています。

前向きの反対は後ろ向き、とは単純に行きませんが入ってくる情報が少なくなると少ない情報で事を見通そうとして短絡に否定したり肯定したりします。

情報が少なければ効果的な質問をすればよい事です。 その答えが情報を厚くしますが、会話は相手のある事、質問すれば会話の相手はこちらの質問の意図を推し量ります。 相手は会話の中で話した情報に不備があると感じるか、質問に沿った視点が欠けていたと反省するかは相手次第ですが、『情報が少ないですね』と言ってしまえばどのような情報が欲しいのかわかりません。 会話は問題解決なのかあたらしい提案なのかテーマがあり、話をするからには思っていることを実行したいと思っている場合が多いです。

よく言えば相手は前向きの会話をしているわけですが、会話を受ける目的は相手の意図をくじくのが目的であることは稀です。 提案された内容を理解することが話を聞く最初の目的、理解して納得するかどうか、さらに実行するかどうかは次の課題、納得できないことは圧倒的に多く、その時後ろ向きの会話になっています。

最近後ろ向きになった自分を修正する方法として後ろ向きの答えをしない、質問を工夫する、評価や安易な決定をしないことを心がけています。

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チャンバラ小説

たまたま紹介された人と読書の話でチャンバラ小説の話になりました。 私は最近はまって佐伯泰英氏の作品を20冊ほど読んだところでした。 その方は私に葉室麟氏を紹介していただきました。

鎌倉から江戸期の作品が多いようですがすぐに2作をよみ、その人に文正のまさ、時代考証正確さ、奇想天外な仮説に驚いたこと等感想文を送りました。

すぐに返事が来て描かれた歴史に名を残さない主人公の愚直な生き方が好きだと感想を返していただきました。 その方はかなり大きな企業の代表取締役、聞けば厳しい事業分野で鎬を削っている企業のトップの『愚直が好きだ』に新鮮さを感じました。

厳しい業界の企業のトップが愚直に生きることを良しとするところに先入観、競争の厳しい業界に生き抜くには気配りが出来て器用な人を良しとするのでは、が打ち砕かれました。

当社にも派手ではないにしろ愚直に仕事をして大きな成果を生んでいる人がおられます。 おそらく目立たない人たちが当社を支えていることに気づかされました。 愚直の語感には泥臭さが付きまとっていたのですが、目的達成に見栄えを気にしない追求心があり、当然犠牲にすることも多い事も顧みない自己犠牲の美しさすら見え隠れします。 自分は人の評価で派手さに目を奪われ、ゆがんだ評価をしていた、それを指摘された時に評価は結果にするもので努力や愚直であることを評価してはいけないと思っていました。 瞬間の評価はそうかも知れなかったのですが、愚直であり続けた人は長期の実績はたいてい特筆すべきものです。

鎌倉から江戸期の武家社会で忠孝が価値観の中心に据えられ、それを貫く武士の姿は現代社会でも多くのビジネスマンに見られ、日本的特徴を指摘される場合も多いです。 それは古い考えではなく最も生産的な考えに直結していて、経営の実践では愚直を生かし評価する文化に修正してゆくべきと思いました。

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[未分類]

成長する

採用面接で『働くうえで目標にすることは何ですか?』と聞くことがあります。 『働くことで自分が成長することです』という答えが多く返ってきます。 『あなたにとって成長とは何ですか?』と聞くと仕事においてエキスパートになること、部下をもち指導すること、昇進することなどの答えが返ってきます。

どれも正解かもしれません。 私はどこでも通用する人になることを目指すように言ってきました。 会社は未来永劫存続できるわけでもなく、もし会社が倒産したり何らかの事情で退職しても次の仕事で通用するなら本人は生きてゆく上で困りません。

しかし志半ばで退職に至った人の風聞で他所で通用しているとはとても思えません。 本人は自分の評価や仕事、人間関係への不満から退職し、自分を生かす環境を求めて転職したわけですが、環境がその人を鍛え成長のきっかけを与えるかもしれませんが、成長するのは本人で環境ではありません。

