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大顔

 今朝の日本経済新聞1面に『企業の稼ぎ頭交代』という記事が出ていました。 富士フィルムは複写機、プリンター事業から医療・液晶事業に首位が変わりつつあるそうです。 私が高校生の頃、写真が趣味で、フィルムは富士かコダックでした。
 先日クリニックの空き物件を見にいったとき、そこはクリニック開業直前に開業を断念したところで、医療機器も揃っています。
 詳しい人に同行願い、評価していただいたところレントゲンが写真式で、買い換えねばならないという評価でした。 つい最近までレントゲンは写真撮影するものでしたが、現在はデジタル画像がPCに取り込まれるそうです。
 富士フィルムのフィルム最後の用途は医療用と聞いたことがありますが、そのチャンネルから医療機器事業を展開されたと想像します。

 ユニクロは元々男性用衣料が中心だったそうですが、現在女性用が主流、セブン&アイホールディングズはATM手数料がコンビニ販売の利益を上回ったとのこと、昭和シェルは石油販売から太陽電池の製造にシフトしているそうです。

 これら大企業が主力事業をどれくらいの期間で変えることができたのか興味があります。
 10年ほど前に高齢者介護事業を立ち上げたとき、『何で薬局が手すりをつけんねん?」と問われたのを思い出します。 当社のような零細企業でも売上首位を介護部門が取るのに10年掛かっています。

 大企業は大資本や豊富な人材・情報をもち、ブランド力もありますので新規事業を立ち上げるのは零細企業より早いでしょうが、それを主力事業に育てるのが大変かと思います。
 多くの大企業で同じように新規事業を立ち上げ、撤退している事例は成功事例をはるかに上回ると思われます。
 バブルのときは不動産、株などに投資して、未だに処分できずにいるのが失敗事例の典型でしょう。 ITやエコ、介護、農業など時代が要請している事業に安易に進出するのは危険かもしれません。(高齢者介護の事業を営んでいて言うのもなんですが、撤退している会社は多いです。)

 そもそも産業分野は多くあり、どの分野にも元気の良い会社があります。    TV番組で『がっちりサンデー』、『カンブリア宮殿』、『ガイアの夜明け』などで紹介される会社は元気の良い会社か多いです。
 自社の強みを生かせば3年から5年程度で黒字化できる事業は沢山あるように思います。 その中から慎重に選び、小さい事業の集合体を作れば情報が集まる企業になっていけるのではと思います。

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