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話が通じない

 様々サナ人間関係で話が通じないことはどなたにもよくあります。 同じ国で同じ文化圏に生まれ育ち、なぜにこのように通じないのか不思議です。

例えば家族であればなおさら濃い関係です。 私の父親と私の場合、父が晩年の話ですが土地バブルの最中、自宅の相続税が話題となりました。 所得は中流であるけれども自宅の土地はたまたま広く税理士の計算した相続税額は我が家の価値観から言えば莫大でした。 税理士の計算したものですが頑なに認めず、否定し続けます。 父に税法の知識は乏しく、税理士の計算根拠を否定するものを持ち合わせていません。 最後には「わしは変人や!」という始末です。 想像するに父は土地バブルに批判的で高額の相続税は悪であると考え、思考を停止して決断を回避していたと思われます。

会社の中では私は取締役ですが、一般従業員特に管理職の人と話をしたときに話が通じない例です。 私は経営の視点から質問しますが答えがありません。 取締役・職員が共有する情報の範囲の質問で、答えられないはずはありません。 質問の仕方が悪いのかと思い表現を変えて質問してゆきますが沈黙しつづけます。 取締役がここまで丁寧に質問して答えられる質問に答えないのは失礼だと声が大きくなります。 ある管理職はボイスレコーダーでそれを録音し、パワハラの証拠にしようとしました。 では私もビデオで面談を記録し、経営者の質問をネグレクトする様子を録画しなくてはなりません。

これは父の黙秘と同じではないかとあるとき気が付きました。 仮定として質問された職員は私の質問に対して既によく考えて結論も持っているがそれを口に出したくないということです。 なぜなら父の例も同じですかその職員は私が決断が早いことを知っています。 私は決断が早く、決断したことを実行するので失敗も成功も多いです。 程度の話として失敗の損失と成功の成果が量的に同じ10として、10の決断を行ない勝率6割なら無作為の場合に対して10の成果を生みます。 失敗の4決断は次の決断の勝率を上げてゆきます。

もう一つ想定したのは自分の考えを実行したいがその考えを表現する能力に欠けていることです。 表現ができたとしても表現された内容が陳腐であれば自らの価値が陳腐であると思いがちです。 大きい会社でサラリーマンをしていた人を管理職候補として10名弱採用しましたが、彼らは共通して陳腐なアイデアを何枚もの報告書にまとめます。 まことしやかにネットで拾ってきたデータを裏付けながらです。 ほとんどの場合内容は数行で収まるもので、数行でそのアイデアが陳腐であることが解ります。

自分の考えに固執する人は自分の考えを相手に伝わるように表現してしまうと漠然としている場合より長所も欠点も明確になります。 かつて長期にわたり米FRBのグリーンスパン議長のコメントは複雑でいかようにも解釈できる内容だったそうです。 世界の金融の頂点に立つ人の発言は影響が大きく、市場が過敏に反応すればパニックになるのでこのようにしたと思われます。

家庭内や企業内で何かを決断してリスクを回避し、事業を伸ばそうとするときに真意を隠す人と想像を排除して真意を明確に表現する人とではどちらが好ましいか考えるまでもないことだと思います。

 

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