[価値観]
腐らない人
最近入社した23歳の営業職のA君は、仕事熱心でどんどん新しいことにチャレンジし、いつもニコニコしています。 営業職の人に夜に会うと疲労感が滲んでいるものですが、やはりニコニコしていて疲労感を漂わせていません。
話をするとネガティブな話題は無く、不思議です。 本人は営業でうまくことが運ばなかったり、徒労感のある作業が重なっても苦にならないようです。
人は仕事で苦しくなると次の仕事をする上で内部抵抗が増加するものと思います。 この人には内部抵抗が発生せず、物理的な体力の限界まで働き続けられるように思います。
勿論バカだから苦にならないというわけではなく、人並みに考え、工夫し、素直な人です。 このような考えの人を集めることが出来て、理想的なビジネスモデルを作れ、その戦術も皆の意見が反映されていれば経営で苦労することが無い様に思います。
しかし、その価値観を他の営業職や事務職に展開することは出来ません。 宗教以外の方法で程度の差はあれ、職員に普遍化させることは経営の課題の重要部分に思えます。
リッツカールトンのクレドや東京デズニーランド、業績が良くて有名になった企業はみんなそのようなものを持っています。 トヨタの改善や看板方式が流行った時に多くの企業がまねをしましたが、失敗が多かったと聞いています。 これを風土と言って良いのかどうかわかりませんが、風土は自分で作るものなのだとつくづく思いました。 勿論他所の風土は参考になりますが。