他人事ではなく、私自身も成長を目指しています。 もうこの年で成長と言えば笑われるでしょうが、上手くなりたい事、身につけたいスキルはもちろんの事、健康維持が図れることも目指すという意味では努力します。 例えば筋トレ、腹直筋を鍛えます。 なんのためにと言えば腹筋が弱くなってバランスを崩さないようにとか腹回りを引き締めるとか、裸になって鏡で自分のおなかをみます。 それほど熱心にしていないので筋トレマシーンの宣伝に出てくるような腹にはなりません。 しかし一定のトレーニングが苦も無く出来たりすればそれでよしと思いますが、デジタルで現在の腹直筋は○○と表示されれば励みになるでしょう。 数値が良くなれば喜ぶ等愚かしい事ですが、目的の達成感はあります。

話は戻って成長に当てはめ、成長の目的である昇進やエキスパート等数値化出来たり客観評価できる目的が重要で、さらに目的の先の目的があります。 昇進する目的は何か、最初の昇進は仕事の難易度が上がり、達成感より苦痛が大きくなる人がいます。 昇進を目標にして昇進したものの他所で通じる成長が遅れていたため、昇進を自分の成長に生かせない場合です。

話はこんがらがってきて何が目的で手段か、一体自分は何を求めているのか訳が分からなくなり、学校の同級生と話をして自分の方が昇進していたり、給料が高かったりしたことに満足してしまいます。 成長は自己のもの、他人の給料との比較ではないのですが、成長を求めるなら成長の意味を高い次元で認識せざるを得ないし、その認識のもとに努力が必要でしょう。

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[会社運営]

記録

私は10日ごとに予定表を作っています。 健康維持とぼけないために良いと思われる項目を何十個か設定し、やった項目に〇をつけていきます。 丸の数が多ければよくやっと自己満足します。 項目によっては辛いものと楽なものがあります。 例えば腕立て10回と腹直筋(仰向けに寝て上体を起こす)30回はそれぞれ〇一つです。 文庫本の小説や仕事の本を読めば〇10個、10日合計300個くらいを目標にしています。

楽なこと、つらい事バランスよく行うのは難しいですが、腹直筋などは回数を重ねると楽になってきます。 そこで50回で〇一つにするとしばらくやらなくなります。 バランスは仕方がない、その時やる気の起こることだけでよいと考えています。 最近では小説にはまっていて2日で1冊、結構時間がかかるので他の事がおろそかになりますが、今は楽しいので厭きるまで小説にのめりこもうと思っています。

記録し、目標にすることは記録しないより効果的に達成できます。 達成〇個数が目標になってしまっていて、健康でいる・ぼけないはかすんできますが、ムラがあっても適当に筋トレも行うので健康やボケ防止につながります。 もう少し具体的な目標、トエック何点とかゴルフのスコアいくらなどになってくると身勝手な老人としては『どうでもいいや』と思った瞬間努力しなくなります。

会社で同様なものに予算があります。 これは明確に数値化し、必達を前提にしています。 当社はこのように成って行きたいという経営目標を数値化したものが予算です。 ないがしろにするとこうなってゆきたいという経営目標そのものの信頼が揺らぎます。 『どうでもいいや』では許されないものです。 それゆえ経営目標の重要性が問われます。

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[採用]

大阪城は誰が建てた?

子供のころのトンチ話です。 『豊臣秀吉に決まっている!』と答えると『残念でした、大工さんです』と返されます。 ドラッカーの本でレンガ職人に『いったい何を作っているんだね』と問う場面が出てきます。 職人はレンガを積んでいる、教会を作っている、この町の心のよりどころを作っていると3つの回答を用意します。

採用面接で応募者の方に『今まで仕事でどのような工夫をしましたか?』と問う事があります。 すばらしい貢献が解答として帰ってきます。 さも自分が行ったように答えられます。 そうかもしれません。 しかしその目論見が失敗し、だれが責任をとるのか、というと上席の人になります。 なぜなら応募者の前職の社歴は短く、それを決定し、責任をとる立場ではありません。 責任をとる管理職は豊臣秀吉になり、責任をとらない立場で実働すれば大工さんになります。 面接でトンチをしてもしょうがないのですが、思い出してしまいます。 会社での仕事は組織で行うもの、権限と責任はついて回ります。

たとえ権限がなくとも、その仕事の意味を理解して行う人はドラッカーの言う地域コミュニティを作っている、もしくは神の家を作っていると言えます。 その仕事に関わる作業を忠実にこなしたらきちっとしたレンガの壁を作っていると誇らしげに言う事になります。

