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[価値観]

移住

 仕事に忙殺され、経営責任に押しつぶされようとしていた時期がありました。 そして一段落したとき田舎暮らしをしたいと思うようになりました。

自分の趣味を振り返り、登山、カヌー、オートバイのツーリングと自然に浸り、あえて不便を求めるものばかりでした。 山登りをしていた時に多くの人からその魅力について質問を受けました。 自分が納得のゆく答えを出せなかったように思います。 あえて自分の足であえて歩きにくいコースをたどり、不便を承知でテントに泊まり、そこまでしなければ味わえない自然の核心に触れる魅力はあると思います。

オートバイであれば基本的に道路を走るわけですから車で行けば寒暖の苦痛から逃れられ、雨もしのげます。 どちらもより無防備に自然に触れ、不便を味わうということでしょうか。 なんと表現してもぴったりくるものではありません。

田舎暮らしもはじめはそれに近い意味で、近隣に民家のないところで可能な限り自給自足しなければならないものを考えていましたが、年齢を重ね考えが変わってきました。 不便は困るが国内で大阪から遠いところ、今まであまり縁のなかったところで行きついたのが秋田県でした。

写真は崩壊しかけたブロック塀の注意書きですが、『危ない』ではなく『あぶね』になっています。

危険な場所にはこの看板が張っています。 言いたかったのは田舎暮らしの醍醐味は文化の違いを実感できる、冒険できるところが多くあることになってきました。

今回は短期間の滞在で秋田弁がどのようなものか解りませんが、年配の秋田県人同士の会話はほぼ理解できません。 秋田で生まれ育った人でも理解できない時が多いといわれ方言は残っているのだと感心しました。

不便を楽しむという点ではスーパーマーケットも市役所もすべて近くなり大阪に住んでいた時より便利になりました。

買い物の選択肢は少なく、目的をもって買い物に行って悩むことはありません。 市で一番大きそうなスポーツ用品店で硬式テニスのラケットを扱っていません。 必要ならネットで買えば不便はありません。

冬にはスキーもしようと思い安比など有名スキー場が日帰りで行けますが、地元のスキーツアーは北海道に行くそうです。 贅沢な話です。

家にいて配信されたメールを読み、日経新聞電子版を読むと半日が経過します。 その間は大阪も秋田もなく過ぎます。 疲れてTVのスイッチを入れると東北の天気予報をやっていて居場所を認識します。

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