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リーダーの条件

 リーダーシップはよく話題になることです。 リーダーと言うからには組織の一員であり、一人ではありません。 組織には必ず使命があり、使命なき人の集合は使命を共有する組織ではありません。

使命はなすべき事、その過程でどのように使命を果たすか、プロセスでリーターシップがたびたび話題になります。 必ずしもそうではありませんが組織の使命はあまりぶれることはありません。 使命を果たす上で何をするか、どのようにするかにおいて決めなければならないことがたくさん出てきます。

会社と言う組織の最大にして絶対の使命は存続すること、利益を上げる事ではないと言われています。 利益を上げるのは存続するための手段にすぎません。

会社組織のリーダーは一般に社長で、どのようにして利益を上げてゆくか方向を示し、そのための決定をし、それにかかわるメンバーにその重要性を説明し、個々人に何をすればよいか指示を出すことになります。 リーダーの条件はこれらに尽き、組織員に何をすればよいか指示しなければなりません。 売ってこい、儲けてこいは指示とは言えません。

組織が大きくなり、分業が進むと指示することが複雑になり、具体的な指示が出せなくなります。 それでも組織が上手く回るように仕組みを作ります。 巨大会社では複雑な管理システムが機能していてちょっとした値引きすらできず、広告宣伝費を値引きの原資に充てたりします。

そうした仕組みは初めから弊害を持っているけど管理機能を優先させるために弊害に目をつぶっています。 ある製造会社の製品価格は製造原価に一定率の利益を乗せ、末端価格を決めています。 それはマーケットで指示される価格と乖離します。 結果的に価格が支持され、販売数量が大幅に増えれば製造原価は下がるのですが一度決めた末端価格を下げることはしません。 逆にマーケットで価格が支持されなければ計算上の製造原価を上回ることになります。 値引きは決めた価格とマーケットの価格の乖離を調整するためのものですが、ここに厳しい制限を掛ければ販売の見込みはありません。

リーダーが柔軟に価格決定できるのであれば赤字を回避できるかもしれません。 仕組みを承認するのもリーダーで、上手く機能しない仕組みを作り続ければリーダーシップ自体も制約を受けることになります。 仕組みに使命を与えることはできませんから。

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