 

 

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[言葉]

余計なことを言わない

当社のスーパー営業マン、忙しくてめったに会えない人ですが会うとニコニコして色々話しかけてきます。 いっぱい話したつもりになって自分のノートに何を話したか記録しようとしても何もノートに書くことがありません。

スーパー営業さんはすごい!といつも思いますが、少しバカにされたように思いますし質問もされ調子に乗ってこたえていると私が話したことは多くあり、スーパー営業さんが私と同様に面談内容をノートに書く習慣があったらいっぱい書かれてしまったでしょう。

ついうっかり言わなくてもよいこと、言ってはいけないことをしゃべってしまいます。 この人は刑事の仕事も出来るのではないかと思います。

ここで余計な事とは何かと考えました。 一つは何かの評価、誰かの評価、業績の評価、取引先の評価などです。 すべて言わなくてもよいこと、会社における誰かの評価は評価者が行う人事考課が総てです。 話題の人が良い評価であっても評価を言ってほしくないかもしれないし、周辺の人はその人が贔屓されていると思うかもしれません。

言わなくてもよい事の二つ目は自分の考えです。 これも会社の中で仕事の考え方、方針などはしかるべき方法で開示されていてそれが唯一絶対のもの、それを批判しているような話をすればあれは一体何なんだ!となってしまいます。 マスコミに紹介された昭和天皇のエピソードで、インタビューした人が『今日は暑いですね』に対する返事は『そのようなことは侍従に聞いてください』と答えられたそうです。 立場上寒い、暑い、うるさい、等一切言わない訓練を積んでこられたのでしょう。

政治家や企業の重責を担う人は余計なことを言わないのは当たり前、余計なことは考えない、考えが変われば修正すればよいがすでに公言していることと違う事を言えばたとえそれが優れた考えであっても聞いた方は不審に思うでしょう。 すでに決定したことを変える必要があれば変えればよいのですが変えることに勇気がいります。 そもそもそんなに多くの事を考える必要は大抵ないはずで、良い答えが見つからないから他人の権限の事に評価を挟みたくなるのでしょう。

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[未分類]

存在するものには意味がある

世の中には不合理、というか理解不能の考え、行為・行動がたくさんあります。 しかしそれらを良しとする考えの人もいて理解不能の対象は考え・行為・行動からそれを支持する人、もしくは指示単体から世の中に対しての不信感になってきます。

あまりに狼狽えた時、それにはそれの存在意味があると思うようにしています。 自分だったらやらない方法や目的の設定はそれがその人個人の範囲であればよいのですが、会社の方向性であれば反対してしまいます。 支持する人は反対されたことに不快感をもつでしょう。 反対する理由を述べなくてはなりません。

根底から否定する説明では説得はおろか反感を抱かれかねません。 そう思うからには根拠があるはず、それはいびつな前提で意味があると考えれば前提のいびつさを解説すればよいでしょう。

面倒くさい話ですが誰かがやらねばならず、理屈ではなく経験であればなおさら説得困難です。 しかしそれが意味があると信じる事が出来れば説得、意味なんかないと考えれば対立しかなくなります。 確かに意地悪で言われているとか、とんでもなく思い付きだとかもありますが、思いつく理由があるはずです。

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[未分類]

後の先

 私は時代小説、いわゆるチャンバラ物にはまっています。 多くの作品に『後の先』という言葉が出てきます。 チャンバラ物はほとんどがエンターティメント、50年たって文学全集に収載されるような作品ではありません。 作者は多作で1ページ幾らの仕事、書き上げたら出版するというものではなく、連載物は締め切りに追われ書き上げていきます。 だから調べた時代背景を必要以上に書き綴り、ページを稼いでいる作品も多くあります。

『後の先』については解説がなくネットで調べてみました。 剣術は一撃必殺の技、それを躱されると隙が生じます。 相手の必殺技を予測し、躱して隙に相手を倒すことだそうです。 ボクシングのカウンターパンチと同じだそうです。

事業活動でも『後の先』はあります。 マーケットをよく観察していてよい方法を編み出したやり方をまね、一気に市場を制圧するようなやり方です。 実際の場面で目の当たりにするとあまり良い印象はありません。 他社のまねをし、少し改良して一気に市場制圧する方法はオリジナリティが弱く、まねるという点で節操が無い様に思います。

しかしチャンバラも事業運営もシリアスな勝ち負けの世界、ちなみに小説に描かれた剣術の世界で『後の先』は卑怯な手とは解説されていません。 相手の一撃のスピードが速く躱しきれないか読み切れない技であったらやられてしまいますからマネの技ではなく受けて立つ達人技です。

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[会社運営]

各論と総論

 経営の仕事は総論を練り上げること、各論は現場直接の話になります。 木を見て森をみず、のことわざも同じことだと思います。

木が1本生えていて、その木の横にまた木が生えていてさらにその横にも生えていて、見渡せば林になっていて、さらに離れてみると大きな森であると思っている人は多いと思います。

森はあるエリアの植生が樹木で構成されているところ、草だけ生えていればそのエリアは草原になります。 木が生えていれば森かというと公園も木が多く生えていますが森とは識別できません。 では森は広いか狭いかの問題かというとそれも森の意味するものです。 木が多く生えていてその中に動物がいて、生態環境があることでしょうか。

言いたかったのは木をたくさん積み上げても森の議論にならないことです。 事業で言えば個別の商品の価格や品揃えは各論でよく話題になることです。 ディスカウントストアでは低価格が売りですが、販売数量が多ければさらに低価格で販売する事が出来ます。 いわゆる薄利多売、小規模店舗のディスカウントストアはあまりありません。

ディスカウントストアというビジネスモデルは総論の範疇、ディスカウントストアで高級ブランド品の販売はいくら低価格で提供できても一般的ではありません。 高級ブランド品は高額でも取引されるので高級、値引きして販売するのであればもはや高級ブランド品ではありません。

各論では原則を無視した議論がなされがちです。 それを積み上げるとまとまりがありません。 時々一見まとまりのない品揃えで成功しているディスカウントストアがあります。 ドン・キホーテは高級ブランドのバッグや時計を値引きして販売しています。

前置きが長くなりましたが、原則は総論は総論として、各論は各論として議論しなければならず、各論の積み上げが総論ではないのと同様に総論を分解すれば各論を導き出せるものでもありません。

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[会社運営]

職員採用

 私は求人の仕事をしています。 当社は中小企業ゆえに新卒が押し掛けてくることはありません。 殆どの職員が中途採用です。 当社にとって魅力ある人が応募してくることもあります。 時代は採用難、採用出来ないばかりか応募も減少しています。 中高年の転職組は求職者がまだ多いように思います。

先日応募いただいた上場大企業で昇進を重ねられた50歳代前半の方はこの年代の就職環境の厳しさにぐったり疲れておられました。

近年の求人難はなぜこんなに厳しいのかよくわかりません。 ほんの10年程前まで新卒ですら就職率が低く、人的リストラも広く行われていました。 大企業の業績が円安の影響で大きく改善したことは解るのですがそれだけでここまで求人難に陥るのか理解できません。 10年ほど前から見ればIT技術の向上など生産性も上がっているはずです。

私の入社した20年前の当社は人・モノ・金・情報どれも不足していました。 手に入るもので勝負せざるを得ないので、低賃金で求人をかけると多くの応募者があり、出来るだけ面接をこなし、優秀な人を採用しました。

仕入先と交渉し、当社に合う仕入先に変更することで多くの情報を得られるようになりました。 業績が改善し、多くの銀行の訪問を受けました。

人は採用できないときは有料職業紹介を介しても欲しい人材を潤沢に採用できません。 そこで応募者の多い50歳以上の人の採用を提案しました。

この年代の人の履歴書をみると立派な経歴が記載されていて、こんな人がなぜ応募してくるのかと思いますが応募されるので面接いたします。 『何でもします』とお答えになります。 異業種から来られた方なので少なくとも1年ぐらいは下働きをしなくてはなりません。 何人がそのような方も働いていただいて、優秀な方、前職の地位が高かった方も自転車で顧客を訪問するような下働きをしていただき、取締役になられた方もおられます。

採用にあたって年齢も経験も重要ですが、その人の持ち味あった働き方を提供できれば今の環境でも採用は叶うと思います。 障害になるのはご本人のプライドや体力もあるでしょうが、受け入れ企業の管理職のかたくなさは一番大きな障害になっています。

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